湘南を中心に、1年中多くの観光客が訪れる地
藤沢市は神奈川県の中央南部に位置し、南は相模湾に面しています。横浜市、鎌倉市、茅ヶ崎市、大和市、綾瀬市、海老名市、寒川町に囲まれる平らな地形の街です。
市域面積は約70平方kmで、5.25kmの海岸線延長、また、有名な江の島は周囲約4kmとなっています。
藤沢市にはJR東海道線・JR湘南新宿ライン・小田急江ノ島線・江ノ島電鉄線の4路線が走行しており、湘南エリアのターミナル的な位置づけとされています。JR東海道線では東京駅まで約50分、横浜駅まで約20分、さらに多方面へのアクセスが良好です。
藤沢市内にある駅は、藤沢駅、江ノ島駅、湘南海岸公園駅、鵠沼駅、柳小路駅、石上駅、藤沢本町駅、善行駅、六会日大前駅、湘南台駅、長後駅、片瀬江ノ島駅、鵠沼海岸駅、本鵠沼駅、湘南江の島駅、目白山下駅、辻堂駅があります。
藤沢市の人口は約44万人で、平均年齢は約45.5歳。古くから大都市圏のベッドタウンとして栄えてきた土地で、長く住み続けている人も少なくありません。
美しい海岸線を持つ藤沢市はまた、ビーチバレー発祥の地としても知られています。江の島、片瀬海岸、鵠沼海岸、辻堂西海岸は特に有名ですが、どの場所においてもマリンレジャー、アクティビティなど多彩な楽しみ方が提供されています。
湘南の中心地として、年間を通じてサーファーや観光客が多いエリアです。
藤沢市は食材の宝庫。観光以外の側面もある土地柄
藤沢市の中心となる藤沢駅の周囲には、さいか屋 藤沢店、小田急百貨店ふじさわ、湘南藤沢オーパなどの大型商業施設が集中しています。駅の南口側には繁華街が広がり、終日にぎわいがあります。
また、国道沿いには郊外型の大型ショッピングセンターが点在し、駅から離れた場所でも居住者にとっての生活利便性が保たれています。
藤沢市は風光明媚で比較的気候が穏やかなことから、要人の別荘地が多数あることでも知られています。有力者の後押しを受けた文化事業が盛んな土地柄で、日本最古の市民オペラ発祥の地でもあります。
海に囲まれた日本の中でも特に洗練された雰囲気があり、「東洋のマイアミビーチ」と呼ばれる海岸部は世界的にも有名です。海関連のスポーツやレジャー施設のほかにも、新江ノ島水族館や辻堂海浜公園など人気スポットも多数点在。また、いすゞ自動車をはじめとする工場があり、産業地としての一面もあります。
さらに、藤沢市は学園都市でもあります。藤沢市の主な大学は、慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス・多摩大学湘南キャンパス・日本大学生物資源科学部・湘南工科大学です。私立中高も多く立地し、若年層が目立つ街です。
湘南というエリアの知名度と相まって今後も若いファミリー層の流入に期待ができ、行政による子育て施設が増加していることも注目されます。
このように、湘南の海やサーフィンのメッカ、観光地といったイメージの強い藤沢市ですが、実は商業都市・スポーツ都市・学園都市などさまざまな側面を持っており、多彩な魅力のある街です。
これまであまり知られていなかった面に着目することで、ターゲット層がより幅広く想定できるでしょう。
湘南海岸を中心とした祭りやイベントが非常に多いため、年間を通して集客のチャンスに恵まれていることも、出店計画には追い風となりそうです。海産物、農産物と食材の宝庫であり、湘南ブランドが付いた生産物も多数。一例としては、湘南和牛、ふじさわ生ハム、かながわ夢ポーク、湘南野菜、湘南わかめ、湘南しらすなどが挙げられます。
このように、藤沢市への店舗計画に関してはほぼ無限大と言える可能性があるといえます。
レジャースポットやイベントを意識した若者層メインのおしゃれな店や、別荘や高級住宅街近郊にはそのエリアに合った志向のお店、商業施設周辺には気軽なお店を計画するなど、いずれの場合も地ものの新鮮な生産物を生かしたメニューの組み立てがおすすめです。
一方で、知名度や環境面、集客力に注目するライバルは多く存在するはずです。そのなかでいかに、他店との差別化を図れるかがカギとなりそうです。
藤沢市の集客力を活かしつつ個性的な店づくりを
藤沢市は自然環境や観光スポットなど、人が集まる要素に恵まれ、抜群の知名度があります。また、地元の新鮮な特産物や湘南ブランドが付いた生産物もあり、食材の面でも魅力のある街です。しかし、その分ライバルも多く、競争を勝ち抜くには丹念な店舗計画が求められます。藤沢市という最高の舞台を活かし成功を得ていくためには、ターゲットをしっかりと絞り込み、最適な出店場所を選択する必要があると言えるでしょう。