町田市は横浜市や川崎市、相模原市と接しており、これら3都市と交流が盛んです。その一方で農地が多く存在しており、駅周辺には老舗のお店が多く並び立っています。
しかし、一方で町田市には大型商業施設も増え、団地エリアと駅周辺とで生活環境に大きな違いがあります。この記事では町田市の特徴とエリアごとの周辺環境の違いについてお伝えします。
自然と近代的な建物が共存する街、町田市の特徴
町田市は1960年代以降にベッドタウンとして開発された街であり、町田駅周辺には大型商業施設も存在しています。
その一方で、市内北部の小山田地域や東部の三輪地域など、昔ながらの里山風景や寺社も存在しているため、町田市は「自然と近代的な建物が並存する街」だと言えるでしょう。ここではそんな町田市の特徴について、市郊外の住宅群や市内の主な交通手段、中心部と郊外の格差などにスポットを当てて解説します。
市郊外の大規模住宅群
町田市の郊外には1960年代以降に開発されたURもみじ台団地、都営金森住宅地区といった都営住宅やマンションなどが、数多く存在しています。
それに対して、ひと駅新宿寄りの玉川学園駅周辺には高級住宅街があり、市内中心部にはタワーマンションが建設中です。
同じ町田市でも町田駅前と玉川学園駅周辺は違う、という考えの住民もおり、彼らは“玉川学園エリアにはこの地域独自の良さがある”と自負しているようです。
市内の交通手段は主にバス
町田市から東京都心部までは電車で50分ほどかかり、町田駅から新宿までは快速急行を使って30分ほどかかります。
しかし、都心や横浜へ続く路線の多くは市内外縁部に集中しており、市内中心部は鉄道の路線が及んでいない地域が多く存在しています。そのため、市内ではバスが主な交通手段として活用されており、山崎団地・藤の台団地から町田駅へ向かうバス路線は頻繁に運行しています。
地域による生活空間の違い
町田市内の山崎団地や木曽団地などは、少子高齢化が進むにつれて人口が減っており、繁華街やタワーマンションが立ち並ぶ駅周辺と比べ、生活水準に大きな格差があります。
町田駅周辺がにぎわっているのに対し、山崎団地や木曽団地に住む人々の多くは、そのにぎわいの恩恵を受けることができていません。
高齢者が多い山崎団地・木曽団地内には郵便局や行政機関の出張所、スーパーマーケットまであるので、住人たちは団地を出る機会も少なく、市中心部と山崎団地・木曽団地の生活環境の差が広がっています。
西の渋谷と呼ばれる、町田市の現状
町田市は「西の渋谷」とも呼ばれています。
町田市が「西の渋谷」と呼ばれる理由は、駅周辺部にタワーマンションや繁華街、商業施設が数多く存在していることから、渋谷区と同様、買い物客が集まる条件がそろっているためです。
しかし、その町田駅周辺の店舗の質が下がりつつあり、駅周辺に住みたいと思っている人の数も減少傾向にあるようです。ここでは町田市の人口や周辺環境、商業施設などについて解説します。
人口
"2017年9月時点の町田市の人口は、約42万9063人であり、そのうち外国人の数は5807人にのぼっています。
また、世帯数は19万3890世帯です。
周辺環境
市内中心部の駅ビルには小田急百貨店が入っており、その周辺にはマルイや109など、渋谷にもある大型商業施設が数多く存在しています。
また、町田駅周辺にはタワーマンションが次々と建設されています。
商業施設や繁華街の存在によって市内中心部には若者が多く集っていますが、看板だけはきれいなチェーン店のような、質の悪い店が増えていることで、そこに住みたいと思う人の数は多くないのが現状です。
エリアごとに大きな差が生まれている、町田市
今回は町田市の特徴と現状についてお伝えしました。市全体の人口は増加傾向にありますが、一方で街の中心部と団地エリアなど、地域による周辺環境の差が大きくなっています。
街の中心部に位置する駅前は開発が進む地域であり、数多くの商業施設やタワーマンションが立ち並ぶ反面、そこで展開されるお店にはチェーン店が増えているという問題を抱えています。
また、団地エリアに行くと、駅前とはまったく別の生活空間があるという現状が。
町田市でお店を展開するのであれば、自店舗の売り上げの前に、この地域格差を是正する手助けになれないか、考えてみることも大切ではないでしょうか。