今日もたくさんの人の心とお腹を満たす、飲食店激戦区・蒲田
大田区の中心街・蒲田。蒲田には昔、小中規模の町工場が集まっており、働く庶民たちの生活を支えながら現在まで発展してきた歴史があります。今でもサラリーマンや蒲田に住む住民が集い行き交う場所として、変わらず庶民の支えとなっている街です。
駅前には商店街がいくつも通っており、たくさんの飲食店が密集しています。蒲田といえば居酒屋、ラーメン、寿司、羽付き餃子が特に盛んで、その中でも居酒屋とラーメン屋の店舗数はかなりの数を誇り、激戦区となっている街でもあります。今回はそんな蒲田に実際に足を運んで、調査してみました!
蒲田・基礎情報
乗り入れている路線▼
JR京浜東北線、東急多摩川線、東急池上線、京浜急行電鉄、京急空港線
直結で行ける主な主要都市▼
品川駅(約10分)、東京駅(約20分)、新宿駅(約30分)
チェーン店情報▼
・駅周辺スーパー…東急ストア、ライフ、オリンピック、ヨークマート
・商業施設…グランデュオ、東急プラザ、ドン・キホーテ
・飲食店チェーン店…かつや、サイゼリヤ、テング酒場、モスバーガー、ポポラマーマ
イベント▼
・羽田祭り(7月下旬)
【蒲田駅・改札口】いくつもの路線が交差する、羽田空港と都心を結ぶ駅
蒲田駅は、多くの路線が乗り入れている駅ということもあり、駅まわりの施設が充実しています。改札を出ると、目の前にサンドウィッチやおにぎりなど、移動や遠出する際にぴったりな軽食を販売している店舗が並んでいます。
また、蒲田駅は「グランデュオ」と「東急プラザ」という2大商業施設に囲まれています。グランデュオは、蒲田駅をまたがるように設置されていて、西館と東館が蒲田駅構内を通してつながっている形になっています。もう1つの大型商業施設「東急プラザ」は、蒲田駅西口側にあり、グランデュオとともに駅直結で行けるようになっています。
【蒲田駅・西口】夜になると動き出す、蒲田を代表する3つの通り
まずは西口から見ていきましょう。西口を出ると東急プラザがそびえ立っており、1階には路面店のサーティワンや、銀座コージーコーナーなどがあります。西口広場の中心には屋外ミストが設置されており、かなり広々とした空間に。
西口にはかなりの数の飲食店が集中しています。トレンドの店やお洒落な店というよりは、大衆居酒屋やチェーンの飲食店の割合の方が高い印象です。また、「サンライズ」、「サンロード」、「バーボン通り」という、蒲田を象徴する3つの通りが並んでいます。それぞれの通りに特徴があり、奥に進めば進むほど、よりディープで地域に根付いた店舗が並んでいます。
まず最初に紹介するのは、通りの中でも1番大きな「サンライズ」です。3つの通りの中で人通りが1番多く、ドトール、富士そば、回転寿司、はなまるうどんなどのチェーン店が揃っています。
「サンライズ」は、ドラッグストアや喫茶店、持ち帰り寿司や蕎麦屋など、日常使いに適した店舗が多い印象です。歩行者に加えて車や自転車、原付なども走っています。日中の昼間でも、賑わいを見せている通りです。通り自体はそこまで長い距離ではなく、約10分ほどで歩ききれるくらいの長さでした。
「サンライズ」を抜けると、お洒落で新しい外観の店舗がいくつか見受けられます。蒲田は、古くからの歴史を持つ飲食店が並んでいますが、その中でも時代に合わせ、店舗のスタイルも少しずつ進化を見せているようです。
次に紹介するのは、「サンライズ」のすぐ左側に位置している、「サンロード」という通りです。
通りの幅は少し狭く、となりにある「サンライズ」の裏通りといった感じです。ケンタッキーやイタリアン・トマトなど、チェーン店があるほかには、ドラッグストアやスーパーが並んでいます。路面に商品をズラッと陳列しており、道幅が狭いからこそ商品との距離が近く、思わず手に取ってしまうような購買意欲を掻き立てられます。通りの奥に進むとシャッターを降ろしている店舗もポツポツと出てきて、少し静かな印象です。
サンロードを抜けた先には、昔ながらの居酒屋が並んでいて、風情ある風景が広がっています。駅から少し離れた場所になるので、人混みの喧騒も収まっており、しっぽりとお酒を楽しみたい方にはぴったりのエリアになっています。
