開業ノウハウ

飲食店の集客手法10選 コロナ禍における対応方法や活用すべきツールも解説

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飲食店の経営を軌道に乗せるには、集客に力を入れる必要があります。この記事では、飲食店の開業に際して集客手法に悩んでいる人に向けて、具体的な飲食店の集客手法を解説します。活用すべきツール、注意点、成功事例などについても解説するため、ぜひ参考にしてください。
 


 

◆集客とは

集客とは、自社のビジネスの顧客を集める方法のことです。まとまった売上を出すには、集客に力を入れてたくさんの顧客を集める必要があります。まずは自分の店が提供している商品やサービスを知ってもらい、そのうえで実際に利用してもらわなければなりません。その流れを実現するには、集客がうまくいっているかこまめに分析することも大切です。なお、新規顧客の来店だけでなく、既存顧客の再来店を促す場合にも集客が行われます。
 

◆飲食店の集客に工夫や見直しが求められている

飲食店の経営においては、特に集客が重要な意味をもちます。消費行動が変化して競争も激しくなっているため、飲食店の集客においてはこれまでと異なる工夫や見直しも必要になってきました。その理由については、以下でくわしく解説します。
 

◇訪日外国人の増加

訪日外国人の増加により、飲食店では外国人をターゲットとした新たな集客手法に力を入れる必要が出てきました。新型コロナウイルスの影響により訪日外国人数は減少しているものの、アフターコロナを見据えていまから対策しておくことが大切です。外国人がよく利用するWebサイトに登録して飲食店をアピールしたり、店内で多言語対応できるようにしたりする必要があります。
 

◇デリバリーサービスの増加

デリバリーサービスが増加し、実際に利用している消費者も多くなりました。飲食物に対する消費行動が変化しているため、飲食店もそれにあわせた対策を講じる必要があります。実店舗で食事や飲み物を提供するだけでなくデリバリーサービスにも登録し、幅広いニーズをもつ消費者に対応できるようにしなければなりません。
 

◇コロナ禍の影響

消費行動の変化は、新型コロナウイルスの影響も大きな理由のひとつです。感染対策を重視する顧客が増えているため、飲食店も顧客が納得するような対策を講じる必要があります。集客を成功させるには、感染対策を徹底している店舗だとアピールすることが大切です。新型コロナウイルスの流行を考慮した具体的な集客方法については、後述します。
 

◆飲食店の集客に必須のコロナ対策

飲食店の集客において、現在では新型コロナウイルス対策が必須となっています。感染対策を強化したうえで、対策を実施している事実を顧客にしっかり周知することが重要です。たとえば、マスクの着用や検温などの対策を徹底していることが伝わるようにしましょう。
 
ウィズコロナ時代においては、電子決済サービスの導入やテイクアウトメニューの提供なども集客方法として効果的です。なお、東京都では張り紙・ステッカーによる感染対策の周知や、コロナ対策リーダーの認証なども実施しています。
 
〇事業者向け東京都感染拡大防止ガイドラインの取組の流れは こちら をチェック!
 
 

◆飲食店の集客に役立つ手法10選

◇1.キャッシュレス決済を導入する

顧客が飲食店を選ぶときは、キャッシュレス決済に対応しているかどうかがポイントになります。たとえば、クレジット決済、QRコード決済、電子マネー決済などに対応する必要があります。すでに触れたとおり、キャッシュレス決済は新型コロナウイルス対策としても有効です。
 

◇2.イベントを実施する

飲食店でイベントを実施すれば集客につながります。イベントの趣旨や内容によっては、それまでとは異なる新たなターゲット層の来店を促すきっかけになる可能性もあります。後述する飲食店の集客に役立つツール(SNSやGoogleマイビジネスなど)も組みあわせ、顧客にとって魅力的なイベントを開催しましょう。
 

◇3.店舗の外に看板やオブジェを設置する

集客するには、店舗の内装だけでなく店舗の外観にも工夫を取り入れるべきです。たとえば、目立つ看板やオブジェを設置すれば、近くを通りかかった人に店舗の存在をアピールできます。魅力的な外観に興味をもってもらえると、立ち寄ってくれる可能性が高まります。
 

◇4.他店舗とコラボする

自分の店舗だけでなく、他の店舗と協力してコラボ企画を打ち出すのもひとつの方法です。コラボすれば、それまで獲得できなかった新しい顧客の来店を促すきっかけにもなります。
 

◇5.他店との差別化を強化する

たくさんの飲食店のなかから自分の店舗を選んで来店してもらうには、他店との差別化が必要です。自分の店舗ならではの魅力を作り、積極的にアピールしましょう。
 

◇6.看板メニューを開発する

顧客にアピールするには、看板メニューを作るのも効果的です。看板メニューが評判になれば、それを目当てに来店する顧客を増やせます。看板メニューは他店舗と差別化する方法のひとつでもあります。
 

◇7.ターゲットごとに営業時間を分ける

飲食店では、ターゲットによって来店時間の傾向が異なります。そのため、ターゲットにあわせて営業時間を分けると顧客が来店しやすくなります。たとえば、昼はカフェ、夜は居酒屋として営業するのもひとつの方法です。
 

◇8.法人に営業する

効率的に集客するには、法人に対して営業すると効果的です。特にランチの時間帯に集客したい場合は、積極的に法人営業を行いましょう。ランチのメニューや店内の様子がわかる資料を作成すれば、昼時の来店者数を増やせます。
 

◇9.顧客からの紹介や、口コミを活用する

集客方法としては、既存顧客に新規顧客を紹介してもらうのもおすすめです。そのためには、誰かに紹介したくなるような魅力的なメニューやサービスを提供する必要があります。
 
また、口コミを活用して店舗の認知度を上げる方法もあります。ただし、ステルスマーケティングにならないよう、自作自演の口コミは避けるべきです。
 

◇10.SNS等を利用し認知度を拡大する

集客方法としてSNSを利用している飲食店も増えています。自ら情報を発信すれば、多くの人が店舗を知るきっかけになります。また、店舗を訪れた顧客が口コミを投稿すると、それを見た別の人が来店してくれる可能性もあるでしょう。
 
〇SNSクチコミ集客について詳しく知りたい方は こちら をチェック!
 

