足立区は公園と銭湯と本の町
足立区は東京都23区の北部、埼玉県に接する位置にあります。人口はおよそ68万人と、23区内で5番目に住民の多い区です。この人口の多さの理由として、面積の広さがあります。足立区の面積は53.25平方キロメートルと、23区で3位の面積を誇り、多くの住民の受け皿となっていることがわかります。
また、面積の広さで誇れるのは区の総面積だけではありません。足立区にある公園の合計面積はなんと23区で1位、およそ230万平方メートルの土地が公園として使われています。この公園は区民の憩いの場所となっているだけでなく、足立区の見どころにもなっています。
そのひとつが舎人公園(とねりこうえん)です。ここには61ヘクタールの敷地にたっぷりの緑と水があり、バーベキューやキャンプが楽しめる設備も備えられています。このほかにテニスコートや野球場といったスポーツ設備、噴水広場やじゃぶじゃぶ池などの水と触れ合える場所もあります。春には千本桜まつりが開催されお花見スポットとして賑わいます。
そして、梅の花で有名なのは足立区の東側にある大谷田公園です。公園内には150本の梅の木が植えられていて、その内110本が梅園内に植えられています。見頃の3月上旬には梅まつりがあり、さまざまなイベントも開催されます。
花畑記念庭園は全国から観光客が訪れる場所です。ここは池泉回遊式の日本庭園で、滝や小川とともに四季折々の花が楽しめます。園内にある桜花亭では日本庭園を一望できるほか、喫茶コーナーの桜花亭カフェ、展示スペースの桜花亭ギャラリーも備えています。
このように公園が多く花や自然の見どころも多い足立区ですが、ほかにも忘れてはいけない特徴があります。銭湯と図書館も多く、それぞれ23区で3位の多さです。足立区は公園と銭湯と本の町、交流と自然、昔ながらの文化もあふれる町なのです。
イベントも多く住環境も人気
足立区には多くの人が集うイベントが四季それぞれに開催されます。それが「あだちの5大イベント」です。
そのひとつが先ほどご紹介した4月に開催される舎人公園の「千本桜まつり」です。桜を見ながら食べて飲んで、参加型のイベントも賑わいます。6月には「しょうぶまつり&世界の食広場」がしょうぶ沼公園から東綾瀬公園にかけてのエリアで開催されます。7月には、1万発以上もの花火が1時間で打ち上げられる「足立の花火」、10月にはステージショー、屋台や物産展などイベント満載の「あだち区民まつり」があります。11月から12月にかけては、約70万球のイルミネーションによって足立の町が彩られる「光の祭典」と、怒涛のようにイベントが開かれるのです。
このように、四季それぞれに季節を感じられる場所がある足立区は、住環境においても人気があります。特に北千住は、「住みたい街」ランキングで毎年上位入賞の常連エリア。人口の多い足立区の中でも特に人口密度の高い地区です。
四季に花やイルミネーションで彩られ、住環境も充実している足立区のこういった居心地の良さは、このエリアの歴史にルーツがあるのかもしれません。
足立は古くから東北への旅路の出発点として栄えた場所です。奥の細道の出発点として知られる千住大橋は400年以上の歴史があり、今なお同じ位置にかけられ足立区の交通の要所として活躍しています。また、日光街道の宿場町だった「千住宿」は「宿場町通り」として商店街に姿を変え、今でも風情を残しています。
さらに歴史深いのが、西新井大師の通称で知られる「總持寺」(そうじじ)です。空海が訪れ疫病平癒を祈願したことから厄除け祈願の寺院として全国に知られるようになったといわれています。関東三大大師のひとつに数えられ、多くの参拝者で賑わいます。特に初詣には45万人もの人で賑わいます。
緑と花と風、歴史と落ち着きのある人気のエリア
足立区の特徴と見どころ、歴史のあるスポットなどについてご紹介しました。
足立区は公園の面積が23区で最も広く、花や緑に触れるイベントも多いことで人気のエリアです。また、関東三大師の一つ西新井大師や宿場町通りなど歴史もあり、昔ながらの下町の情緒も残るところが住環境として好まれているのかもしれません。足立区で地域密着型の地元に愛されるお店を目指されてはいかがでしょうか。