国内最大のニュータウンとして発展
多摩市は東京都多摩地域の南部に位置する都市です。南側は神奈川県川崎市に接し、このほか東京都の稲城市・府中市・日野市・八王子市・町田市と隣接しています。約21平方キロメートルの面積に、約15万人の人が暮らしています。
多摩市は、国内最大規模のニュータウンとして知られる多摩ニュータウンとともに発展してきました。多摩ニュータウンは多摩市の南部を含む4都市にまたがって造成されている、国内最大規模のニュータウンです。市の面積21.01平方キロメートルのうち約6割は多摩ニュータウンに属しています。また、人口およそ15万人のうち10万人は多摩ニュータウンに暮らす人々です。都心から30分という距離にありながら緑が豊かで住環境が整っていることもあり、多摩ニュータウンの中でも多摩市エリアは人気の高い場所となっています。
多摩ニュータウンと並び、多摩市を全国的に有名にしたものがもうひとつあります。それが、1990年にオープンしたサンリオキャラクターのテーマパーク「ピューロランド」です。「ハローキティにあえる街」として多摩市の観光の目玉となり、街を盛り上げています。
多摩市の2大商業地が持つそれぞれの魅力
多摩市内には、多摩センター駅周辺と聖蹟桜ヶ丘駅周辺にそれぞれ大きな商業地があります。この2ヶ所は多摩市だけでなく、多摩ニュータウン全体の2大商業地として突出していて、近隣の市からも多くの人が買い物に訪れます。
多摩センター地域にはピューロランドがあり、商業地域としてだけでなく観光スポットとしても人気があります。近年では世界中のサンリオファンの聖地として、インバウンドの来場も増えています。また、毎週末サンリオキャラクターが大通りを散歩し、「ハローキティにあえる街」として街中にもファンが訪れる取り組みを進めています。
多摩センターは、多摩ニュータウン造成に合わせ計画的に整備された地域です。多摩地域を縦断する多摩モノレールの起点・終点駅があり、多摩市を代表する商業ビジネス街となっています。駅から商業エリアを抜けた先に広がる多摩中央公園の周辺は再開発が進み、街の魅力を高めています。複合文化施設「パルテノン多摩」、緑化拠点施設「グリーンライブセンター」、市の文化財「旧富澤家」などによって構成される、文化と教育の拠点として整備が進められています。
一方、聖蹟桜ヶ丘駅周辺は昔ながらの商店街や住宅地もあり、駅の徒歩圏内に多数のマンションや戸建住宅も並ぶ街並みとなっています。また、京王電鉄の本社があり、ビジネスの街としての側面も持ち合わせています。このエリアは、スタジオジブリの映画「耳をすませば」の舞台となったことで徐々に人気が高まり、ジブリファンの巡礼地としても有名です。
多摩市ではこの2大商業地がビジネスの激戦区でもあり、ビジネスチャンスにあふれる場所でもあると言えます。一方で、この商業地から外れた居住地区では地域密着型のショップが受け入れられやすい傾向があり、多摩市で新たにショップを構える場合は、この2大商業地を選ぶか、それ以外の居住地域を選ぶかで方向性を決めるとよいでしょう。
膨大な人口によってこれからも発展が見込まれる
多摩市の特徴と魅力、多摩市と多摩ニュータウンを支える2大商業地についてご紹介しました。
多摩ニュータウンの中心的な街となっている多摩市は、そこに住む膨大な人口によってこれからも発展が期待できる街です。ハローキティにあえる街、ジブリ映画「耳をすませば」の街という巡礼地としての人気も手に入れ、人の集まるさまざまな要素を持っています。