◆飲食店の集客に活用するべきツール・サービス8選

◇1.飲食店検索サイト、グルメ情報サイトやアプリ

飲食店を検索するためのサイトやグルメ情報サイト・アプリを活用すれば、飲食店を探している人に自分の店舗をアピールできます。たとえば、ホットペッパーグルメや食べログなどを利用している人が多く、口コミも多く掲載されています。写真を掲載して店内の様子をくわしく紹介したり、クーポンを発行したりすることも可能です。
 
〇グルメサイトの活用ポイントについて詳しく知りたい方は こちら をチェック!
 

◇2.Instagramなどの各種SNS

Instagramをはじめとする各種SNSを活用すれば、飲食店検索サイトやグルメ情報サイトなどを利用していない人にも店舗の存在を周知できます。たとえば、Twitter、Facebook、YouTube、TikTokなどを活用している飲食店も増えています。
 
共感をよぶ投稿やインパクトのある投稿がバズれば、大きな宣伝効果を期待できるでしょう。店舗で提供しているレシピを公開し、興味をもってもらうきっかけにするのもひとつの方法です。
 

◇3.店舗のホームページ・ブログ

店舗のホームページやブログを作成すれば、よりくわしい情報をまとめて発信できます。飲食店検索サイトやSNSと連携させることも可能です。リスティング広告にも利用でき、店舗の魅力を伝えるために役立てられます。
 

◇4.Googleマイビジネス

Googleマイビジネスとは、Google検索やGoogleマップに店舗情報を掲載するためのサービスです。Googleマイビジネスに飲食店を登録すれば、地域の飲食店を探している人に店舗の存在をアピールできます。
 

◇5.LINE(公式アカウント)

LINE(公式アカウント)は、LINEのユーザーに対して情報を届けられるサービスです。既存顧客との関係を強化し、再来店につなげるために活用できます。たとえば、クーポンを発行することも可能です。
 

◇6.チラシ・広告・フリーマガジン・クーポン

飲食店に集客するためには、チラシ、広告、フリーマガジン、クーポンなどの活用も効果的です。特に地域性が高い店舗であれば、ポスティング、新聞の折り込み広告、周辺店舗への置きチラシなども有効です。費用がかかりますが、積極的に新規顧客を獲得したい場合は予算や期間を決めて挑戦するといいでしょう。
 
〇販促物の作成について詳しく知りたい方は こちら をチェック!
 

◇7.メルマガ・DM

メルマガやDMを送付すれば、既存顧客の再来店を後押しできます。たとえば、最新のメニューや割引に関する情報を提供すると、また来店したいと思ってもらえる可能性があります。
 

◇8.Uber Eats

デリバリーサービスの需要が高まっており、Uber Eatsを利用すると集客につながります。今後もデリバリーサービスの市場は拡大すると考えられているため、早い段階で検討しておくのがおすすめです。
 

◆飲食店で集客する際の注意点

◇対策は新規顧客と既存顧客で使い分ける

新規顧客と既存顧客では、有効な集客方法がそれぞれ異なります。新規顧客の獲得はSNSやGoogleマイビジネスなどが向いているのに対し、既存顧客の獲得はDMやUber Eatsなどが適しています。なお、効果的に集客するには、新規顧客向けと既存顧客向けの対策を同時に進めることが大切です。
 

◇マーケティングやリスク対策にも力を入れる

飲食店の売上アップを目指すうえでは、集客方法だけでなくマーケティングやリスク対策も強化する必要があります。顧客のニーズを見極めたうえで、それぞれの対策に取り組むことが大切です。口コミや入店率なども分析し、具体的にどのような対策が必要なのか検討しましょう。
 

◆飲食店における集客の成功事例3選

 

◇キャンペーンやクーポンを活用した事例

ある焼肉店では、SNSを活用してクーポンの配布やキャンペーンなどを実施しています。ハッシュタグを活用し、より多くのユーザーを巻き込む工夫をしたことでより効果をあげています。
 

◇看板メニューを活用した事例

あるハンバーガー店では、看板メニューを作ることで集客に成功しました。こだわりのハンバーガーを提供しているというイメージが定着し、他店舗との差別化につながっています。
 
〇メニューブックの作成について詳しく知りたい方は こちら をチェック!
 

◇Twitterを活用した事例

あるレストランでは、TwitterによるSNSマーケティングで集客しています。短いテキストによる投稿で統一し、店舗の情報が簡潔に伝わるようにしました。Twitterの特徴を活かして集客を成功させた事例です。
 

◆まとめ

飲食店の集客方法は多岐にわたります。集客方法の特徴とともに、どのようなターゲットを集客するのかを考慮し、最適な手法を選びましょう。ツールやサービスもターゲットにあわせて有効活用することが大切です。
 
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