再開発によりオフィス街から大きく発展している田町駅周辺
港区に位置する田町駅。1日の乗降客数は109,296人(2022年度)でJR東日本エリアでは24番目に多い駅です。JR山手線と京浜東北線の停車駅であり、浜松町駅と高輪ゲートウェイ駅に挟まれ、多くの会社員が乗降しています。
JR山手線の1日の平均乗降客数は83,周辺には都営地下鉄三田線や浅草線の三田駅、ゆりかもめの芝浦ふ頭駅などがあります。新宿まで23分、東京駅まで6分、渋谷駅まで16分など山手線の主要駅へ30分以内で行ける交通の便が良い場所です。
もともと、田町駅周辺はオフィスと学校が中心でした。しかし、2008年に芝浦口から徒歩10分のところに4つの高級大規模マンションと公共施設を備えた「芝浦アイランド」が竣工。そして、2020年には駅直結の大型商業施設「msb Tamachi(ムスブ田町)」の全体開業。2023年に東京三田ガーデンタワー、田町タワー竣工と再開発ラッシュです。
さらに田町駅西口駅前地区、東京工業大学田町キャンパス土地活用事業による再開発が予定されているため、オフィス・学生街から生活する街としても大きく発展しています。
特に駅から徒歩2分の田町タワーは、オフィスのほかカフェ、レストレラン、スポーツジム、クリニックなどの商業施設も入り、田町駅の新たなシンボルとなりそうです。
夏を中心にさまざまなイベントで賑わう田町駅
田町駅周辺はさまざまなイベントが開催されており、特に夏は多くの人で賑わいを見せます。
たとえば、田町駅から徒歩5分のところにある複合施設「グランパーク」では、サンバや吹奏楽のステージ、縁日、ワークショップなどさまざまな催しの開催で家族そろって楽しめる「グランパークサマーフェスティバル」も開催されます。
他にも「天の川蛍祭」「七夕・納涼夏祭りイベント」「納涼大会」「芝まつり」など、夏ならではのイベントが目白押しです。
また、秋には運河クルーズを楽しんだり、近隣の小学校や中学校の生徒による催しを観覧したりできる芝浦商店会主催による「芝浦運河まつり」も開催。そして、慶応義塾大学三田キャンパスでは、国内最大級の学園祭ともいわれる「三田祭」も開催され、多くの学生が集まります。
どのイベントも近隣住民の方はもちろん、さまざまな場所から田町駅に訪れ多くの方が楽しい時間を過ごします。
田町駅周辺の飲食事情
田町駅は港区に立地しているため、高級大規模マンションが多いものの、学生街であることから比較的安価で楽しめる飲食店も多く存在します。特に駅から徒歩で数分の場所にある「慶応仲通り商店街」は昔からの古い路地が続き、庶民的な居酒屋、ラーメン屋、焼肉店など多くの飲食店が立ち並ぶ商店街です。
また、駅周辺には会社員向けのランチスポットも多く、平日は多くの会社員で賑わいます。和食、パスタ、寿司、カレー、イタリアンなど種類も豊富でさまざまなランチを楽しめるでしょう。
コロナ禍以降、駅周辺にはシェアオフィスやコワーキングスペースも増え、そのなかでもTSUTAYAが運営する「SHARE LOUNGE TSUTAYA 田町駅前店」では、アルコールプランも用意されています。
会社員や学生はもちろん、今後はファミリー向けのお店にも期待
会社員や学生向けの店舗が多かった田町駅周辺。しかし、近年の再開発ラッシュにより家族向けの店舗も増加しています。家族や大勢で賑やかに楽しめる店舗や飲食店需要は高まっていると言えるでしょう。
また、芝浦アイランドには4つの大型高規模マンションが建てられたため、高級感のある飲食店にもこれまで以上に商機がありそうです。変化を続ける田町駅周辺は店舗の変化も求められていることから、新たな出店地として魅力のある街です。