京急久里浜線は、京急本線と久里浜線の分岐点となる堀ノ内駅から始まり、広大な敷地を持つスポーツ公園「大津公園」が近くにある、新大津駅、北久里浜駅。そして、京急久里浜駅は、東京湾フェリーの乗り場が近く、三浦半島や房総半島へも気軽に遊びに行けます。
京急久里浜駅を過ぎると次は電波・情報通信技術を中心とした研究開発拠点「横須賀リサーチパーク」の略称、YRPを冠した、YRP野比駅。ツツジの名所、武山へ向かう観光客も多い、京急長沢駅へと走ります。
京急長沢駅を過ぎ、海岸線と並行に走る久里浜線が次に止まるのは、津久井浜海水浴場や津久井浜観光農園などが人気の津久井浜駅。さらに三浦海岸、河津桜、マホロバマインズ三浦など多くの観光スポットやレジャースポットが点在する三浦海岸駅、三崎のマグロとして全国的にも有名な三崎口駅までの9駅です。
JR横須賀線への連絡も便利な京急久里浜駅
京急久里浜線のなかで、1日の乗降客数が最も多いのは、京急久里浜駅(2020年時点)です。駅から徒歩5分の場所にJR横須賀線の久里浜駅があるため、鎌倉や大船、横浜など県内主要都市のほか、東京や千葉方面へも行きやすく、多くの人が利用しています。
乗降客が多いこともあり、商業施設も多数あり駅付近にはウィング久里浜、イオン久里浜店、京急ストア久里浜店などのほか、商店街もにぎやかです。
久里浜線沿線はどこも海が近いため、商店街には海鮮料理や寿司店が軒を連ねています。久里浜の商店街も同様で、新鮮な魚料理を楽しめる飲食店が多く、他にもラーメン、焼肉、焼き鳥などの定番のグルメもそろっています。
自然が多く海も近いYRP野比駅の魅力
駅から10分もかからない場所に野比海岸があるYPR野比駅は、海と自然が多い街、横須賀市野比にある駅です。
野比海岸では遊泳はできませんが、海岸一帯が野比海岸公園として整備されていて、海岸線に沿って約2kmに渡って続く遊歩道や歌人、若山牧水の資料館があります。
ほかの駅と比べ、比較的商店や飲食店が少ないため、公園に訪れる方や駅周辺に住む方向けの店舗を出店すれば人気となる可能性も高いのではないでしょうか。
おいしいマグロを堪能するなら三浦海岸駅・三崎口駅
マグロ水揚げ港として全国に知られている三崎のマグロを堪能するなら三浦海岸駅、三崎口駅です。週末ともなれば各地からマグロを食べに多くの観光客が訪れます。
また近辺には、体験型の総合公園「ソレイユの丘」、水中展望室のある水中観光船「にじいろさかな号」など、観光客だけではなく、地元の家族連れが楽しめるスポットも。ほか、日帰りでゆっくりできるオーシャンビュー の温泉もあります。
ただ、地元の方や観光客が楽しめるスポットは多いものの、大型商業施設や魚介類以外の飲食店はそれほど多くありません。観光客だけではなく、地元の方がいつでも通える気軽なショップや飲食店は出店のチャンスがあるのではないでしょうか。
年齢層が高い住民と若い観光客が融合する魅力を持った京急久里浜線地域の魅力
陸路はもちろん、海路を使ってレジャーを楽しむことが可能なこの地域では、海水浴以外に桜や自然を楽しめる場所も多く、季節を問わず人が集まれるお店の需要は高いでしょう。
京急久里浜線が走る横須賀市、三浦市の住民で最も多い年齢層は、70~74歳、次いで45~49歳、50~54歳、75~79歳とかなり高齢者が多い市といえます。ただし、海岸沿いであるうえ、家族で楽しめる公園や観光スポットもあるため、出店をするのであれば、住民向けと観光客向けで分けて考えるのがおすすめです。