3つの大学があり活気のある町、多摩区
多摩区は、昭和47年4月に川崎市が政令指定都市に移行したのに伴い誕生したまちです。その後、昭和57年に多摩区の北西部が麻生区として分区され、現在の形に落ち着いています。
多摩区の最大の特徴は専修大学や明治大学、日本女子大学と3つの大学キャンパスがあり、学生が多く活気のある町という点です。ほかにも日本女子大学に併設された、日本女子大学附属中学校・高等学校や高千穂大学の登戸総合グラウンドがあるなど区内外から多くの学生が集まっています。
次に交通網を見ていきましょう。電車は、JR南武線、京王電鉄相模原線、小田急電鉄小田原線の3路線、9駅が走っています。
小田急電鉄小田原線は登戸駅、向ヶ丘遊園駅、生田駅、読売ランド前駅。JR南武線は稲田堤駅、中野島駅、宿河原駅。京王電鉄相模原線は京王稲田堤駅です。このなかで、登戸駅はJR南武線と接続していて、新宿へのアクセスもしやすく多くの人が利用しています。なお、JR南武線の稲田堤駅と京王電鉄相模原線の京王稲田堤駅は、徒歩で3～5分程度の場所にあります。表通りには商店街もあり、歩いて移動する人も少なくありません。
道路は、縦に県道3号線と13号線。横に府中街道、多摩川沿いには市道1号線（多摩沿線道路）が走っています。北に多摩川、南に多摩丘陵と自然が広がっていますが、登戸・向ヶ丘遊園駅周辺地区を地域生活拠点として開発が進んでいます。多摩区全体で見ても大型商業施設はありませんが、スーパーや飲食店は多く、自然が多いエリアです。
遊園地やミュージアムなど楽しめるスポットが満載！
多摩区は、その自然の多さを生かしたレジャー・スポーツ施設が充実しています。特によみうりランド周辺は、読売ジャイアンツ球場や東京ヴェルディのグラウンド、ゴルフ場、ゴルフ練習場などさまざまなスポーツ施設が集結。試合や練習がある日には多くの人が集まる人気スポットです。また、よみうりランドには、1年を通して家族連れやカップルなどが多く訪れます。
また、多摩区には東日本の代表的な古民家を集めた「日本民家園」。そして世界最高水準のプラネタリウム、メガスター3フュージョンを備えた「かわさき宙と緑の科学館」など文化施設も少なくありません。これらの施設は区内外の人はもちろん、校外学習や研究課題のテーマとして訪れる学生も多く、老若男女問わず多くの人でにぎわっています。
そして、自然を楽しめるのも多摩区の魅力のひとつです。多摩丘陵近くには生田緑地、旧向ヶ丘遊園には、春と秋に開放される生田緑地ばら苑があるなど、自然を楽しめる場所も残されています。文化施設や自然を楽しむスポット周辺では、カフェや甘味処などゆっくりと寛げる店舗が人気となりそうです。
次に駅周辺のスポットを見ていきましょう。小田急電鉄小田原線とJR南武線が乗り入れる登戸駅は、多摩川を越えればすぐ東京という場所に位置しています。大きなショッピングモールはありませんが、すぐ近くには「藤子・F・不二雄ミュージアム」や「岡本太郎美術館」があるため、年齢を問わず多くの人が来館する人気スポットです。
京王稲田堤駅周辺も、大きなショッピングモールはないものの、スーパー、銀行、郵便局などがあるうえ、緑も多く治安も良い立地でファミリー層にも人気となっています。JR南武線で川崎駅や立川駅に1本で行けるのも便利です。
大学生向けの店舗出店を検討している場合、おすすめのスポットは、専修大学、明治大学のキャンパスが近い生田駅周辺、日本女子大のキャンパスが近い読売ランド前駅周辺です。大学生向けのボリュームのある定食、カフェ、居酒屋などの需要が高いでしょう。
多摩区で最も多い年齢層は、35～39歳と若い層が多いのも特徴のひとつです。次いで40～44歳、55～59歳となっているため、30～40代向けの趣味の店や居酒屋系も人気が出るのではないでしょうか。
ファミリー層が多く生活しやすい川崎市多摩区
川崎市多摩区は、大学が3つもあるため、日中は学生が多くにぎやかで活気のあるエリアです。居住している年齢層も35～39歳が最も多いという点では、若い年齢層に人気の地といえます。大型の商業施設はありませんが、その分、落ち着いた環境が整っています。そうした意味では、大学生やファミリー層に向けたショップや飲食店が高い人気となる可能性を持った町だと言えるでしょう。
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