新京成電鉄の新京成線は、千葉県松戸市と千葉県習志野市をつなぐ路線です。首都圏の環状路線の一つで、24の駅があり年間約8千万人が利用しています。
松戸市の松戸駅を出発すると、一度北東方向に向かいます。上本郷駅、松戸新田駅、みのり台駅、八柱駅、常盤平駅まで進むと、南東方向へ進路を変え、五香駅、元山駅を通ると、鎌ケ谷市へと入ります。くぬぎ山駅、北初富駅、新鎌ヶ谷駅、初富駅、鎌ヶ谷大仏駅と続きます。そこからは船橋市に入り、二和向台駅、三咲駅、滝不動駅、高根公団駅、高根木戸駅を通っていきます。次は北習志野駅、習志野駅と続きますが、まだ船橋市内です。薬園台駅、前原駅まで行くと習志野市に入り、新津田沼駅、京成津田沼駅へと到着します。
このように千葉県北西部にある4つの市を通る新京成線は、昭和21年に開業し、昭和30年に全線開通となった長い歴史のある路線です。
平成4年に新鎌ヶ谷駅が開業、平成18年には京成千葉線への乗り入れも実現し、千葉県内の移動において高い利便性を維持しています。
沿線には千葉県有数の観光スポットがいくつもあるため、観光客の足としても活躍しています。それと同時に、都心に対し環状の路線はいくつものベッドタウンを結び、通勤通学の重要な足にもなっています。
このように千葉県にとって重要な路線の1つである新京成線の沿線を、特徴ごとに3つのエリアに分けて見どころや飲食店の傾向を見ていきましょう。
松戸駅~元山駅の松戸市内エリア
松戸市は千葉県でも3番目に人口の多い都市であり、千葉県北部では最大の町です。
その中心駅である松戸駅は周辺に大型商業施設が立ち並び、人通りが絶えません。商業施設にある飲食店は家族連れから若者でにぎわっています。そういった商業施設の間や路地には小規模の飲食店も多く、レストランやカフェ、和食や中華など飲食店の激戦区となっています。
そこから続く上本郷駅、松戸新田駅、みのり台駅、八柱駅、常盤平駅、五香駅、元山駅までは松戸市内にあり、すべての駅前に商店街があるのも特徴です。それぞれの商店街に飲食店も多く、活気があり利用者も多くにぎわっています。
くぬぎ山駅~鎌ヶ谷大仏駅の鎌ケ谷市エリア
くぬぎ山駅は住宅街にある小さな駅であるものの、駅前には昔ながらの商店街があり飲食店の割合が多いのが特徴です。
新鎌ヶ谷駅は南側に住宅地、北側には農耕地が広がります。駅南側には鎌ケ谷市役所があり、商店街や大型ショッピンモールもあります。国道464号線沿いに飲食店が多く、ラーメン店や定食屋、喫茶店などが並びます。
鎌ヶ谷大仏駅は、その名の通り鎌ヶ谷大仏の目に前にある駅です。大仏としては小さい姿が愛され、観光スポットにもなっています。周辺では、大仏にあやかった名物グルメの大仏コロッケや大仏メンチも人気です。鎌ヶ谷大仏駅の周辺は大仏と駅を中心に飲食店が点在しています。
二和向台駅~京成津田沼駅の船橋市・習志野市エリア
二和向台駅は、駅から続く道沿いに飲食店が多めです。決して大きな通りではありませんが、区画ごとに1店舗ずつの間隔で飲食店があり、隠れたグルメ小路といった雰囲気があります。
三咲駅はふなばしアンデルセン公園の最寄り駅です。風車や四季折々の花が人気のデンマークの風景をイメージしたテーマパークで、家族連れを中心に人気の場所です。駅からは離れているものの、ふなばしアンデルセン公園へと続く道路沿いに飲食店が多めです。
高根公団駅から前原駅までは住宅密集地で、大きな団地もあるエリアです。駅周辺だけでなく住宅街の中に個人経営の飲食店が点在し、住民に愛され長く続いている店がいくつもあります。
新津田沼駅、京成津田沼駅は習志野市の中心街にあり、駅周辺に大型商業施設も並ぶ商業エリアです。商業施設内にテナントとして入っている飲食店のほか、周辺にレストランやカフェなども多いのが特徴です。
新京成線の南東側における飲食店激戦区と言えるでしょう。
新京成線の沿線はどのエリアも飲食店が受け入れられやすい
新京成線沿線はそれぞれの駅近くに商店街がある割合が高く、商店街として店舗が集合していない場所でも、飲食店は多いというエリアもあります。松戸や津田沼といった千葉県でも有数の商業エリアを結び、人口の密集している住宅街を通っていることから、立地としての集客力を持っていると言えるでしょう。