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葛飾区

歴史と伝統が色濃く残る葛飾区―インバウンドにも人気の理由とは

葛飾区には日本人になじみ深い2人の有名人がいます。皆さんもご存じ、「寅さん」と「両さん」。この2人がまるで実在したかのように、映画や漫画の世界そのままの風景が葛飾区には残っています。こうした風景と下町の情緒がインバウンドにも人気の葛飾区。その魅力に迫ります。

情緒と風情のまち葛飾区―その趣はライフスタイルにも

"葛飾区は東京都23区の北東側に位置し、埼玉県と千葉県に面しています。人口は約46万人、23区で9番目と比較的住民の多い区です。
葛飾区と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、「男はつらいよ」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の2作品ではないでしょうか。葛飾区で繰り広げられるこの2つの物語は、長年多くの人に愛され、親しまれてきました。葛飾区内、特に柴又や亀有では、この2大キャラクター、寅さんと両さんの生きた世界を今でもそのまま感じることができます。
葛飾区は北側で埼玉県八潮市と接していますが、東側では江戸川を挟んで千葉県松戸市と隣接しています。この、葛飾区と松戸市の間の渡し場が、有名な「矢切の渡し」です。また、この渡し場のすぐ近くには、柴又帝釈天へとつながる道があり、歴史と伝統が今の暮らしに溶け込む不思議な光景を作り出しています。
このように今も愛される伝統的な趣は、住民のライフスタイルにも表れています。葛飾区の一世帯の人員は23区中3位、さらに5人と6人の割合では1位となっています。少人数で暮らす家族構成が多いなかで、葛飾区には昔ながらの暮らし方も色濃く残っていることが分かります。

歴史と文化、下町情緒と自然が織り成す絶妙な魅力

葛飾区で有名な場所といえば、やはり柴又帝釈天が知られています。「男はつらいよ」の舞台にもなり、全国から観光客が訪れるだけでなく、普段から地元の方々が参拝に訪れます。この柴又帝釈天と並び歴史的建造物として有名なのが、大正ロマンをそのままに残す山本亭です。西洋建築を取り入れて造られた和洋折衷の建物、見事な書院造の庭園は国内だけでなく国外からも高く評価されています。
山本亭と隣接するのが寅さん記念館です。映画「男はつらいよ」で使われたセットや衣装が展示され、寅さんを取り巻く雰囲気をそのままに感じることができます。隣には山田洋次ミュージアムがあり、どちらも2019年4月にリニューアルを終えグランドオープンしています。
この2館の最寄り駅、柴又駅前には寅さんの銅像もあり、葛飾区を代表する名所にもなっています。駅から柴又帝釈天に続く道には、帝釈天門前参道商店街があり多くの人で常ににぎわっています。
葛飾区のもう1人の代表的キャラクター、両さんの銅像は亀有駅の周辺にいくつかあります。無料の「銅像めぐりマップ」も発行されていて、観光と同時に銅像めぐりを楽しむ人も多く、葛飾区の名物になっています。

このように柴又・亀有周辺では寅さんと両さんの世界が広がる一方、葛飾区の北側には広大な緑地面積を誇る水元公園が広がっています。都内で随一の水郷の景観を持つ公園として、多くの人が訪れる名所です。桜や花菖蒲(はなしょうぶ)でも有名で、一年を通じて表情を変える美しい景観を楽しめます。

このように、歴史と文化、下町の風景と自然の景観があり、それらが混じり合うことで絶妙な魅力を放っているのが葛飾区です。葛飾区ではこういった魅力を生かし、インバウンドビジネスにも力を入れています。海外の有名サイトでも「柴又」が注目ワードとしてランクインしたことがあり、確実に注目度は上がっています。昔ながらの日本文化を体験できる場所。外国人観光客が求めるそういった日本の魅力が、葛飾区にあるのかもしれません。

国を超えた魅力を持つ葛飾区

葛飾区の特徴と魅力、インバウンドに人気な理由をご紹介しました。

葛飾区には、深い歴史を持つ寺院、近代の下町情緒を色濃く残す街並みがあります。随所でタイムスリップ気分を味わえる葛飾区を、架空の2大キャラクターが案内してくれるような不思議な場所。外国人観光客も多く訪れる葛飾区には、国の違いを超えた魅力があるのかもしれません。

葛飾区のエリア

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