東海道新幹線の停車駅として発展する品川駅
品川駅はJR山手線、京浜東北線、横須賀線、東海道本線のほか、東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」「こだま」号の停車駅でもあります。ただ、山手線の主要駅としては珍しく地下鉄の乗り入れはありません。また、2027年以降にはリニア中央新幹線の始発駅の設置も予定されており、さらなる賑わいも期待できます。
1日平均の乗降客数は248,650人(2022年)でJR東日本エリアでは全体の6番目に多いマンモス駅です。周辺には羽田空港駅直結の京浜急行品川駅もあり、空港への玄関口としても機能しています。
赤い電車で人気の京浜急行は京成線との直通運転もしているため、品川から成田空港にもつながっており、海外への玄関口もしくは海外からの玄関口として利用する乗客も少なくありません。
実際、東京都が発表した「令和4年国・地域別外国人旅行者行動特性調査報告書」によると、訪日外国人の12.4%が品川を訪問しています。
空路と陸路の接点でもあり、新幹線のターミナルでもあることから宿泊施設が充実しているのも品川駅周辺の特徴です。そのため、宿泊客をターゲットとした飲食店としてPRするのもよいでしょう。特に外国人観光客がラーメンや寿司以外の日本食を楽しめる飲食店は高い人気となるチャンスを秘めています。
オフィスが中心でありつつ、外国人観光客向けの施設も多い
品川駅周辺は基本的にはオフィス街です。ソニー株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、日本マイクロソフト株式会社などの大手企業も品川駅周辺に本社を設置しています。
また、2020年に東京都が発表した「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020」をベースとし品川駅周辺の再開発が行われ、2025年から2032年にかけて品川駅西口には3棟の複合ビルも建設予定です。今後さらにオフィス街として発展していくと予測されています。
オフィス街として発展する一方、京浜急行で成田空港から訪問する外国人観光客が増えたことで、外国人向けの観光施設も充実しています。尾形船に乗って東京湾周辺をクルーズできる「屋形船の船清」、日本伝統の庭園を楽しめる「八芳園」、浅野内匠頭、赤穂浪士たちが葬られている「泉岳寺」などが人気です。
イベントも江戸風俗行列が楽しめる「しながわ宿場まつり」、マクセル アクアパーク品川閉館後にイルカと盆踊りを楽しみつつ花火を見られる「品川花火まつり」などで賑わいを見せています。
大型商業施設での食事も楽しめる
品川駅周辺は大型商業施設が多く、「品川シーズンテラス」「品川グランドコモンズ」「アトレ品川」「品川インターシティ」「エキュート品川」などショッピングや食事を楽しめる場所も豊富です。
また、昔ながらの商店街も残っていて、港南口にある港南商店街ではレトロな雰囲気の飲み屋街もあります。
他にも、品川駅から少し歩いたところにある北品川商店街では古くからの店も多く、歴史散策や食べ歩きもできるとして地元の人にも人気のスポットです。
オフィス街としても、外国人に人気の街としても成長を続ける品川駅
すでにオフィス街として多くの企業が本社を構える品川駅周辺。今後も大型オフィスビルの建設が続くことでこれまで以上にオフィス街として発展していくと予測できます。また、京浜急行による羽田空港から成田空港までの直結も可能なため、国内はもちろん、多くの外国人観光客が訪問する街としても人気です。
品川駅周辺はオフィス街や大型商業施設が立ち並び、都会のイメージが強いものの、少し歩けば昔ながらの雰囲気を残した商店街もあります。また、水族館や屋形船など観光スポットも多く、仕事とプライベートどちらでも楽しめる街と言えるでしょう。
ここ数年で外国からの観光客が増加しているため、日本を感じられる飲食店や外国人が気軽に入れるバーなどは高い需要があります。英語メニューをそろえる、英語を話せるスタッフがいるなど、インバウンド向けの飲食店での出店がおすすめです。