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飲食店を出店したい!出店するメリット・デメリットや手順、物件の選び方なども解説

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飲食店を出店してみたいと思っているものの、わからない点や疑問点も多く、なかなか決断できないという人も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、飲食店を出店するメリット・デメリット、出店までの準備期間や流れについて解説します。さらに、出店に必要な資格や手続き、出店戦略の立案方法、初期費用の抑え方など、実践的な内容も解説するため、ぜひ参考にしてください。
 


 

◆飲食店を出店するメリット

飲食店の出店は、料理人やチェーン店から独立する人など、飲食業の経験者はもちろんですが、多くの未経験者も挑戦しています。飲食店を出店する魅力はどこにあるのでしょうか。以下では、飲食店出店のメリットを解説します。
 

◇誰でも参入できる

飲食店の出店は、他の分野の出店や起業に比べると、比較的参入ハードルが低いとされています。出店に最低限必要な資格は、「食品衛生責任者」と「防火管理者」のみであり、いずれも短期間で取得が可能なためです。実際、異業種からの参入や会社員を辞めて起業する人など、専門的な知識や技術を持たない人でも、飲食店の出店を実現しています。
 

◇常にニーズがある

飲食は、人が生きていくうえで欠かせないものであり、安定した需要が見込めます。メニューのトレンドやサービス形態に合わせて工夫すれば、顧客の獲得や業績アップも可能です。近年はIT、AIの進化によりなくなると予想されるビジネス分野は数多くありますが、飲食店は必要とされ続ける分野の1つといえるでしょう。
 

◇知名度が上がれば、売上アップが見込める

飲食店の知名度や評判が上がるほど、売上アップが見込めます。場合によっては、店舗を増やしたり、さらなる業績の向上につなげることもできるかもしれません。
 
知名度の獲得は、インターネットとSNSの普及によって、近年より容易になりました。商圏以外の顧客ともリアルタイムで接点を持ちやすくなったことから、短期間で繁盛店、行列店となるケースも珍しくありません。
 

◆飲食店を出店するデメリット

飲食店の出店には多くの魅力がありますが、当然デメリットもあります。注意点やリスクについても知っておくことで、対策につなげられるでしょう。
 

◇初期費用がかかる

日本政策金融公庫 総合研究所の2020年度の調査によると、すべての業界における新規開業時の資金調達額は、平均で1,194万円でした。飲食店の開店においては、内装工事費や厨房機器費、備品費などがかかります。また、運転資金や広告費も必要なため、少なくとも1,000万円程度はかかると考えておくとよいでしょう。
 
※参考:「2020年度新規開業実態調査」~アンケート結果の概要~|日本政策金融公庫 総合研究所
 
また初期費用は、スケルトン物件であるか、居抜き物件であるかでも変わります。スケルトン物件では、一から店舗設計や内外装・設備工事費、厨房機器などをそろえる必要があるため、初期費用が高くなる傾向があります。一方で、居抜き物件の場合は、内装工事を最低限する、または工事を実施しないことで、初期費用を抑えることが可能です。
 
スケルトン物件と居抜き物件の初期費用の比較表は、以下の通りです。
 
【条件】
業態:居酒屋、坪数:15坪、席数:20席、家賃:20万円、保証金:120万円


(居抜き事例は、一部の壁の塗り替えやカウンターの改修、看板工事。食器洗浄機・客椅子を新規購入。)
 
※引用:飲食店開業にかかる費用とは? vol.2 スケルトンと居抜き物件比較| RESTA[レスタ]
 
飲食店開業にかかる費用に関して詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
 

◇売上が変動しやすい

飲食店は常にニーズがありますが、外部要因の影響を受けやすい面があります。短期的な影響として挙げられるのは、客足が悪くなる大雨や雪などの気候要因です。また、景気低迷や増税といった社会情勢の変化によって、消費者の購買意欲が落ちると、外食の回数が減る傾向にあります。
 

◇競合店が多い

飲食業界は参入ハードルが低い分、参入者が多く競争が激しくなりがちです。特に駅前や大型商業施設の周辺のような立地のよい場所は、激戦区になる傾向があります。競争に勝ち抜くには、独自のメニューを提供したり、ユニークなサービスを提供したりするなど、他店と差別化を図るための戦略が必要です。
 

