劇的に人口が増加している新しい区
都筑区は、横浜市の中で北側中央部に位置する行政区の1つです。面積は27.87平方km、人口は約21万5千人と、いずれも18の区の中では中間的な順位にあります。
都筑区は1994年(平成6年)にできた新しい区です。もとは港北区と緑区の一部であった地域を分け、都筑区として発足した経緯があります。奈良時代からこの地域にあった歴史的な地名の「都筑」を復活させ、これからの街づくりにおいても「都を築く」という意味合いが込められ名付けられました。
人口は18の区の中で8番目とそれほど目立つ順位ではありませんが、注目すべきなのは人口の増加度です。区が誕生したときには約11万人だった人口が、2021年には約21万5千人とおよそ2倍にまで増えています。このことからも、人を引きつける魅力のある地域であることがうかがえます。
その理由の1つに、計画的に整備が進められた新しい街づくりがあげられます。
区の面積の約半分を占めているのは、計画的な都市づくりが進められている「港北ニュータウン」です。港北ニュータウンは開発当初から人気が高く、住みたい街としてもランキングに名前が出る街であり、人が多く集まるエリアです。
また、区の全域において公園も多く、商業地域も充実していることから区の人口は子育て世代が多いのが特徴です。都筑区は横浜市内で最も平均年齢が低いという特徴も持ち、そのことからも若い人が住みやすい、子育て世代に人気のある街であることがわかります。
横浜市内では渋谷や新宿などの副都心に近い位置にあり、多くの人が集まる条件を備えた区と言えます。鉄道は、東急田園都市線と横浜市営地下鉄ブルーライン、横浜市営地下鉄線グリーンラインが乗り入れており、通る駅は、センター南駅、センター北駅、仲町台駅、川和町駅、北山田駅、中川駅、都筑ふれあいの丘駅、東山田駅があります。
農業・商業・工業がバランスよく充実
都筑区は、区の成立前から農業が盛んな地域でした。それは今も変わらず、区の北西部では港北ニュータウンの計画にも農業専用地区が盛り込まれ、農業の振興は継続されています。また、区の南部や鶴見川沿いでは農地や樹林地が市街化調整区域として残されていて、農業や林業の地域を残すよう計画的な街づくりが進められています。
都筑区には、種苗の世界的シェアを持つサカタのタネが本社を置くことからも、農業を大切にしている街であることがわかります。
一方、港北ニュータウンでは「センター北駅」と「センター南駅」の2つの駅周辺を中心に、大型の商業施設が並び、横浜市でも有数の商業地域を形成しています。ショッピングスポットとしてだけでなく、このエリアにはファミリー向けの飲食店やカフェ、レストランなどが多く、グルメスポットとしても人を集める魅力を持っています。
区の南側に走る緑産業道路沿いには、「ららぽーと横浜」や「IKEA港北」など郊外型のショッピングモールがあります。この緑産業道路沿道から南側の鶴見川までの地域は、都筑区の工業地域として発展していた地域でもあります。多くの工場や物流センターがあり、区だけでなく横浜市や首都圏の工業を支える地域です。
車で立ち寄りやすい飲食店、働く人が昼食をとる定食屋などがあり、特に緑産業道路沿いはラーメン店も多いのが特徴です。横浜のラーメン激戦区の1つと言えます。
横浜市都筑区はこれからの発展に期待が大きい街
横浜市都筑区について、特徴や区の誕生の経緯などを見ながら、産業ごとに特徴を持つエリアごとに分けて飲食店の傾向についてご紹介しました。
都筑区は区の誕生以来人口が劇的に増加していることからも、発展が期待されている街であることがわかります。また、区の全域にショッピングスポットが多く、区外からも人が集まる地域です。横浜市内で新たに飲食店を開店する候補地としてはおすすめの地域です。