日本の中心で人の移動を支える重要路線
東京都の人の移動を支える山手線は、日本を代表する主要な公共交通機関です。
その利用者数は日本国内のみならず世界でも群を抜いて多く、1週間に3千万人以上が利用しています。また、東京駅を始めとして上野駅・新宿駅・品川駅・渋谷駅・池袋駅など利用者数において世界でもトップクラスの駅がいくつも含まれます。
東京の都心部を囲むように配置された環状線である山手線は、各駅から各方面へと続くJRおよび私鉄の各線が接続されています。そのため、東京都心部から各方面に向かうための大きなプラットホームとしての意味合いも持ち、まさに東京の移動を支える重要路線と言えます。
3つの副都心にそれぞれの顔
山手線は東京都内の主要な街を結んでいますが、その中でも特に新宿・渋谷・池袋と3大副都心を通っている点は大きな意味を持ちます。これら3つの街にある駅、新宿駅・渋谷駅・池袋駅は、乗降車数の世界ランキングでも1位～3位を占めている駅です。
この3つの副都心は、それぞれが異なった顔を持ち多くの人が集まる街です。
新宿は、東京都庁をはじめとする高層ビル群や日本一の歓楽街・歌舞伎町を有し、外国人居住率が高いという特徴も持ちます。
若者の街としての印象が強い渋谷ですが、特徴はそれだけではありません。近年、再開発がすすみ渋谷ストリームや渋谷スクランブルスクエアなど新たな商業施設がオープン。高級住宅街があることからもさまざまな側面を持っています。
池袋は新宿・渋谷に対しエリアによる特色の偏りが少なく、池袋全体が平均的にショッピングや娯楽を楽しめるオールラウンダーなイメージの街です。
このように、それぞれに異なる特色を持つ3つの副都心が、山手線に寄って結ばれさらに多くの人を呼び込んでいます。
山手線の沿線で人の多く集まる街は、3大副都心だけではありません。
以前は電気街として知られた秋葉原は、新たな顔としてサブカルやオタクの聖地としての特徴も強め、世界的な観光スポットとしても有名になっています。
こういったきらびやかなイメージのある街とは対象的に、巣鴨は昔ながらの商店街が有名で買い物客でにぎわいます。
ラーメン激戦区として知られる高田馬場は、周辺に大学や専門学校が多く学生街としての顔も持ち合わせます。
目黒は高級住宅街のイメージが強くゆったりとした落ち着いた雰囲気の街で、目黒川沿いの景色も有名です。
また、山手線の最も新しい駅として2020年に開業した高輪ゲートウェイは、目新しさもあり駅自体が観光スポットとしての要素も持ちます。その一方で、周辺の開発が進み駅と街が一体化した新たな街として生まれ変わる、大きな可能性にあふれています。
このように、山手線沿線には副都心以外も強い特徴のある街がたくさんあります。
大きく分けたエリアごとにも異なる印象
環状線である山手線は、大きく3つのエリアに分けられそれぞれに印象が異なります。
上野駅から浜松町駅までの東側エリアは、オフィス街が集中している特徴があり通勤やオフィスワーカーの多いエリアです。
田町駅から目白駅までの西側エリアは、商業エリアと高級住宅エリアが混在し人の行き来が多い印象があります。
池袋駅から鶯谷駅までの北側エリアは昔ながらの街並みが多い庶民的な雰囲気を持つエリアで下町風情が豊富です。
それぞれの街の特徴が大きく分かれる山手線沿線
世界有数の乗降車数を持つ駅がいくつもあり、日本の公共交通機関の中心とも言える山手線について、その沿線の街ごとの特徴をご紹介しました。
山手線沿線には個性豊かな街があふれ、それぞれに強烈な特徴を持つスポットが多く存在します。また、全体的に地価も高く人気のエリアでは家賃も高額です。街ごとの特徴をよく抑え立地とコンセプトのバランスを見極めることが飲食店を新規オープンさせる際に重要となるでしょう。
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