◆飲食店を出店するためかかる期間

飲食店の出店までにかかる準備期間は、平均で1年程度です。準備のなかで、最も多くの期間を費やす可能性があることが、物件選びです。条件のよい物件は、競合が多く契約しにくいうえ、自店舗のコンセプトにあった物件をみつけることは容易ではありません。
 
以下に、コンセプト設計から出店に至るまでの、おおまかなロードマップを示します。
・12か月前:店のテーマやコンセプト設計
・11か月前:事業計画策定
・10か月前~8か月前:店舗用の物件探し
・7か月前~6か月前:資金調達
・5か月前〜 4か月前 店舗設計、メニュー開発
・3か月前〜2か月前:店舗着工、設備や什器・備品購入、資格取得、各種手続き
・1か月前:スタッフ採用、教育
・2週間前 店舗竣工
・1週間前:プレオープン
・開店
上記はあくまで目安のため、余裕を持って計画を立てておくとよいでしょう。
 

◆飲食店を出店する際の手順

飲食店の出店にあたっては、物件選びや設備導入といった準備以前に、事業計画の立案が欠かせません。ここでは、事業計画を立てる手順を4段階に分けて解説します。
 

◇1.店のテーマやコンセプトを決める

はじめに明確にしておきたいのは、店のテーマやコンセプトです。誰に何をどのように提供したいのか、理念をはっきりさせておきます。テーマ、コンセプトが不明確では、後述する事業計画の軸が定まりません。
 
テーマ、コンセプトの決定に役立つのが5W2Hの観点です。
・Why:なぜ◯◯の飲食店を開業するのか
・When:いつ開業するのか
・Where:どの地域、規模で開業するのか
・Who:誰と経営、営業したいのか
・What:どのようなメニューを提供するのか
・How:どのようにサービスを提供するのか
・How much:いくら資金が必要なのか
いずれも基本的な内容ですが、だからこそ初期段階で明確化しておくことが重要です。
 
テーマ、コンセプトの決定については、こちらの記事も参考にしてください。
 

◇2.商圏を分析する

続いて、商圏分析をします。商圏を把握しておくことは、テーマやコンセプトが実現できるかどうかの前提条件であるからです。商圏分析においては、マクロ環境とミクロ環境の両面からリサーチしていきましょう。
 
マクロ環境とは、地域の人口や年齢層の分布、地域の都市計画、条例・法令の有無などです。マクロ分析では国勢調査の統計データや、地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」といった、国や自治体のオープンデータが役立ちます。
 
一方、ミクロ環境とは、住人のライフスタイル、競合店舗、周辺の交通量などです。ミクロ分析では、現地調査を実施したり、地域に詳しい不動産屋に相談したりするなどして、具体的な情報を集めます。
 

◇3.出店戦略を立てる

続いて、商圏の人に響く自店舗の強みが出せるか考えます。飲食店経営では地域や住人とのマッチングが重要なため、住人のライフスタイルや人の流れ、交通アクセスなどの条件を多角的に検討しながら、出店候補地を絞り込んでいくことが大切です。
 
ときには、出店候補地に合わせたテーマやコンセプトの戦略変更も、不可欠となります。ベストの出店場所を選べるとは限らないため、顧客像に合わせて、メニューやサービス形態などの出店戦略を、検討し直す必要があるでしょう。
 

◇4.売上目標を設定する

最後に売上目標を立てます。出店候補地に出店できた場合の営業時間、来客者数、客単価などをシミュレーションして、売上目標を立てます。
 
売上目標を立てる際に重要なのは、売上がいくらあれば目標利益に達するのかという視点です。売上目標を達成しても、利益が残らないのでは意味がありません。原価や人件費、家賃、光熱費などの出費を見積もり、必要な売上を逆算しましょう。
 
