城下町として栄え、工業・農業の町へと
東松山市は、埼玉県の中央にある町です。周辺は坂戸市、熊谷市、滑川町、吉見町、鳩山町、川島町、嵐山町などと隣接し、65平方キロメートルの面積を持つ南北に長い地形をしています。
人口は約9万人で、都心まで電車で44分ほどとアクセスしやすいこともありベッドタウンとしても栄えています。
東松山市は長い歴史を持ち、武蔵松山城を中心に城下町として栄えました。現在では、松山城跡は市の境界線から100mほど外れた隣町の吉見町に位置しますが、東松山駅から徒歩でも行ける距離にあり散策に訪れる人も少なくありません。
市内にはそれ以上に古い史跡も多く、野本将軍塚古墳や雷電山古墳、若宮八幡古墳など史跡巡りをする人も訪れます。
松山城のイメージから城下町として栄えたことが注目される東松山市ですが、主要な街道に面した町でもあり、宿場町としても栄えました。宿場町で盛んに行われた商いは近代の工業へと受け継がれ、養蚕業や製糸業が発展しました。現代は、機械器具製造業を中心に複数の工業団地が存在する工業都市という一面も持っています。
また、丘陵地にある東松山市の気候は一日の寒暖差が大きく、果樹栽培に適しています。たっぷり糖度をたくわえたなしは特産品として有名です。白いとうもろこしや栗の生産地としても知られ、農業も盛んな一面も持っています。
このように城下町、宿場町として栄え、さらに農業でも名産品のある東松山市は、長い歴史のある商店街も多く、食文化も発展しています。次に東松山市の商店街や食に関してご紹介していきます。
全域に飲食店が多く名物のカシラ串が強力
東松山市は、食の面で全国的に有名という一面があります。それは、「日本3大やきとりの街」のひとつとしての知名度です。
やきとりの町として全国に名を知らしめたのは、豚肉のカシラを使ったカシラ串です。カシラ串は全国にファンが多く、本場の東松山市まで食べに訪れる人も少なくありません。市内の飲食店でもカシラ串を出す店が多く、市だけでなく埼玉県を代表するほど人気の名物メニューとなっています。
東松山駅の周辺には「ぼたん通り商店街」「まるひろ通り商店街」「材木町商店街」などいくつもの商店街があり、それぞれに飲食店が並んでいます。これらはそれぞれが長い歴史を持つ商店街で、古くから続く老舗もある一方で、商店街として集客力を持つことから新しい店も開きやすい場所と言えます。
東松山市は、駅から離れた郊外にも比較的飲食店が多いという他の町ではあまり多くない特徴があります。定食屋やそば屋、ラーメン店など、市内にまんべんなく飲食店があるため市内で飲食店を開く場合に立地の自由度が高い町です。
工業団地や産業団地が市内の各地にあり、その周辺でランチを中心とした店があるために全域に飲食店が多い理由となっていると考えられます。
やきとりという強力なご当地グルメがあり、商店街も豊富なことから、飲食店を新たにオープンさせる場所としてはおすすめの町と言えます。
東松山市は全域に飲食店が豊富
東松山市の特徴や発展の歴史、飲食店の分布や傾向についてご紹介しました。
東松山市は城下町としても宿場町としても栄えた歴史から、工業や商業も盛んで、全域に飲食店が多い町です。カシラ串という全国に知られる名物料理もあり、これを目的に訪れる人も多く、市内の多くの飲食店でカシラ串を提供しています。そういった意味で、東松山市は市がまるごと大きなグルメスポットと言えます。
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