繁盛店への道

販促すぐネタ11月編〈手書きはがき販促のススメ〉しかけ販促マン眞喜屋実行が指南!

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ご来店くださったお客さまにお礼状を出していますでしょうか?
昨年ご利用くださった宴会の幹事さまに、今年のご案内を送っていますでしょうか?

 

今回のテーマは「手書きのはがき」です。
通常のお客さまのリピート促進にも、宴会の利用促進にも活用できる策です。「やった方がいい」とは思っていても「やらない」方がすごく多い策でもあります。私がセミナー講師を務めるときに「手書きでお礼状を送っている方?」と質問をすると、手が上がるのはほんのわずかです。自分が受け取れるときはうれしいのに、発信側になるとなかなかできない。だからこそ「やれば効果的」なんです。

 

手書きのはがきはデザインが印刷されたものに、数行を手書きするのでもいいのですが、今回は1枚しっかりと書いたものを見本にして、書き方のポイントを解説させてください。

 
★見本はがき★

手書きはがき例

 

●ポイント1:そのお客さまだけにしか当てはまらないことを書く
見本のはがきに「当店イチオシの〇〇を気に入って頂けてとてもうれしかったです」とあります。このエピソードは他のお客さまには当てはまらない、そのお客さまだけのことです。いくら手書きだとしても、「他のお客さまと同じ文面だろうな」とお客さまが感じたら価値は半減してしまいます。ワンポイントでいいので、そのお客さまだけにしか当てはまらないことを書きましょう。(実は、そのお客さま「だけ」の必要はありません。そのお客さまを覚えていることが伝わればOKです。)

 

●ポイント2:「ハガキは本人以外も見る可能性がある」ことを意識して書く
ハガキの特性として「文章が隠れていない」ということがあります。会社宛てにお礼ハガキを送ったら、会社内で他の社員さんが目にする可能性がありますし、ご自宅宛てに送ったら、ご家族が目にする可能性があります。その点を踏まえて書きましょう。
ポイントは「読んだお客さまが優越感を得られる」内容を盛り込むことです。
見本はがきに「〇〇さまがスタッフの★★をほめてくださったおかげで、やる気が出ました」とあります。この部分がそれにあたります。お客さまのおかげでお店が喜んだことを書いています。これを読めば宛先のお客さまに喜んで頂けるでしょう。さらに、そのお客さま以外の人が読んだ時にも、会社内でそのお客さまの株が上がる内容になっています。ちょっとズルい技にも見えますが、この辺りも意識した方がいいでしょう。

 

●ポイント3:次回の楽しみを記載する
お礼だけで終わらせてもいいのですが、次回来店を促進するなら売り込みにならない程度に「次回の楽しみ」を記載しましょう。「今度は★★のイチオシメニューも試してやってください」という部分です。次回来店したときの特典を記載するのもいいでしょう。

 

いかがでしょうか?
手書きのおハガキ販促は、やればだれでもできるけど「二の足を踏む」方が多い策です。だからこそ、やった人にはいい結果が待っているでしょう。ぜひ試してくださいね!

 
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 しかけ販促プランナー
2008年に起業し、中小企業や個人商店を対象とした販促企画会社を経営。
「いい品ならば、いい品以上の喜び濃度に」をモットーに、商品の真価/潜在価値をカタチにする企画やグッズ制作。
執筆実績:ビジネス書7冊/日経MJ/近代食堂/販促会議/日本政策金融公庫など
講演実績:商工会議所・商工会・法人会・企業研修など
◆代表的な著書
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77
・販促の教科書
・リピーターをつくる35のスイッチ
・お客さまが動く!しかける販促術
 
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