また、気候や季節的な要因により、繁忙期と閑散期が想定される場合は、日商や月商だけでなく、年商の目標も明確にしておきましょう。
 
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
 

◆飲食店を出店する際の物件の選び方

設定したコンセプトに基づいて事業計画を明確にした後は、適切な立地および物件を選びます。物件選びのポイントは、端的にいえば、安定した集客を見込めるかどうかです。物件をある程度絞り込んだら、現地に出向いて人通りや交通量を調べましょう。あわせて、自店舗に足を運びそうな客層の割合も、実際に目で見て確認しておくと安心です。
 
物件選びの際には、周辺状況も調べておくことが重要です。例えば、競合店の有無と距離を調べておく必要があります。また、最寄り駅から離れる場合は、駐車場の有無、近隣の雰囲気が自店舗のテーマやコンセプトと合うかどうかも大切です。
 

◆飲食店を出店する際に必要な2つの資格

飲食店を出店する際に最低限必要な資格は、食品衛生責任者と防火管理者の2種類です。各資格の概要について解説します。
 
※参考:
飲食店経営には資格が必要?取得の方法と手続きについて解説
飲食店を開業するためにすべきこと 必要な資格・届出や資金調達の方法なども解説
 

◇1.食品衛生責任者

食品衛生責任者とは、お客様に安全で衛生的な食品を提供するための知識を持ち、食品衛生上の管理運営にあたる人です。食品衛生責任者は、1店舗につき1名以上配置することが義務化されています。しかし、公衆衛生に与える影響が少ない貯蔵施設や包装食品の販売など、施設の一部では、食品衛生責任者を配置しなくてもよい場合があります。
 
食品衛生責任者になるには、各都道府県が行う講習会を定期的に受講し、食品衛生に関する知見を更新していかなければなりません。ただし、調理師や管理栄養士などの資格を持つ人は、講習を受けなくても食品衛生責任者になれます。
 
詳しくは、こちらの記事も参照ください。
 

◇2.防火管理者

防火管理者とは、多数の人が利用する建物における火災被害を防止するために、防火管理についての消防計画を作成し、防火管理業務を計画的に行う責任者です。飲食店は「特定用途の防火対象物」に区分されており、防火管理者が必要になるのは収容人数が30人以上の施設に限られます。
 
対象となる店舗では、消防法に基づいて、管理的、監督的地位にある社長やオーナーなどの最終責任者で、有資格者のなかから防火管理者を選任しなければなりません。また、防火管理講習を受講するか、防火管理上必要な知識・技能を有すると認められた、学識経験者であることが必要です。
 
詳しくは、こちらの記事も参照ください。
 

◆飲食店を出店する際に必要な5つの書類

ここでは、飲食店を出店するにあたって必要になる書類を解説します。事前準備が必要な手続きもあるため、期間に余裕を持っておきましょう。
 

◇1.食品営業許可申請

飲食店を営業するためには、規模や品目などにかかわらず「食品営業許可申請」が必要です。施設を工事する場合は、施設基準に合致するか確認するために、保健所の食品衛生担当に事前相談することをおすすめします。
 
食品営業許可申請の届け先は、店舗がある地区を管轄する保健所です。施設基準を満たし、食品衛生責任者を選任してから申請しましょう。貯水槽使用水(タンク水)や井戸水を使用する場合は、水質検査成績書も必要です。

申請後の許可が下りるまでは、平均10日程度かかります。開店予定日に間に合うように、余裕を持って申請しましょう。
 
詳しくは、こちらの記事も参照ください。
 

◇2.防火管理者選任届

収容人数が従業員を含めて30人以上の飲食店を出店する際は、消防署に対して防火管理者選任届が必要です。防火管理者選任届は、消防法第8条に基づいて、防火(防災)管理者を選任したタイミングで行います。
 
防火管理者選任届の記入項目は、防火管理者の詳細(受講した講習と修了年月日)や店舗の用途、収容人員、種別などです。店舗がある地区を管轄する消防署窓口に持参するか、電子申請で手続きしましょう。
 

◇3.防火対象設備使用開始届

防火対象設備使用開始届は、店舗となる建物や建物の一部を新たに使用する際に、消防署への届出が必要な書類です。消防署が店舗の使用状況を把握し、専門家が消防用設備の審査、指導して建物の安全を確保するために提出します。
 
