商業・文化・伝統―中央区はまさに日本の中心地
中央区は、その名の通り東京都23区でほぼ中央に位置する区で、千代田区・港区・台東区・墨田区・江東区と隣接しています。面積は約10平方キロメートルと、23区で2番目に面積の小さい区です。人口は約16万4千人と、こちらも23区で2番目に少ない区です。
こういった人口の少なさは、中央区の特徴に関係しています。中央区は、世界的に屈指の高級商業地、銀座をはじめとした商業地域が区内の約8割と、大部分を占めています。住宅地域が少ないことから、人口減少が続いていましたが、近年では臨海部の大規模マンション開発や都心部再開発により増加傾向に転じています。
中央区にはさまざまな「日本の中心」の要素があります。江戸五街道に端を発する主要国道の起点で、日本の道の起点とも言える日本橋は、日本の金融の中心地でもあります。また、東京の玄関口として発展し続ける八重洲や、東の食を支える拠点として長年活躍した築地、特色ある食文化を持ち下町の趣と最先端の街が融合した佃や月島などもあります。
このように、中央区は江戸以来400年に渡り繁栄してきた東京の、日本の中央といえる街なのです。
中央区5エリアの特色とそれぞれの表情
中央区は特色ある5つのエリアからなり、それぞれの魅力ある表情を見せてくれます。日本橋・京橋エリアは、かつて江戸の中心でもあった場所です。その趣は今も変わらず、日本を代表する近代建築や、老舗百貨店が立ち並んでいます。現代では再開発が進み、おしゃれな商業施設が続々と増えています。
銀座エリアは、有名ブランドのブティック、大型商業施設、食の名店などが集まる街です。個性的なデザインのビルも多く、散策するだけでも楽しめます。日本の伝統文化やアートを味わったり、ナイトスポットで大人の夜を過ごしたりと、幅広い楽しみ方のあるエリアです。
ビジネス街としての表情を持ちながら、昔ながらの情緒あふれる商店街も共存しているのが人形町エリアです。人形焼に代表される人気の和菓子店、時間ごとにからくり人形が時を告げるからくり櫓など、江戸情緒を今に伝える街でもあります。
築地・八丁堀エリアは、食の聖地として知られます。朝早くから活気あふれる築地の場外市場、グルメスポットの多い八丁堀、神社仏閣や美しい庭園もあり、何度足を運んでも新しい魅力を発見できるエリアです。
臨海部に位置する月島・晴海エリアは、昔ながらの風情と海に面した美しい眺めが特徴的なエリアです。もんじゃ焼きで有名な月島は、風情あふれる街並みと再開発による近代的な側面を兼ね備えています。晴海埠頭は緑豊かに整備された公園があり、停泊する豪華客船、東京湾の眺望など、美しい風景のなかで過ごすことのできる場所です。
このように、中央区はどこを切り取っても商業や伝統、ビジネスなど、あらゆる面において日本を代表する地域であると言えます。その根底を支えているのは、江戸から続く文化発祥の地として栄えてきた歴史です。5つのエリアそれぞれに魅力・見どころがあり、都民だけでなく全国からの多くの人が観光やビジネスで足を運びます。中央区でショップを出すなら、それぞれのエリアの特色をしっかりとおさえて場所選び、店舗選びをする必要があります。
東京を、日本を代表する文化の中心地
中央区の特徴と、5つのエリアそれぞれが持つ表情や見どころをご紹介しました。
中央区の5エリアはそれぞれの面において日本の中心地として発展してきた場所です。これらがひとつになることで、中央区は日本の中心地といえる存在となっているのです。
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