横浜市営地下鉄グリーンラインは、横浜市を中心に放射状に伸びる既存鉄道間を、環状に連絡する役割を担う路線です。全長13.1km、日吉、日吉本町、高田、東山田、北山田、センター北、センター南、都筑ふれあいの丘、川和町、中山の10駅があり、起点から終点までの所要時間は21分ほどです。
2008年に開業した比較的新しい路線で、運行にはリニアモーターカーのしくみが導入されており、最高時速は80km/h。地下鉄ではありますが途中、地上走行をする区間も見られます。
路線中、都筑ふれあいの丘駅~東山田駅間には、横浜市の居住区の中でも人気の高い港北ニュータウンがあります。港北ニュータウン内のセンター北駅とセンター南駅ではブルーライン・グリーンラインの乗り換えができ、東京方面にも横浜方面にもアクセスが良好。ブルーラインはあざみ野から横浜駅を通り、湘南台までを結ぶ路線です。
横浜市営地下鉄グリーンラインの沿線は各駅周辺とも緑があふれ、広い道路が整備されています。近代都市と自然の景観が、良好にマッチングした風景が広がる路線と言えるでしょう。生活利便性と清々しい空気が両立する理想的な街並みが、各所に多数見られます。
商店街も大学も交通アクセスも!メリットの多い日吉駅周辺エリア
日吉駅には、グリーンラインのほかに東急東横線・東急目黒線が乗り入れています。横浜駅まで約11分、渋谷駅まで約19分など、都心の主要駅まで20分圏内という利便性です。
さらに、駅直結の「日吉東急アベニュー」、「サンロード」「浜銀通り」「日吉中央通り」「普通部通り」の4つの商店街など、日常の買い物にはとても便利です。
このエリアには、慶應義塾大学の日吉キャンパスがあり学生の姿が目立ちます。学生が多いこともあり、駅周辺には古着や美容院、カフェも多く、個人営業の店も多数あります。
大学関連および教育施設が充実しているため、子育て世代に好まれる要素があり、若いファミリー層が多く居住。日吉駅から2km圏内の居住者数は約18.3万人、昼間人口は約13万人。1人世帯率は約46.3%で、30代、次いで20代の割合が高く、65歳以上人口の割合は約15%とかなり低めです。
データから見ると昼間人口もある程度多く、ランチ需要を狙った店舗計画にも期待ができます。学生が多いため、安くてボリュームのあるメニューが人気で、一人でも気軽に入れる店や、子連れでも気を遣わなくても良いレイアウトに考慮するといった店づくりに商機があると考えられます。
また、若い層の割合が高いという点から、面白さを売りにした個性的な店舗にも集客の可能性がありそうです。
エリアのランドマークとしては、「慶應義塾大学の日吉キャンパス」があります。
首都圏第3位の人気で注目!北山田駅周辺エリア
「その街に住んでいる人たちによる街の住みここち」調査(2019年)で広尾、市ヶ谷の次となったのが北山田。北山田駅周辺は、都心の駅に負けない魅力がある町として注目されています。
北山田駅は、デザインテーマ「南欧スタイル」を取り入れたデザインの外観が特徴的な駅舎です。駅周辺にはスーパーマーケット、ドラッグストア、ファミレス、個人営業の飲食店、病院、学習塾などが点在し、日常生活を支えています。
駅近くには、さまざまな競技が行われる「横浜国際プール」があり、仕事帰りに立ち寄る人の姿も見られます。北山田駅の周囲に大型商業施設はありませんが、センター北駅までは約2kmと徒歩・自転車の圏内です。
公園や整備された緑道があり、緑の多い計画された街並みで、落ち着いた雰囲気の戸建て住宅街と比較的大規模なマンションが立ち並ぶエリアとなっています。
北山田駅の2km圏内居住者人口は約12万人で、1人世帯率は約23%。40~49歳人口割合がもっとも高く、65歳以上人口は約15%です。
住みやすさで注目される今、新しいマンションの建設も進んでいます。エリア全体はコンパクトにまとまっており、美しい街並みは西欧的な雰囲気を漂わせます。
居住者層から見ると、比較的落ち着いた年代層をターゲットとした店舗計画がおすすめ。ベッドタウンとしての性格が強く見られるため、夕食をメインとし、持ち帰り需要も視野に入れたいところです。
また、終日多様な人が訪れる「横浜国際プール」周辺では、ランチ需要やカフェでも集客チャンスが期待できそうです。
エリアのランドマークには、「横浜国際プール」「ビッグヨーサン 横浜都筑店」などがあります。
都筑区の魅力が集結!センター北・南駅周辺エリア
センター北駅、センター南駅周辺は、「人間と自然」をテーマにつくられた港北ニュータウンの中心的なエリアとなっています。
センター北駅は、横浜市営地下鉄ブルーラインも利用でき、横浜駅まで約23分。ブルーラインでの乗り換えで渋谷駅までは最短35分です。駅前から9系統のバスが運行しており、たまプラーザ・センター南・羽田空港方面などへも好アクセス。
駅周辺は整備が行き届き、清潔感が漂う街並みが広がります。センター北駅周辺には「モザイクモール」「ノースポート・モール」など大型商業施設が集積し、商業施設が充実しているため、休日は近隣から多くの人でにぎわいます。
センター北駅とセンター南駅は1分の距離にあり、ほぼ同じ町としての扱いです。
センター南駅周辺には区役所を始めとした行政機関のほか、昭和大学附属病院や各種クリニックなど多彩な施設が充実しています。駅前からマンション群が立ち並び、徒歩圏内に生活利便施設が集結しているため、どの世代からも支持の厚いエリアです。
センター北駅の2km圏内居住者人口は約12万人。昼間人口は約8.2万人で、1人世帯率は約22.2%。30~40代の居住割合が高く、65歳以上人口割合は約12%とかなり低めです。
このエリアでは昼間人口もある程度視野に入れられるため、ランチ需要から夕食・夜の需要まで集客の時間帯が幅広く考えられます。
居住年齢層の割に高齢者率は低く、働き盛りがメインターゲットとなります。センター北駅周辺であれば、休日の買い物客にも期待がかかります。
住民からは、店舗の多くがチェーン店ということで、個性のある個人店を希望する声も聞かれます。グリーンラインの近郊には、都会が近くでありながらも新鮮野菜が採れる農産地が健在。都筑区の農家戸数は横浜市18区中第1位です。
地産地消型で、ヨーロッパ的な町のイメージにあった健康&おしゃれなメニューを提供する、個人経営ならではの店づくりに商機がありそうです。
都市と緑に満ちた生活が混在する、横浜市営地下鉄グリーンライン沿線
横浜市営地下鉄グリーンラインは、港町横浜のイメージとは少し違う魅力が漂う路線です。明るい日差しとたっぷりの緑、広々とした都市空間が印象的。最新鋭の高速地下鉄が運ぶさまざまな駅周辺には、降りてみないと気が付かない魅力がたくさんあります。横浜らしいおしゃれさに加え、開放感やナチュラル感を持つ店舗を作りたいと考えているのならば、グリーンライン沿線がおすすめです。