届出時期は店舗を使用する7日前までと定められているため、忘れずに提出しましょう。届け先は店舗がある地域を管轄する消防署窓口です。なお、防火対象設備使用開始届は、レストランから居酒屋のように使用形態を変える際にも必要になります。
 

◇4.火を使用する設備等の設置届

火を使用する設備等の設置届は、火を使用する設備を設置する際に、消防署に提出する書類です。厨房設備や給湯設備が対象となっているため、飲食店の出店では届出が欠かせません。
 
届出先は、飲食店を管轄する消防署窓口です。設備設置前に届出が必要になるので忘れないようにしましょう。なお、届出は店舗の施工業者や建物のオーナーではなく、設備を利用する店舗側がしなければなりません。
 

◇5.深夜酒類提供飲食店営業開始届出書

深夜0時以降の時間で、主に酒類を提供する飲食店は、警察署に深夜酒類提供飲食店営業開始届出書を提出しなければなりません。対象となるのは居酒屋や焼き鳥屋、ダイニングバーなど、お酒の提供が一般的な店舗です。レストランやラーメン店など、お酒の提供が少ない店舗は除外されています。
 
届出先は、店舗を管轄する警察署の生活安全課です。届出時期は、営業開始の10日前までとなっているため、余裕がある時期に手続きを済ませておきましょう。
 

◆飲食店の出店戦略時に活用したいフレームワーク

ここでは、飲食店の出店戦略を考える際に活用できるフレームワークとして、3C分析、4C分析、SWOT分析、4P分析を紹介します。
 

◇1.3C分析

3C分析とは、「自社(Company)」「競合(Competitor)」「顧客(Customer)」の3つ観点で現状分析するフレームワークです。3Cは別々に分析してしまいがちですが、密接に関係しています。3C分析を使うと、内部環境である自社と、外部環境である競合、顧客を関係づけて総合的に分析できるのが特徴です。
 
たとえば、自社については料理の品質やブランドイメージなどの強みや弱みを分析し、競合分析では競合の強みや弱み、商圏内でのシェアや知名度などを分析します。顧客分析では、顧客人口やセグメント別(年齢や性別など)のニーズなどが分析対象です。これらを相互に関連付けながら総合的に分析して、出店戦略に活用します。
 

◇2.4C分析

4C分析とは、「顧客にとっての価値(Customer Value)」「顧客が負担する費用(Cost)」「顧客の利便性(Convenience)」「顧客との対話(Communication)」の、4つのCを分析するフレームワークです。
 
顧客にとっての価値では、料理のおいしさや、居心地のよい場であるかなどが分析対象になります。顧客が負担する費用では、価格設定が競合と比較して妥当か、繰り返し来店したいと思う価格かなどが検討項目です。
 
同様に顧客の利便性では交通アクセスのよい立地か、駐車場スペースは十分かなどを考え、顧客との対話では接客スタイルや広告手段などを検討していきましょう。顧客目線で考えることで、顧客ニーズに合った出店戦略を考えられます。
 

◇3.SWOT分析

SWOT分析とは、自社の「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」と、外部要因である競合や市場の「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の4要素をかけ合わせて、経営戦略を導き出すフレームワークです。
 
たとえば、「強み=郷土料理」、「機会=観光地に近い立地のよさ」であったとします。この場合、「強み×機会→ここでしか食べられないメニューを高級路線で提供して客単価を上げる」といった戦略が考えられるかもしれません。同様に、強み×脅威、弱み×機会、弱み×脅威の組み合わせで考えると、攻めと守り両面の戦略を立案できます。
 

◇4.4P分析

4P分析とは、「商品・サービス(Product)」「価格(Price)」「販売場所・提供方法(Place)」「販売活動(Promotion)」の、4つのPを検討するフレームワークです。飲食店の出店戦略に欠かせない、「何を・いくらで・どこで・どうやって」を提供するかについて、モレや抜けなく洗い出せます。
 
4P分析は、先に紹介した3C分析や4C分析、SWOT分析の後に実施することが、一般的です。この場合、セットメニューや価格、配達サービスの活用、広告媒体といった具体策まで落とし込み、マーケティング戦略をつくるところまで行います。
 

