繁盛店への道

値上げしても満足度を下げないテクニック第二弾 ~明日以降も満足を繰り返す方法~

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「また、仕入先の価格が上がった」「アルバイトスタッフの時給がどんどん上がる…」
 
苦しいですよね。あなたのお店だけではありません。日本中の飲食店(だけではありませんが)が同じ苦しみを味わっています。その中でも生き抜くにはどうするべきか、日々頭をひねっている状況ではないでしょうか?
 
メニューについても、値上げをせざるを得ない状況かと思います。今回は、値上げをしても満足度を下げないテクニックの第二弾として「明日以降も満足を繰り返す方法」をお伝えいたします。
 
来店した当日に「おいしい!」と満足頂けることは大前提です。その満足感を明日以降も持続できたら、お客さまが感じるコストパフォーマンスは高まります。そのために何をすればいいか。
 
「知人に自慢できる、誇らしいお店に」なることが一つの策になります。たとえば、お客さまが「先日行ったお店、○○ですごかったよ」「すごいね!」と会話が盛り上がれば、これも顧客満足となっているのです。店内にいる時だけが顧客満足を提供できる瞬間ではありません。お店を出た後でも、お店を題材にして嬉しい体験をして頂くことは可能なのです。
 
では「知人に自慢できる」ようになるにはどうすればいいか。「自慢して盛り上がりやすいエピソードパターン」を提供することです。盛り上がる会話にはいくつかパターンがあります。それをお客さまが話しやすいように体験をして頂いたり情報を提供したりするのです。
 
たとえば、お客さまが知人にこんな風に話したらどうでしょう?「昨日行ったお店、鶏皮串1本焼くのに30分かけてくれるんだよ」こんなエピソードを聞いたら「そんなに!すごいお店だね」と盛り上がることでしょう。相手が驚いてくれたら話したお客さまも鼻高々です。お店での体験を話すことで、後日の顧客満足になっていること、お分かり頂けますでしょうか?
 

 
他にも「1年に10個しか採れない○○の素材を食べられたよ」と言えば、自慢体験になります。「普通は●●なのに、あのお店は□□なんだって」「驚くほど○○が大きいんだよ」などと言うフレーズも自慢体験になりえます。
 
このように、来店したお客さまが後日も知人に話すことができ、かつその話が盛り上がれば、顧客満足を繰り返すことができるということです。
 
では、そのパターンにはどのようなものがあるのか?下記は「そこまでやるか!?15法則」としてまとめた一覧表です。
 

 
これらは、知人に話せば「そこまでやるの!?」「すごいね」と盛り上がりやすいパターン集です。あなたのお店でも、取り入れられないでしょうか?よく自分のお店を見直すと「お客さまには伝えていないけど、実はすごい情報」というのも割と見つかるものです。ぜひ上の表を参考に、あなたのお店の価値を見直してみてくださいね。
 
いかがでしたでしょうか?あなたのお店で活用できそうですか?今回のネタがヒントになればとても光栄です。飲食店にとってかなり厳しい環境になってきましたが、頭をひねって生き抜いていきましょう。応援しています!
 
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 しかけ販促プランナー
2008年に起業し、中小企業や個人商店を対象とした販促企画会社を経営。
「いい品ならば、いい品以上の喜び濃度に」をモットーに、商品の真価/潜在価値をカタチにする企画やグッズ制作。
執筆実績:ビジネス書7冊/日経MJ/近代食堂/販促会議/日本政策金融公庫など
講演実績:商工会議所・商工会・法人会・企業研修など
◆代表的な著書
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77
・販促の教科書
・リピーターをつくる35のスイッチ
・お客さまが動く!しかける販促術
 
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