そして駅前通り3つ目は「バーボン通り」です。蒲田の中でも有名な飲み歩きスポットで、この通りに入った瞬間、一気に飲み屋街の雰囲気が強くなります。店舗の傾向は大衆居酒屋、せんべろ、串物、炉端焼きなどを謳っている店が目立ち、単価が低めの居酒屋が多い印象です。外飲みや立ち飲みしている人の姿もあり、仕事帰りの人が気軽に立ち寄りやすい雰囲気があります。
【クロス通り・工学院通り商店街】蒲田の今と昔を感じる道
蒲田には大きな3つの通り以外にも、飲食店スポットがいくつか存在します。そのうちの1つが、十字路の交差点でもある「クロス通り」です。その名の通りお店が十時に広がっており、ラーメン屋や中華屋、つけ麺屋などがあります。昔は栄えていたであろう面影がどことなく残っており、今は営業していない風俗店やスナックの看板なども、立ち並ぶ店の合間に顔を出しています。
もう1つは、昼間の人通りがかなり多い「工学院通り商店街」です。蒲田には東京工科大学のキャンパスがあるため、駅方面に行き来する学生の姿も見られます。伝説のすた丼屋や松屋、CoCo壱番屋など、リーズナブルにご飯を済ませることができる飲食店が揃っており、中にはナポリタン専門店やタピオカ屋など、若い世代向けの店舗も点在しています。
この通りの近くには、蒲田を昔から支えてきた老舗居酒屋「鳥万」本店があります。創業50年以上、4階建てのこの店舗は、長くこの地で愛され続けた蒲田を象徴する存在となっています。平日は16時から、日・祝日は15時からと、比較的早い時間から営業しており、メニューも一品300円~400円ほどのリーズナブルなものになっているので、蒲田に来たら1度は行っておきたい名店です。
【蒲田駅・東口】落ち着いた街並みの中にも見える、蒲田の色
次に、反対側の東口を見ていきます。西口と違って、東口は銀行や区役所などの施設があり、比較的落ち着いていて静かな印象です。道ゆく人も地域の住民というよりは、蒲田を職場として来ている会社員の姿が見られ、オフィスも集まっているようです。
東口駅前はロータリーになっており、交通機関を利用している学生の姿も多く、バスやタクシーが乗り入れています。駅前の道路沿いにはバス停が6箇所設置されていて、羽田空港方面、川崎方面に向かうものがあります。
こちらは東口の駅前商店街です。落ち着いた雰囲気がある東口ですが、蒲田らしくいろんな店舗が凝縮されているスポットでもあります。1つのビルにいくつもの店舗の看板が並び、雑多な雰囲気がどことなくチャイナタウンを感じさせます。
そんな東口を抜けて、京急蒲田駅方面に歩いて行くと見えてくるのが、「あすと」という商店街です。新しい高層マンションやビルが並んでいる中、レトロな雰囲気がある商店街になっています。
距離は10分ほどで歩ききれる程度の長さで、京急蒲田駅とJR蒲田駅をつなぐ道にもなっています。朝や夕方の通勤通学の時間帯は、人通りが少し増えそうです。
東口には、羽付き餃子で有名な「歓迎(ホアンヨン)」本店があります。西口にも系列店舗がありますが、東口のこちらが本店となります。図書館とビルに挟まれていて、周りに飲食店の姿はあまりありません。
蒲田と言えば羽付き餃子というイメージがあると思いますが、その羽付き餃子を生んだ店と言われているのが、この「歓迎(ホアンヨン)」本店です。羽付き餃子が6個で300円台とかなりリーズナブルな値段設定。蒲田を代表する名店でもあります。「歓迎(ホアンヨン)」の店舗は系列店含め創業者のご家族で経営しており、メディアにもよく注目されている店舗になっています。
おわりに
さまざまな飲食店や居酒屋が雑多に集まっている街・蒲田。商店街を歩いていると、なぜか懐かしく、温かい気持ちになります。お酒を酌み交わしながら、人と人が支え合ってきた街だからこそ、人情が溢れる魅力的な街へとなっていったのかもしれません。今日も蒲田には乾杯の音と、たくさんの人の笑い声が聞こえてきます。
飲食店開業応援マガジン RESTA [レスタ] では、蒲田で出店された方のインタビューも掲載しています。
ぜひ参考にしてみてください!
文・飲食店開業応援マガジン[RESTA(レスタ)]編集部
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