◆飲食店の出店にかかる費用を抑える方法

出店時の悩みとして多いのが、高額な初期費用です。ここでは、費用を抑える方法について、解説します。
 

◇自分の手で店舗を改装する

内装、外装工事をできる限り自分で行うと、初期費用を節約できます。例として挙げられるのは、壁紙の張り替えやテーブルや椅子の自作、外壁のペンキ塗りなどです。DIYの方法や手順は、インターネットやYouTubeなどに豊富にアップされており、未経験の人でも取り組めるでしょう。
 
ただし、電気配線や配管工事などは専門の資格が必要です。無理にやろうとすると法令違反になってしまうこともあるため、注意しましょう。また、安全面にかかわる改装も、避けたほうが無難です。たとえば、客席上に設置する照明や棚、などは、万一不具合があると事故の原因になりかねません。DIYはあくまで補助的な節約手段だと割り切ることが大切です。
 

◇中古品やアウトレット品を活用する

飲食店の設備や什器は、すべて新品でそろえる必要はありません。中古品やアウトレットも上手に活用するとよいでしょう。厨房機器の中古品は、専門業者を利用すると安く手に入ります。また、後述しますが、前の店舗が残った居抜き物件では、厨房機器や食器類を格安で譲ってもらえるケースも少なくありません。
 
とはいえ、ブランドイメージのために中古を使いにくい場合もあるでしょう。このような場合は、余剰在庫品や型落ち品などのリテール・アウトレットが狙い目です。新品とほぼ同じ製品を割安で入手できます。
 

◇小さな飲食店から始める

事業をスモールスタートして、費用を抑える方法もあります。たとえば、10坪程度の小規模店から始めれば、外装・内装工事費、設備費、什器費などの初期費用を抑えて出店できます。また、家賃や光熱費、人件費といった出店後のランニングコストも、節約可能です。
 
スモールスタートするメリットは、徐々に事業を拡大しやすい点です。小規模店でノウハウを蓄積しながら資金を増やしていけば、顧客が増えたタイミングで多店舗展開や店舗移転を、決断できます。
 

◇居抜き物件を選ぶ

居抜き物件とは、店舗の内装や設備が残った状態で売りに出される物件です。内装や設備をそのまま使うことで、初期費用を大幅に節約できます。特に居酒屋やカフェなどの居抜き物件は人気が高く、すぐに買い手が付くケースも珍しくありません。
 
居抜き物件を利用すると、初期費用の節約だけでなく、その後の経営を軌道に乗せやすいメリットもあります。開業コスト(出店時に投資した資金)を早期回収して仕入れを強化したり、追加設備を導入したりできるので、経営基盤を安定させやすいからです。費用を抑えて円滑な店舗経営につなげたい場合は、居抜き物件を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。
 

◆飲食店出店で居抜き物件を探す際におすすめ

飲食店出店で居抜き物件を探すなら、不動産会社が運営する飲食店に特化した「居抜き市場」がおすすめです。「居抜き市場」は、飲食店を出店される方と閉店される方、そして建物のオーナーをつなぐ、日本でも数少ない飲食店特化型の物件情報サイト・サービスです。
 
独自の営業ルートや情報網から入手した閉店情報があるため、不動産ネットワークに流れない居抜き物件情報を、いち早く紹介できるのが強みです。また、一般の不動産会社は店舗契約のノウハウが少ないため、不利な契約を提示している例も見られます。しかし、「居抜き市場」なら、店舗経営者の立場になって優良物件を提示してもらえます。
 

◆まとめ

飲食店の出店は、他業種に比べると求められる資格や経験が少ないうえ、安定した需要があり、創意工夫で売上を伸ばしていけるのが魅力です。一方で、当初から資金がある程度必要なことに加え、商圏調査や物件探しなど、準備するべきことはたくさんあります。
 
出店について負担を感じているなら、「居抜き市場」にお任せください。初期費用を抑えられ、準備負担も少ない優良な居抜き物件を数多く紹介できます。また、不動産紹介にとどまらず、本記事で紹介した立地検討や設備導入、出店戦略の立案、開業に必要な手続きなども、伴走支援可能ですので、ぜひ参考にしてください。
 

 
飲食店開業応援マガジン[RESTA(レスタ)]編集部
 

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