相鉄いずみ野線は、神奈川県横浜市旭区の二俣川駅から藤沢市の湘南台駅までを走行する、全線距離11.3kmの路線です。旭区・泉区を通り、二俣川駅、南万騎が原駅、緑園都市駅、弥生台駅、いずみ野駅、いずみ中央駅、ゆめが丘駅、湘南台駅の8駅があります。
開業は1976年4月。1970年代に横浜市西部の区間が大規模ニュータウンとして整備されたことで、通勤の足として開発されました。
現在神奈川県では、東海道新幹線の新駅誘致や平塚市の環境共生モデル都市計画にともない、相鉄いずみ野線の湘南台駅から倉見への延伸についての検討を進めています。
また、「相鉄いずみ野線沿線 次代のまちづくり」という名称の下、市民・地域団体、大学、行政、民間企業との協働による新たなまちづくりを推進されており、活発な市民活動と新たな展開に大きな期待ができる路線となっています。
路線の特徴としては多様な世代が暮らすエリアであり、豊かな自然と農地に恵まれた美しく、健康的な印象を与える土地柄です。
穏やかな住環境と充実の商業施設群！二俣川駅周辺エリア
二俣川駅から横浜駅までは約13分の距離。二俣川駅は「神奈川県警察運転免許センター」の最寄り駅となっており、一年を通して利用者の乗降があります。
駅直結の商業施設「相鉄ライフ 二俣川」「ジョイナステラス二俣川店」のほか、ディスカウントストア、家電量販店など、駅周辺では日常の買い物に不便がありません。駅から少し離れると閑静な住宅街が広がります。
バーベキュー広場やちびっこ動物園のある「子ども自然公園（大池公園）」は、地域住民の憩いの場です。そのほかにも、自然保護公園「南本宿公園」を始め、大小さまざまな公園が設置されています。自然と利便性が両立する二俣駅周辺の沿線エリアは、大都市圏と良好なアクセス環境にあり、子育て世代からも高い人気があります。
二俣川駅からの2km圏内周辺人口は、約11.4万人で昼間人口は約7.6万人。1人世帯率は約30%で、65歳以上人口割合は約22％。人口の割合がもっとも多いのは30～40代で、働き盛りを中心としたファミリー世帯が多めであることがわかります。
出店に際しての狙い目は「神奈川県警察運転免許センター」の利用者、ファミリー世代などが考えられます。免許センター利用者のランチ需要、ファミリーの休日への対応などで安定的なニーズが期待できそうです。
駅周辺にはイタリアンから焼き鳥屋、中華などの人気店が多数あります。丁寧なリサーチで、出店の少ない業種を選ぶか、または、やや住宅街寄りへの立地もニーズが高そうです。
横浜市の副都心的存在 緑園都市駅周辺エリア
緑園都市駅周辺は横浜市の副都心的なエリアとして開発されており、1日の平均乗降者数は約2万5千人と、特急が止まらない割には乗降客数が多くなっています。横浜までは約18分の距離。駅周辺からは各種バスも多数発着し、横浜市内各方面への移動も便利です。
緑あふれる快適な町をイメージして「緑園都市駅」と命名された駅舎は「関東の駅百選」に選定されており、イメージ通りエリアを代表する駅として親しまれています。
駅周辺には洗練されたニュータウンが広がり、「フェリス女学院大学」があるため学園都市としての雰囲気も漂います。
駅近隣にある高級住宅地は、冬には各家庭に飾られるイルミネーションでも知られており、毎年ニュースにとりあげられます。
落ち着いて品のある住環境で人気のエリアですが、商業施設はあまり多くなく、「相鉄ライフ 緑園都市」にある「そうてつローゼン」は、緑園都市駅周辺で唯一の大型スーパーです。
緑園都市駅2 km圏内居住者人口は約7.5万人、昼間人口は約5.1万人。1人世帯割合は約21％で、40～49歳人口割合がもっとも高く、65歳以上人口割合は約20％となっています。
テニスや野球ができる「相鉄緑園グラウンド」があり、住宅街には子ども向け遊具のそろう小規模な公園が点在。全体的に健全で、ハイクラスな雰囲気が漂う美しい住宅街のある駅です。
出店に際しては、観光スポットを利用した集客と、町並みに合わせた落ち着いた店構えの2方向が考えられるでしょう。相鉄いずみ野線沿線では横浜市内でも特に多くの農産物がつくられているため、新鮮食材を活用し、健康意識の高い客層を取り込むのも一つの手段となりそうです。
3路線が乗り入れるターミナルとしての存在感！湘南台駅周辺エリア
湘南台駅には小田急江ノ島線、相鉄いずみ野線、横浜市営地下鉄の3路線が乗り入れ、横浜や新宿、渋谷など、都心方面へのアクセスが良好です。
慶応大学や多摩大学をはじめ、幼稚園、保育園、小中高の学校など幅広い教育施設が充実しているため、学園都市エリアとして人気が高く、居住者数が安定して増加傾向にあります。
学生が多いエリアということで、湘南台駅の周辺にはリーズナブルな価格帯でのメニューを提供する店が多く見られます。駅前には居酒屋、カフェ、レストラン、多国籍料理など多彩な顔触れが並びます。
また、低価格帯のスーパーが多数あり、日常の買い物に便利でコンビニエンスストアも多いため日常の買い物には不自由しません。湘南台駅の東口には新旧が融合した商店街が健在で、活気が感じられます。
湘南台駅2km圏内居住人口は約7.6万人 昼間人口は約6.7万人と減少があまり見られません。1人世帯比率は40.2％で、20～30代が多く65歳以上人口割合は約18％にとどまります。
他エリアと比較して若い世代・単身者割合が多く、高齢者率が低めという特徴が顕著に見られます。
若い層が多いこともあり、エリア全体として砕けた雰囲気があるため、気軽に入れる店に人気が集まりそうです。出店に際しては、学生と子育て世代向けを中心の若い層をターゲットとした店舗計画がおすすめ。
トレンドを取り入れつつ、価格は抑えめでボリュームのあるメニューの開発が必要です。
エリアのランドマークには、「湘南台温泉「らく」」「文教大学」などがあります。
相鉄いずみ野線沿線にはきらめく個性と次代への期待がいっぱい
相鉄いずみ野線は11kmほどの沿線に、多様な魅力が詰まっている路線です。駅ごとに属性が少しずつ異なり、その分多彩な出店計画を考えられます。神奈川県や横浜市の町づくりへの期待も大きく、今後は延伸によるさらなる発展が想定できます。自然環境に恵まれ、活気に満ちた相鉄いずみ野線沿線。立地を巧みに選ぶことで、自分が考える新しい店づくりがいかようにも実現できそうな空気が感じられます。
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