開業ノウハウ

下北沢で飲食店を開業 「コミュニティの場に溢れ、人と人がつながる街」下北沢駅 part1

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調査日2023年8月11日
出店するならこの街だ!注目エリアをレスタ編集部が歩いて紹介 vol.10

 
今回の舞台は下北沢駅〜南方面編〜です!下北沢は、都内屈指のサブカルチャーが根付いている街です。古着屋が集まり、音楽や演劇が発達しています。そんな下北沢エリアを実際に歩いて、調査していきましょう!
 

 

下北沢・基礎情報

 
乗り入れている路線▼
京王井の頭線
小田急小田原線
 
近辺の主な主要都市▼
代々木上原駅(約3分)、渋谷駅(4分)
 
商業施設・チェーン店情報▼
・商業施設…ノジマ レシピ下北沢店、TSUTAYA、ドン・キホーテ
・飲食店チェーン店…元祖寿司、串焼源八本店、名代 富士そば、ウェンディーズ・ファーストキッチン
 
イベント▼
下北沢阿波おどり(2023年8月19日、20日)
下北沢天狗まつり(2023年01月27日〜29日)
 
 

頭上に広がる「シモキタエキウエ」

 
改札を出て、東口方面に向かいます。そのまま2階に上がると「シモキタエキウエ」という場所に行くことができます。ここは、小田急電鉄が2019年11月1日にオープンしたエリアです。
 
渋谷や府中にも出店をしているSUU・SUU・CHAIYOO(スースーチャイヨー)が運営する「タイ料理研究所」や、生活雑貨やワインを販売している「SOCO thinking GORILLA(ソコシンキングゴリラ)」などがあります。
 

 
調査日当日は古着屋のポップアップストアなども展開しており、「シモキタエキウエ」だけでも下北沢を感じる要素が詰め込まれています。
 

 
2022年11月21日には、改札前に蒲田で大人気の羽根付き餃子の店「歓迎」がオープンしました。
 

 
駅を出て外を歩いてみます。「ミカン下北」です。2022年3月30日に開業し、飲食店やアパレルショップなどが20店舗ほどオープン。その後、2022年7月28日に「ミカン下北」は全面オープンとなりました。京王グループが運営している商業施設になり、飲食店だけではなくコワーキングスペースやシェアラウンジなども併設しており、地域のコミュニティの場となっています。
 

 
「ミカン下北」はA〜Eの地区に分かれており、とくにA地区とD地区に飲食店が集中しています。
 

 
「下北六角」です。三軒茶屋で「食堂かど。」なども経営している株式会社2TAPS(ツータップス)が運営しています。『ジャパンクラフト』をコンセプトに掲げており、日本の職人さんが手がけた内装が魅力的です。提供している料理やお酒も、国内の生産者さんが製造したものを販売しています。
 

 
「da pai dang 105(ダパイダン105)」です。台湾の屋台飯で定番人気の焼小龍包や魯肉飯(ルーローハン)を楽しむことができます。福岡や大阪、横浜など全国的に展開しています。「da pai dang 105(ダパイダン105)」のほかにもミカン下北にはいくつかの屋台飯が展開しており、日中からお店の外で軽食やお酒を酌み交わしている様子が見られました。
 

「LUUP」を利用して、下北沢を楽しむ

 
下北沢では、「LUUP」に乗って街中を移動している人がちらほらいました。「LUUP」とは、電動アシスト自転車・電動キックボードシェアリングサービスのことです。料金は基本料金が50円(税込)になり、1分ごとに15円(税込)の時間料金が発生します。電動キックボード・自転車とも同金額です。下北沢は通行人も多く道もそこまで広くないので、移動手段としてマッチしているように感じます。
 

 
池ノ上駅方面に進んでいきます。下北沢駅から茶沢通りに向かう道は、飲食店がかなりひしめき合っています。茶沢通りまで出てしまうと一気に静かになり、街の喧騒は影を潜めます。
 

 
「西海岸ANCHOR(アンカー)下北沢店」です。2020年10月にオープンし、15,000点以上のアイテムが揃っています。「西海岸ANCHOR(アンカー)下北沢店」のほかに、「西海岸ANCHOR(アンカー)下北沢2号店」と「西海岸Ruby’s(ルビーズ)下北沢店」のグループ店舗が、下北沢に出店しています。
 

 
このビッグベンビルの地下2階にあるのが、1994年にオープンしたクラブハウス「下北沢CLUB Que」です。下北沢の中でもかなり有名なクラブハウスで、アーティストが出演する際はノルマなしというルールを設けています。
 

 
こちらは40年以上営業しているアンティークショップ「あんてぃかーゆ」です。昭和30年代の品物も販売しており、懐かしさを感じるものが多く、貴重な品揃えとなっています。
 

