比較的小さな面積にたくさんの人が集まる魅力のある町
茅ヶ崎市は、神奈川県の中央南部に位置する相模湾に面する町です。周囲を藤沢市・寒川町・平塚市に囲まれ、東西南北は6kmに収まる比較的コンパクトな市です。しかし、約35.7平方kmの面積には人口約24万人と多くの人が暮らし、高い人口密度があります。
三浦市から湯河原町までの相模湾沿岸エリアは、湘南と呼ばれます。茅ヶ崎市もこの中にあり、湘南の海岸線を形成する地域の中心地となっています。湘南の中心と呼ばれるだけあり、「まさに湘南」というイメージのビーチが特に有名です。
湘南ビーチのイメージから、サーフショップやカフェの多い若者の多い町と思われるかもしれません。しかし、海岸から離れ中心街に向かうと、茅ヶ崎駅を中心におしゃれな新しい町と古くからある商店街が入り混じった、不思議な魅力のある町並みが広がっています。
さらに北側のエリアには緑もたくさんあり、多くの人が持つ海のイメージとは違った魅力を持っているのが茅ヶ崎市の大きな特徴と言えます。
このような不思議な魅力を集めたような茅ヶ崎市を、3つのエリアに分けて見てみましょう。
ビーチ・中心街・里山、3つのエリアそれぞれが持つ特徴
茅ヶ崎の海といえば、「サザンビーチちがさき」と「茅ヶ崎パーク(ヘッドランドビーチ)」が有名です。この2カ所は茅ヶ崎市で最も観光客の集まるスポットで、湘南のイメージの強い茅ヶ崎市を代表する場所と言えます。
茅ヶ崎駅からサザンビーチちがさきへとつながる道は「サザン通り」と名付けられ、茅ヶ崎市で最も飲食店が集中している場所でもあります。カフェやレストラン、趣向をこらした居酒屋など、茅ヶ崎市の飲食店激戦区です。
もう一方の茅ヶ崎パークへ続く道は、茅ヶ崎を南北に縦断している「一中通り」の正面にあります。この一中通り沿いにも飲食店が多く、地元住民から観光客まで愛される店が並ぶ、静かな雰囲気を持ちながら隠れた人気のある通りです。
駅周辺は南口・北口どちら側も栄えていて、カフェやレストランが立ち並びます。駅と海岸線の中間を東西に走る鉄砲通りも、飲食店が集中し茅ヶ崎市を代表するグルメスポットとなっています。
市の北側には、里山の景観を見どころとして人気の「県立茅ケ崎里山公園」があります。平成13年に一部オープン、24年と26年に追加オープンし、約36haを超える広大な面積には里山の風景に溶け込んだレジャースポットがたくさんあります。バーベキュー場や大きな滑り台、各種イベントが開催される多目的広場などが幅広い年齢層から人気です。
新湘南バイパスから北側の県立茅ケ崎里山公園との間のエリアは、ゴルフ場がいくつも集中していることもあり、車で立ち寄りやすい飲食店が多い傾向にあります。比較的ラーメン店が多い中で、和風モダンなレストランなど、緑に囲まれた雰囲気に似合う店もありリピート客に人気があります。
茅ヶ崎市は海・山・町にそれぞれ魅力がある
神奈川県茅ヶ崎市の特徴と魅力、3つのエリアに区切った場合の飲食店事情などをご紹介しました。
茅ヶ崎市は湘南ビーチのイメージが強いものの、人が集まるスポットはそれだけではありません。ビーチ周辺がにぎわうほか、駅を中心とした中心街、里山の景観を残す北側のエリアと、それぞれが強い魅力があり人が集まる要素を持っています。茅ヶ崎市で飲食店を新たにオープンさせるなら、それぞれのエリアに合う雰囲気、特色に合わせた形態での店舗を考えてみるとよいのではないでしょうか。