東京トップクラスの乗降客と多種多様な施設の集積エリア
池袋駅は、JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東京臨海高速鉄道りんかい線、東京メトロ有楽町線、丸ノ内線、副都心線、東武東上線、西武池袋線の9つの路線が乗り入れており、構内の通路が複雑なことでも知られます。1日の乗降客数は210万人超で、新宿、渋谷とともに東京でもトップクラスの駅です。
池袋駅周辺には、東武百貨店、西武池袋本店、ルミネ池袋、家電量販店など、大型の商業施設が多数存在します。また飲食店も、居酒屋やラーメン店、カフェ、レストラン、多国籍料理など、さまざまなジャンルがそろっており、夜遅くまでにぎわいを見せています。
池袋駅周辺にはオフィス街はもちろん立教大学、帝京平成大学池袋キャンパスのほか、近隣に早稲田大学などの大学があるため若い世代の姿も目立ちます。またさまざまな職種、飲食店があることから近年は外国人居住者や観光客も増加しています。
池袋駅近くのサンシャイン方面は、アニメイトやゲーマーズなどの専門店が立ち並び、アニメやゲーム、マンガなどのサブカルチャーの発信地としても知られます。メイド喫茶、執事喫茶などもあり、これらを目当てとする海外からの旅行客も多く立ち寄るエリアです。
池袋駅周辺に集まる人の傾向としては、仕事や学校で利用する人のほか、ショッピングやグルメを楽しむ人、サブカルチャーを楽しむ人など、年代も属性も多種多様です。
池袋駅周辺3つのエリアの特徴
池袋駅周辺は、かつては治安の面で不安視されたこともありましたが、近年は再開発が進み、若い女性が住みたい街としてあげるほどのエリアとなっています。
東池袋
池袋駅東口から広がるエリアで、ランドマークはサンシャイン60です。池袋駅からサンシャイン60をつなぐサンシャイン通りは大手企業のオフィスビル、大小の商業ビルが並びます。サンシャイン60周辺は、サブカルの聖地でもあります。
西池袋
池袋駅西口から続く文化的な施設の多いエリアで、芸術劇場、立教大学がありその先には住宅街が広がります。西口方面には官公署が多くあります。駅周辺には東武百貨店や東武ホープセンター、Esola池袋などの大型商業施設があり、買い物客でにぎわいます。
南池袋
目白駅に近く、南池袋公園が広がり閑静な住宅街が続くエリアです。周辺には神社仏閣があり、落ち着いた雰囲気が感じられます。主要通りのグリーン大通り沿いには、金融関連のオフィスが多く見られます。
池袋の商業施設
池袋の駅周辺には多彩な大型商業施設が集中しています。大型家電量販店も多く存在しますが、ファッションとグルメが集結した商業施設が近接しています。主な商業施設は以下のとおりです。
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池袋パルコ 本館&別館
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西武百貨店 池袋本店
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東武百貨店 池袋本店
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サンシャインシティ
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WACCA IKEBUKURO
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グランドスケープ池袋
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Esola池袋
2019年4月には、オフィスビル「ダイヤゲート池袋」開業、2019年7月には、ショッピングモール「キュープラザ池袋」開業、2020年夏には池袋の新たなランドマークとして「Hareza池袋」がオープンし、さらなる進化が期待されます。また2023年に東京国際大学「池袋国際キャンパス」が開校。川越キャンパスの約7,000人のうち3,500人を移転します。また3,500人のうち2,000人は留学生を入れ、グローバルなキャンパスとして運営される予定です。
池袋の飲食店需要
池袋の飲食店にはあらゆるジャンル、業態が見られますが、その中では和食店舗が最も多く、約900店舗でトップ、次に居酒屋が約700店舗と続きます。人気のイタリアン・フレンチや中華など、他ジャンルの店舗も多数あり、多様な料理が楽しめる街です。一方で、韓国料理店は比較的少ない印象があります。
池袋は和食と居酒屋が繁盛していますが、お店の数が多いので、差別化を図るためにはコンセプトを明確にすることが重要です。例えば安い食べ放題や、おしゃれなデート向けのお店など若い世代にアピールできるお店に需要がありそうです。
買い物客が多いため、カフェも人気です。一人でも入りやすく、ゆっくり過ごせる場に需要が感じられます。
たくさんの路線が行き交い終日にぎわう池袋駅周辺は、夜も活気があります。遅くまで営業しているラーメン店や居酒屋の需要が高い点も注目されます。
大きなチャンスが期待できるバラエティ豊かな「池袋駅」周辺
池袋駅周辺は東京都のなかでも、人流が多く、人の集散が激しいエリアです。大型商業施設のほか、文化施設も多くオフィス、学生、買い物客、観光客などさまざまな人が集まるため、その分飲食店へのニーズも多様化しています。一方で非常に競争が激しいため、出店エリアの選定およびコンセプトの先鋭化には十分な工夫と検討が必要です。