下北沢南口商店街の先に広がる、クロスエリアと老舗居酒屋

 
次に、下北沢南口商店街を見ていきます。
 

 
こちらの建物の2階にあるのが、「ブリキボタン CAFE&DINING」です。『洋館のアトリエ』というコンセプトの店内は、物語に出てきそうな小物や家具で溢れています。お昼はごはんプレート、夜はフランスのアルザス地方の伝統料理が楽しめます。
 

 
食べ歩き向けのお店も見ていきます。肉巻きおにぎりのお店「ニックンロール」です。ニックンロールとは、醤油に漬け込んだ豚肉で炊き込みご飯を包んだ一品です。下北沢本店だけではなく、横浜赤レンガ倉庫や京成百貨店にも出展をしています。ニックロールは1個290円(税込)です。
 

 
下北沢南口商店街を進んでいくと、いくつかの小道に分岐しているポイントに到着します。下北沢南口エリアの中でも、もっとも多くの人が行き交っている場所です。
 

 
「下北沢南口ピュアロード」です。古着屋や喫茶店があり、ここもまた下北沢のカルチャースポットとなっています。
 

 
「下北沢南口ピュアロード」を見ていきます。古着屋の「原宿シカゴ 下北沢店」です。下北沢のほかにも、原宿や神宮前、吉祥寺などにも出店しています。
 

 
北沢2丁目方面の路地に進んでいきます。鳥料理専門店の「下北沢 鳥田むら」です。1974年創業の老舗居酒屋です。この辺り一帯は、老舗居酒屋がほかにもいくつか集まっています。
 

 
「大衆酒場よっちゃん」という立ち飲み居酒屋です。開店が15時半からとかなり早めの時間から営業しており、ハイボールが1杯350円と価格もリーズナブルです。せんべろをしたいときにはうってつけの価格帯となっています。
 

 
代沢5丁目の方に進んでいきます。カレー屋の「茄子おやじ」です。1990年に創業し、現在は2代目の西村さんが運営しています。店内にはレコードがたくさん置いてあり、『カレーとレコードと珈琲のお店』というコンセプトで経営しています。老舗のカレーの味を提供し続けながらも、新たな雰囲気を取り入れた店舗です。
 

 
「ステージカフェ下北沢亭」です。ステージと客席があるカフェバーになっており、ドリンクを飲みながら、芝居や劇、ライブなどを見ることができます。少し駅からは離れていますが、だからこそ落ち着いてイベントを楽しめる環境が整っています。
 

( tefu )lounge shimokitazawa(テフラウンジ下北沢)とBONUS TRACK

 
下北沢駅に戻り、南西口を見ていきます。駅直結の複合施設「( tefu )lounge shimokitazawa(テフラウンジ下北沢)」です。冒頭で紹介した「シモキタエキウエ」につながっています。
 

 
「( tefu )lounge shimokitazawa(テフラウンジ下北沢)」には飲食店のほかに、「シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』」という映画館があったり、2階と4階にはレンタルスペースも完備しています。
 

 
駅から離れ、線路に沿って世田谷代田駅の方に歩いていきます。緑あふれるこの遊歩道は「区立シモキタ雨庭広場」といいます。2022年7月23日にオープンし、約150平方メートルの芝生が広がっています。
 

 
「区立シモキタ雨庭広場」の遊歩道の先に見えてくるのが、2020年4月に誕生した「BONUS TRACK」です。本屋や飲食店のほかに、コワーキングスペースなどが入っています。
 
「BONUS TRACK」は「下北線路街」という複合商業施設のうちの一つです。「下北線路街」とは、小田急線東北沢駅から世田谷代田駅の全長1.7kmの範囲を、新たな街にするという開発計画です。下北沢エリアでは、「BONUS TRACK」や「シモキタエキウエ」などが対象となっています。
 

 
「BONUS TRACK」のお店を見ていきましょう。「発酵デパートメント」です。発酵食品を中心に販売しており、漬物、酒、発酵茶などが揃っています。発酵デザイナーである小倉 ヒラク氏がオーナーを務めており、発酵食品を通して世界の魅力を学んでもらうことをコンセプトとしています。
 

 
飲食スペースです。左に写っているのは、「大浪漫商店(BIG ROMANTIC STORE)」です。魯肉飯(ルーローハン)専門スタンドとしてフードメニューを提供している以外にも、アジアの音楽を紹介するレーベルとしても活動をしています。
 

おわりに

 
下北沢の南方面は、「下北線路街」を中心に地域のコミュニティが活発なエリアのようです。次回は、よりカルチャー色が強い下北沢の北方面も紹介していきます。
 
文・飲食店開業応援マガジン[RESTA(レスタ)]編集部
 
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