古くから交通の要衝として栄えた知名度のある区
品川区は東京都23区の東南部に位置し、港区・目黒区・大田区に囲まれ、東側は東京湾に面しています。また、一部が渋谷区と接しており、江東区の埋め立て地帯と隣接しているとも言える場所にあります。
およそ40万人が暮らす品川区は、22.84平方キロメートルの面積を持ちます。この人口と面積は、東京都23区においてどちらも10位であり、中ほどの順位です。
しかし、そんな平均的な品川区でも「全国からの知名度」は高いです。大森貝塚のような、教科書にも必ず登場する全国的に知名度の高い史跡があるほか、古くから東海道の宿場町として栄えた歴史を持ちます。
こうした交通の要衝としての機能は今も変わらず、品川駅の利用者数はJR東日本エリア内での順位で5番目の広さを誇ります。品川駅は明治時代に日本最初の鉄道が敷設された駅で、それ以来、品川駅周辺は京浜工業地帯の中心地となり、現在でも再開発が進んでいます。
また、品川区にはかつてはソニー本社があったほか、現在も明電舎や日本精工など大企業の本社がある点も特徴です。日本全国のビジネスパーソンからの認知度が高いという面でも、区の知名度の高さにつながっているのではないでしょうか。
品川区の5地区はそれぞれが特徴ある都市
品川区は5つのエリアによって構成されています。この5つのエリアにはそれぞれ特徴があり、別々の表情を持ちます。
区の中央北部に位置する品川地区は、品川駅から臨海部にかけての商業地を擁するエリアです。駅周辺のビジネス街に加え、天王洲アイルや品川シーサイドフォレストなどオフィスビルが立ち並び、先進的な魅力を放っています。一方で、品川浦近辺は旧東海道の宿場町としての面影も残し、歴史の流れを感じられるエリアでもあります。
北西側にあるのは大崎地区です。大崎駅・五反田駅・目黒駅があり、新宿や渋谷、臨海などほかの副都心へ直結しているエリアです。公園も多く、高層ビルと緑が共存する美しい街並みが広がります。
中央南部に位置する大井地区は、区役所もあり区の行政の中心地区です。また、水辺空間として親しまれるしながわ花海道のほか、しながわ水族館、大井競馬場、大森貝塚遺跡庭園など、レジャースポットも多く区内外から多くの人が訪れます。
西南側は、住民の暮らしと密着した豊かさのある荏原地区です。全国的にも有名な戸越銀座のほか、武蔵小山、中延などの商店街が独特の魅力を放ち、地元住民の暮らしを支えるだけでなく区外からも人を呼び込んでいます。豊かな緑に囲まれた公園が多く、落ち着いた雰囲気のなかで住民が憩う空間も点在します。
区の東側は埋め立てによって形成された八潮地区です。計画的に整備された地区で、水と緑に囲まれた八潮パークタウンを中心とした大規模団地が広がります。団地内には学校や図書館、高齢者施設もあります。また、周辺には大井ふ頭中央海浜公園、京浜運河緑道公園、潮風公園など、大きな都立公園があり区外からも多くの人が訪れます。
このように、品川区の5つのエリアは、いずれの地区もひとつの都市として成り立つほど発展し、それぞれの魅力を持っています。
人の行き交う街、品川区
品川区の特徴と魅力、5つの地区が持つそれぞれの特色をご紹介しました。
このように品川区は、過去から現在まで交通の要衝として多くの人が行き交う街です。また、区内の5地区はそれぞれに魅力があり、多くの人がそれぞれの目的を持って訪れることも、品川区の人気と知名度につながっているのかも知れません。品川区で店舗を構えるなら、それぞれの地区の特徴や訪れる人の目的をしっかりと把握して、事業内容や立地を考える必要があるでしょう。
要約文：品川区は、古くから交通の要衝として栄えてきました。品川駅の利用者数はJR東日本エリア内での順位で5番目の広さを誇ります。今なお変わらず人の行き交う街、品川区の魅力と特色、区内5つのエリアそれぞれの特徴をご紹介します。
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