新しい施策に取り組み続ける三鷹市
三鷹市は東京都多摩地域の東端に位置する市です。市の東側で世田谷区・杉並区と接し、多摩地域では調布市・武蔵野市・小金井市と隣接しています。人口はおよそ19万人、面積は16.42平方キロメートルです。面積に対し人口が多いことから、人の集まる市だということが分かります。
三鷹市は23区と接し都心部へのアクセスもいいことから、自然と人が集まる立地ではありますが、独自の取り組みにより市の特徴を確立し前進してきた街です。そういった特徴のひとつが、「ITの街」という面です。
三鷹市は早くから情報化に取り組み、まだデジタル通信が普及していなかった昭和60年以前から情報通信網を整備し活用していました。また、文字と音声で情報を伝えるキャプテンシステムを全国でいち早く導入し、行政情報をデジタルによって提供するといった地域の情報化にも積極的に取り組んできました。
こうした取り組みが評価され、平成17年にはインテリジェント・コミュニティ・オブ・ザ・イヤーで世界一に選出されました。これは、ITを活用して経済や文化を発展させた地域として国際的に評価が高いIT都市に贈られる称号です。
また、「みたか市民プラン21会議」として市民参加型の行政にも取り組んできたことも、受賞の評価につながったとされています。こういった行政スタイルは全国でも「三鷹方式」と呼ばれるようになったほど、三鷹市は新たな行政の形に取り組んできた街です。
このほか、コミュニティ行政を基盤として地域力を向上させる施策にも積極的です。「あすのまち・三鷹推進協議会」によるSOHO支援事業や、「三鷹ネットワーク大学」で産官学連携による人材育成など、三鷹市は先駆的施策に取り組み続けています。
こうした三鷹市の姿勢は、新たなビジネスチャンスを生み出す環境づくりにつながっています。これまでにないビジネスや新規オープンしたショップも応援する雰囲気があふれている街なのです。
緑と文化にあふれる街
先駆的な施策により新しいビジネスを応援する環境があるだけでなく、人を呼び込む魅力があふれているのも三鷹市の特徴と言えます。
三鷹の森ジブリ美術館は、三鷹と聞いて真っ先に思い浮かぶという人も多いのではないでしょうか。日本を代表するアニメ制作会社・スタジオジブリの世界観を詰め込んだこの美術館は、ジブリファンだけでなく子どもから大人までを魅了する空間です。日本のアニメ映画の代名詞として世界的に有名なスタジオジブリに関する展示や作品群に触れるため、日本国内だけでなく外国人観光客にも人気のスポットです。
"三鷹の森ジブリ美術館も不思議な雰囲気たっぷりの場所ですが、三鷹市にはこのほかにも一風変わった異世界の雰囲気を味わえる建築物がたくさんあります。三鷹天命反転住宅は芸術家マドリン・ギンズらが手掛けた建築物で、丸と四角を組み合わせた不思議な造形とポップなカラーリングが目を引きます。三鷹市山本有三記念館はレンガ造りの大正ロマンあふれる建物で、作家の山本有三が暮らしていた家です。ステンドグラスから鮮やかな光が差し込む館内、和と洋の入り混じった書斎など、場所と時代を錯覚させる不思議な魅力に包まれています。
このほか、三鷹市美術ギャラリーや太宰治文学サロンでは芸術や文学、国立天文台三鷹キャンパスでは科学と宇宙に触れることができます。また、都立野川公園や井の頭恩賜公園のような水と緑がたっぷりの公園もあり、公園都市としての姿も持ちます。
このように三鷹市には魅力的なスポットが多数あり、これらの場所は市民だけでなく市外からも多くの人が訪れ周辺のショップにも足を運ぶ機会を生み出しています。三鷹市でショップを新規オープンするなら、こういった人気のスポットとの距離、人の通り道を考慮して場所を選ぶこともポイントとなります。
先進的な行政・文化・緑が融合した人気の街
三鷹市の特徴ある政策と人気のスポットについてご紹介しました。
三鷹市は先進的な施策にチャレンジし続ける、エネルギッシュな行政を行うことでも知られています。また、三鷹の森ジブリ美術館や井の頭恩賜公園は、多くの人が訪れる全国的に有名な観光スポットでもあり、これらが地域に根づいた文化と生活に融合し、街の人気の理由となっています。