池袋、新宿、上野など主要駅へのアクセスは良好
田端駅を走るのは山手線と京浜東北線の2路線です。乗降客数は約3.7万人(2022年)で山手線の駅のなかでは多い方ではありません。
ただ、山手線は田端駅から駒込駅、京浜東北線は田端駅から上中里駅と分岐するため、田端駅で乗り換えをする人は多くいます。また、池袋駅まで約9分、新宿駅まで約18分、上野駅まで約8分と主要駅まではどこへもすぐに行ける近さも田端駅の魅力の一つです。
田端駅は北口と南口で雰囲気が大きく異なる
田端駅は北口と南口で雰囲気が大きく違います。北口は大型オフィスビル「田端ASUKAタワー」や商業施設「アトレヴィ田端」、ほかにも飲食店やスーパー、薬局などが複数立地するいわゆる繁華街です。
これに対して南口は戸建てやマンションが立ち並ぶ閑静な住宅地で、にぎやかな北口に比べ落ち着いた雰囲気を持っています。
しかし、2019年に公開された新海誠監督のアニメ映画「天気の子」で南口が登場したことで状況は一変しました。閑静な住宅街という点は変わらないものの、国内外のアニメ好きが聖地として訪れるようになり、人気観光スポットとして注目されています。
歴史や散策好き、鉄道好きにも人気の高い田端駅
アニメに登場したことで注目されるようになった田端駅。それ以前は文士の街として小説好きにはなじみのある街でした。1993年に田端文士村記念館が開設、さらに2026年には芥川龍之介記念館が開設予定となっていて、歴史や散策好きの方にとっても格好のスポットです。
また、田端駅は鉄道の街としても人気を博しています。貨物列車や新幹線の回送列車が東京新幹線車両センターに出入りする様子が田端駅のホームからも見えることから、鉄道好きの撮影スポットとして人気です。
街散策や聖地巡礼目当ての方向けの店舗がおすすめ
田端駅周辺は、北口と南口で特徴が異なります。北口には会社員向けのランチや居酒屋などが集まっているため、新たに飲食店を構えるなら北口がおすすめです。
一方、南口は住宅地ですが、休日には鉄道ファンやアニメファン、街の散策を楽しむ人々が集まります。そのため、これらのファン層をターゲットにした店舗であれば、南口でも可能性が見込めるでしょう。アニメファンの中には外国人も多いので、英語や中国語のメニューを用意することが望ましいです。
また、北口では外国人が集まれるパブや、日本の文化を知ることができる和食レストランなども人気を集める可能性があります。