京王相模原線は、京王本線の駅、調布駅から始まり、京王多摩川駅を過ぎ、多摩川を渡ると神奈川県に入り、最初の駅は京王稲田堤駅です。JR南武線の稲田堤駅と隣接しているため、乗降客も多く近隣の商店街は常ににぎわいをみせています。
京王稲田堤駅を過ぎると、京王よみうりランド駅です。よみうりランド遊園地は1964年開園と歴史あるレジャー施設でプールや温浴施設、東京ヴェルディの練習場も併設されています。続いて運動施設や遊歩道が整備された稲城中央公園のある稲城駅、近くに大型商業施設、フレスポ若葉台がある若葉台駅。そして、憩の場として地域住民に人気がある、永山北公園に近い京王永山駅を走っていきます。
京王永山駅の次にあるのが、京王多摩センター駅です。小田急線多摩センター駅、多摩モノレールの多摩センター駅と3つの駅が共存するこの地域では、三越、イトーヨーカドー、京王多摩センターショッピングセンターなど複数の大型商業施設が林立しています。
続いて、ビア長池など駅前の商業施設が充実している京王堀之内駅。東京都立大学のキャンパスがあり、学生でにぎわう南大沢駅。そして、「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2022」で3位に選出された多摩境駅を越えると、終着駅である橋本駅に到着です。
再開発が進み発展を続ける調布駅
東京都23区外では、八王子、町田、府中に続いて人口の多い調布市にある調布駅。ここに住む住民の年齢層で最も多いのは、44~49歳、次いで50~54歳、40~44歳、35~39歳で比較的若い方の多い町です。
京王線沿線では新宿駅に次いで乗降者数の多い調布駅では、2025年完成を目指し、駅前広場の再開発が行われています。調布駅の地下化を機にこれまで分断されていた駅の南側と北側をつなぐことで、開放感のある空間が生まれ、にぎわいはさらに増していくでしょう。
近くには大型商業施設もありますが、少し歩くと古くから続く商店街もあり、若者だけではなく高齢の方にとっても暮らしやすい町です。再開発が進むことから、新たなショップの需要も高まっていくのではないでしょうか。
大型商業施設、公園、レジャースポットなどが集約された京王多摩センター駅の魅力
東京都多摩市、稲城市、八王子市、町田市の4市で約2,890haの総面積を誇る「多摩ニュータウン」。そのすぐ近くに駅を構える京王多摩センター駅は、多摩ニュータウンのなかでも商業・オフィス・文化など複合した都市機能の中心地として、栄えています。
多摩ニュータウン内には、大小2つのホール、博物館などの施設を備える「パルテノン多摩」のほか、「イオンシネマ多摩センター」「多摩美術大学美術館」「ベネッセスタードーム」「アメイジングワールド 多摩センター店」。そして、すぐ近くには「サンリオピューロランド」もあり、平日週末を問わず多くの人でにぎわっています。
リニア駅で大きな注目を集める橋本駅
京王相模原線の終着駅、そしてJR横浜線・相模線のターミナル駅としても便利な橋本駅。神奈川県のなかでは、横浜市、川崎市に次ぐ人口規模を持つ相模原市ですが、2027年頃にはリニア中央新幹線開業に際し、中間駅として「神奈川県駅(仮称)」が設置されるとして大きな注目を集める地域です。そのため、今後人口増も期待できるでしょう。
特に、神奈川と名古屋間でのビジネス拠点として本社機能の移転やサテライトオフィスの設置が増えると予測されます。ビジネスマン向けのショップや飲食店需要はかなり高いと見てよいでしょう。
すべての駅で独自の魅力を放つ京王相模原線沿線
京王相模原線は、よみうりランド、サンリオピューロランドなど人気の高いレジャー施設。文化、商業、ビジネスの拠点となる多摩センター。そして、若い人が集まる大学のキャンパスなど駅ごとに異なる色を持つ路線です。
リニア中央新幹線の中間駅として橋本駅が注目を集めていますが、それ以外に駅にもそれぞれの魅力があります。どの駅であってもその地に住む方に合わせたアイデアで出店のチャンスが広がっているといえるでしょう。