都心へ気軽にアクセスできる新座市
新座市は、埼玉県南部に位置し、西側に朝霞市、和光市。東側には東久留米市、清瀬市と東京、埼玉の都県境にある市です。人口は165,741人(令和4年4月1日現在)で、埼玉県では、全市町村のなかで10位前後に位置する比較的大きな市といえます。
武蔵野台地が市のほぼ全域に広がっていて、柳瀬川や黒目川などの河川や小さな水路で削られ大小の谷地が分布しています。ただ、基本的には起伏が少なく平らな土地のため、住みやすい地勢だといえるでしょう。
新座市の歴史は比較的新しく、昭和45年に市制が始まり、令和2年に市制施行50周年を迎えています。ただ、「新座」という名称の歴史は古く、平将門の乱が起きた935年から2年後の937年に源順が編纂した「倭名類聚抄」のなかにある、国郡部に「新座郡」という名称がすでに出ています。
新座市を走る鉄道は、JR武蔵野線と東武東上線の2本。駅は、「新座駅」と「志木駅」の2つです。志木駅からは池袋まで直通で約20分。川越にも約11分で到着します。比較的人口が多い市で駅が2つというと少ないようにも感じますが、駅がない地域ではバス網が充実しているため、それほど不便は感じません。
国道は、武蔵野線と交差する形で国道254号線とそれと並行するように関越自動車道が走っています。主要な国道と高速道路はこの2本ですが、それ以外にも多くの県道や市道があり、道路事情も決して悪くはありません。
住民で最も多い年齢層は45~49歳、ついで50~54歳、40~44歳、55~59歳と比較的年齢層は若くファミリー層が多い市です。
北部、中央、南部それぞれのエリアの特徴
新座市は、縦に長い地形のため、市北部、市中央、市南部の3つに分けてそれぞれの魅力を見ていきましょう。市北部は、武蔵野線の新座駅より北側。立教大学や跡見学園女子大学、西武台高校などがあり、学生が多い地域です。また、志木駅周辺にはイオン新座店があり、平日でも多くの買い物客でにぎわっています。
市中央は、新座駅を含んだ市の中央部分です。「本多の森お花畑 ヒマワリ畑」や「本多緑道の桜」「野火止緑道」など自然を残している地域が多く、ハイキングやウォーキングを楽しむ人が見られます。新座駅の周辺は、大型商業施設はないものの飲食店や娯楽施設があるため、地元客が集います。
市南部にも自然が多く、「黒目川沿いの桜」「栄緑道の桜」など桜スポットのほか、「法台寺」「満行寺」など古くから残る神社仏閣があります。市中央と同様、散策を楽しむ人が見られるため、そういった人をターゲットにするとよいかもしれません。
都心に近いながらも古き良き自然を残す町
新座市は、誰もが知っているような有名な観光地や特産品があるわけではありませんが、それだけに地元の人だけが楽しめる散策スポットや公園、桜の名所が点在しています。普段都会で働く人も、週末には喧騒から離れ、のんびりとした時間を過ごしたいと思っている人が多いかもしれません。
そうした意味では、地元に密着した商材を扱う店舗や、地元の食材を使った飲食店など、地元から愛される店舗のアイデアがあれば出店のチャンスも少なくありません。また、市北部であれば学生向け、市中央や市南部であれば、最も多い年齢層である40~50代向けのショップなどがおすすめです。