待ち時間がファン作り時間に変わる? ミニミニ新聞のススメ
コロナ禍の今、お一人さまで来店するお客さまが増えていますでしょうか?またグループで来店されても、ワイワイ談笑するのは抑えるお客さまが多いのではないでしょうか?その状況を「お店のファン作り時間」に変えることができるかもしれません。
こんにちは。手づくり販促マンのまきやです。だいぶ社会が変化した2021年。これから飲食店(特に個人店)が生き抜くには、私は「お客さまに好きになってもらう」ことがすごく大事だと考えています。
「安い」や「便利」では大手チェーンにはかないませんし、最新のデジタルツールを使いこなすのも、少人数でやりくりしているお店では難しい。今来て下さっているお客さまに「好き」になってもらって、何度も来店頂くのがやはり王道だと思うのです(リアルの体験価値を高める努力と工夫も大事)。
オンライン化やAIなどが発達してきた今だからこそ、アナログの手作り販促はより効果的になるはず。その意味では個人運営のお店にはこれからチャンスがあるはずです。
待ち時間を「ファン作り時間」に変える「店内限定ミニミニ新聞」を発行してはいかがでしょうか?
店内だけでしか読めないミニ新聞です。ニュースレターやかわら版の店内限定バージョンです。
こうしたものを各席に設置しておきます。料理の注文後、待ち時間に読んでくださる方がいるでしょう。待ち時間はスマホを触ったりグループでお話したりする方もいると思いますが、こうしたグッズが目の前にあれば、読む方は少なからずいます。
読んでもらった結果「お店のことが好きになる」「お店のことをこれまで以上に信頼する」そんなことが起きるように狙って構成をしていきましょう。
写真のミニミニ新聞はA6サイズです(ほぼハガキサイズ)。このくらい小さくていいと思います。文章が多いと「読む負担」が大きくなりますから。「30秒で読めそう」くらいで十分です(A4サイズとか大きなものを作ると、読むのが負担になることも)。
作ったミニミニ新聞は、POPスタンドに挟んで各テーブルに設置します(写真のものは100円ショップで買ったA6サイズのものです)。これがテーブルに設置されていたら、つい目を向けちゃいませんか?
ミニミニ新聞には、このような内容を記載してみてください。
■メイン記事:目的は「お店への信頼性アップ」
・料理のこだわり
・素材のこだわり
・調理工程のこだわり
・他、お店のこだわり
など。キャッチコピーと短い文章、写真を掲載しましょう。文章は長くならないように気を付けて。宣伝ではなく、お客さまが興味を引く内容を意識して。
■サブ記事:目的は「お店やスタッフさんのことを好きになってもらう」
(下記の内から2-3つを選択)
・人柄が伝わる、店長やスタッフさんのひとり言
・4コママンガ(見本は2コマ)
・こだわりクイズ(正解発表は翌月に)
・スタッフ紹介
・お客さまの声紹介
・お客さまにアイデア募集
・他、お店からの案内 など
このサブ記事が大事です。人柄情報などを入れるので、お店やスタッフさんのことを「好き」になってもらいやすいです。ここが真面目で堅すぎると、親近感がわかなくなります。ゆるーい雰囲気を意識しましょう。
ちなみに「イラスト」や「まんが」は、読む勢いをつけることができます。目を引きますし、感情移入もしやすいです。絵が得意なスタッフさんがいたら掲載をお勧めします。クイズもしかけとしては面白いです。クイズの正解を次号に持ち越すと、ちょっと気になります。お客さまの頭に少しでも「正解が気になる」という意識が残っていたら、再来店率が少しアップするかも(「正解がどうしても知りたいから、来店する」というお客さまは多くないと思います。そこまでは期待しないしかけです)。
こんなミニミニ新聞を毎月更新していき、結果としてお客さまの「気になる存在」になり、少しずつ「好き」になって頂き「何度も来店」して頂けるようになれば万々歳です。「明日から売上が上がる!」という即効性のある販促ではありませんが、着実にお店のファンを増やしていける仕組みになるはず。作るのはちょっと手間がかかりますが、ぜひチャレンジしてほしいです。
見本はパソコンで作成したものですが、手書きをコピーしてもOKです。店内用なので多くても20部くらいかと思います。コピーするのも現実的ですが、むしろ手書きの方が人柄が伝わって親近感は高まりそうです。
手間がかかる分、実際にやる人は多くないと思います。だからこそ、やることに価値がある販促策です。期待できたら、ぜひチャレンジしてみてください!
ではでは、お読みいただきありがとうございました!今日も明日も大繁盛されますように。
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 しかけ販促プランナー
2008年に起業し、中小企業や個人商店を対象とした販促企画会社を経営。
「いい品ならば、いい品以上の喜び濃度に」をモットーに、商品の真価/潜在価値をカタチにする企画やグッズ制作。
執筆実績:ビジネス書7冊/日経MJ/近代食堂/販促会議/日本政策金融公庫など
講演実績:商工会議所・商工会・法人会・企業研修など
◆代表的な著書
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77
・販促の教科書
・リピーターをつくる35のスイッチ
・お客さまが動く!しかける販促術
◇繁盛店への道 最新記事はこちらから
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