相模原市の行政・産業の中心的エリア
中央区は相模原市の東部に位置し、名称通り相模原市の3つの区の中央に位置しています。市役所、税務署など市や地域、さらに国、県の行政機関が立地する行政の中心地でもあります。
中央区の面積は約36.9平方km、市域の11.2%を占める広さです。2010年に政令指定都市となって以降、相模原市の中核的な役割を担い続けています。
公共路線はJR横浜線と相模線が走行。区内の駅は相模原駅、矢部駅、淵野辺駅、南橋本駅、上溝駅、番田駅があります。
鉄道以外の交通としては、国道129号、県道相模原愛川線、県道相模原大蔵町線により、中央区の道路網が形作られており、市内および県内各所への通行もスムーズです。
一方で、中央区は相模川、境川、八瀬川、道保川など河川、段丘崖の緑地、台地部に広がる農地など、多様な自然に恵まれたエリアでもあります。
人口は約27.4万人、平均年齢は2021年現在で46.3歳。子育て世代の割合は全国平均と同等ですが、相模原市全体で人口・世帯数とも増加傾向が続いており、コロナ禍以降の若い世代の人口流入に期待ができます。
人口増加が期待できる教育・自然・産業の充実
相模原市でも特に中央区では人口増加傾向が見られますが、その理由としては、恵まれた教育および自然環境が大きな要因として挙げられます。
大学関連では青山学院大学・麻布大学キャンパスなど、また文化施設としては市立博物館・宇宙科学研究本部があり、学術的な機関が多く存在しているため、エリア全体に落ち着いた雰囲気があります。
その他、田名向原遺跡(たなむかいはらいせき)がある史跡田名向原遺跡公園内の野外展示には、旧石器時代の住居状遺構、縄文時代の竪穴住居、古墳時代の小円墳、地層関連の展示が公開されており、身近な歴史資料として親しまれています。
相模川流域の豊かな自然と、多数の公園も魅力の一つ。小山公園(近隣公園)、道保川公園、淵野辺公園、鹿沼公園、横山公園、さらに運動公園として多くのスポーツ競技が行われる相模原スポーツ・レクリエーションパークがあります。
相模原駅周辺には商業ビルのセレオ相模原と大規模バスターミナル、各種公共施設・行政機関が集まっており高い利便性が感じられます。
相模原駅から横浜駅までは35分、川崎駅までは52分の距離。大都市圏のベッドタウンとしての役割を果たしています。
一方で、工業団地である田名工業団地やテクノパイル田名工業団地などがあり、産業エリアとしての一面をもっていることも中央区の大きな特徴といえるでしょう。
横浜のような大規模な繁華街は見られませんが、生活利便性が高く住みやすさで人気があります。相模原駅周辺は商業、行政、文化などの都市機能を総合的に有する中央区の中でも中心的役割を果たしていますが、淵野辺地区、上溝地区にも地域に密着した商業地がそれぞれあり、居住者の生活を支えています。
このように、中央区には多彩な顔があり、出店を考える上でも多種多様な方向性の想定が可能です。
例えば、教育機関周辺では学生が多く、若い層をターゲットとする安くてボリュームのある店に人気が集まりそうです。学術機関や工業団地に勤務する層のランチ需要も各エリアで考えられ、こちらは大人向きのメニューに商機があると考えられます。
相模原駅周辺では終日にぎわいがあり、ランチから夜間営業まで幅広い需要が見込めます。一方で落ち着いた雰囲気を好み居住層に向けて、住宅街になじむ家庭的なイメージの店舗にも検討の余地があると思われます。
中央区を彩る自然の存在も忘れてはなりません。豊かな風土からは、いちごを中心にさまざまな農作物の恵みが得られています。特に春のいちご狩りは家族連れにも人気です。
地物の新鮮素材を生かし、子育て世代に訴えかける安心安全な自然派メニューをとりそろえた、ファミリー向けレストランも各所で展開できそうです。
多様な出店計画が見込める相模原市中央区
教育施設が多く、子育て世代からも注目される相模原市中央区。大規模な繁華街はありませんが、産業や商業、自然とのバランスも良く、平日・休日ともに程よい集客が見込まれます。鉄道・道路の交通アクセスにも恵まれており、相模原市全体での人口増も好ましい要因と言えるでしょう。小田急多摩線の延伸計画により今後のさらなる発展にも期待ができる相模原市中央区には、多様な出店への可能性が感じられます。