23区で最大の面積・大きくなる大田区
東京都23区で最も南に位置する大田区は、およそ730万人の人が暮らしている、23区で3番目に人口の多い区です。この人口の多さは大田区の持つ広い面積によって支えられています。
過去には23区で最も面積が大きいのは世田谷区でした。しかし、今では大田区が最大の面積を持つ区となっています。これには、世田谷区にはないものを大田区が持っていたことが理由にあります。それは、東京湾に面していることです。昭和42年から平成4年にかけ、大田区は埋め立てによりその面積を増やしてきました。平和島、昭和島、大井ふ頭、京浜島、城南島と人工島を造成し、最後に羽田空港の沖合埋め立て工事によって世田谷区の面積を抜き、最大面積の区となったのです。
こうして大田区の面積は60平方キロメートルを超え、23区の約十分の一を占めます。さらにその中でも約3割は、羽田空港の敷地となっています。羽田空港の存在が目立つ大田区ですが、特色はそれだけではありません。空港のほか、工場地帯、田園調布に代表される高級住宅街と、さまざまな表情を持っています。
空港だけじゃない大田区の魅力
羽田空港のある区というイメージが強い大田区ですが、そのほかにもさまざまな側面から人が集まる要素を持っています。
そのひとつが、高級住宅街として名高い田園調布です。田園調布は大田区の北西部に位置する、日本で最も有名といっても過言ではない高級住宅の並ぶ地区で、多くの芸能人や著名人、企業経営者の邸宅があることでも知られています。
一方、商業は大田区の東側に集中しています。特に大森駅と蒲田駅の周辺は商業施設が立ち並び、休日には多くの買い物客でにぎわいます。
交通の要衝としてだけでなく、ショッピングスポットとしても充実しているのが羽田空港です。飛行機を利用しなくても、買い物のために多くの人が訪れています。さらに空港の建物内には、プラネタリウムや展望デッキ、江戸をテーマにした飲食店街もあり、一日いても飽きないテーマパークのような魅力も備えています。
空港の北側には、埋め立て地の昭和島、京浜島、平和島、そして大井ふ頭などがあります。この一帯には工場や物流センターが立ち並びます。羽田空港、首都高湾岸線、東海道本線にも近く、空路・陸路・海路をつなぐ物流拠点として東京を代表する工業地帯となっています。またこの一帯は、工業一色ではなく、野鳥公園や海浜公園も整備されていてレジャースポットとしても人気です。
このように大田区は、大きな面積の中にさまざまな表情を持つ、魅力あふれる区です。商業・工業の集中地区と都心、さらに空港も電車・道路でつながり、どこへ行くにも高い利便性があります。この「どこへでも行ける」「すべてがつながっている」という点が、大田区の最大の魅力と言えるかもしれません。
さまざまな特徴を持ち、どの側面も魅力的
"大田区が持つさまざまな特徴と魅力的な表情をご紹介しました。
高級住宅街として、ショッピングスポットとして、工業や物流の集約地として、そして空の玄関口として、大田区はさまざまな特徴を持ちながら、そのどれもが鮮やかな魅力を放つ不思議なエリアです。裏を返せば、どのような分野のショップでも大田区には違和感なく溶け込めるでしょう。それもまた、さまざまな表情を持つ大田区の魅力と言えます。