ニュース・特集

【1回目の注文を増やす秘策】テイクアウト・デリバリーの注文を増やす7つの秘策(前編)

画像

新型コロナウイルスによる売上減対策! 1回きりで終わらせない!

テイクアウトやデリバリー販売を始めましたか?これから始めようという所でしょうか?
飲食店は新型コロナウィルスの影響を相当に受けて、本当に大変な状況だと思います。活路としてテイクアウトやデリバリー販売を始めるお店も急増しています。
せっかく始めるなら「1回きり」にならずに何度もご利用頂きたいですよね?そのための販促策を前後編に分けて7つ提案させて下さい。
 
※この記事は「販売促進」の切り口で書きました。テイクアウトやデリバリーは店内での飲食よりも高い基準での衛生管理が必要になります。その点は十分に留意の上お取組み下さい。

 
テイクアウト・デリバリーの注文数を増やすために、下記の7つの策をぜひ実施してください。
「はじめただけ」では注文は入りませんし、「美味しいだけ」ではリピート注文は生まれづらい。きちんと「勝算」を作ってから始めることをおすすめします。
下記の7つの秘策は、勝算を生むためのものです。(商品が美味しいことは大前提ですし、お客さまに楽しんでもらう気持ちで実施することは大前提ですよ。その前提がないとどんな販促策も台無しですから。)
 
前編ではこちらの4つについて解説していきます。
 
■1回目の注文を増やす秘策
1:既存のお客さまに “最大限” 案内をする
2:近隣のお客さまに “人を見せる” 広告で知らせる
3:美味しさ以外に “安心情報” をしっかりと伝える(大事)
■注文時にSNS拡散しやすくなる秘策
4:パッケージ(包材)や同封する販促グッズで “写真スポット” を作り出す
 
■1回目の注文を増やす秘策

1:既存のお客さまに “最大限” 案内をする

テイクアウト・デリバリー販売を始めただけでは誰も注文してくれません、当たり前のことですが。始めたことをきちんと案内しましょう。初速を高めるのはお店に近い方です。
現在営業を続けているお店なら、来店下さったお客さまに「テイクアウト・デリバリーのチラシ」をお渡ししましょう。「ご自宅(会社)にもお届けできるようになりましたので」と一言加えながらお渡ししましょう(余談ですが「テイクアウト始めました」という言葉はお店が主体で、「ご自宅でも…」という言葉はお客さま主体の表現です。お客さま主体の方が伝わりやすいですよ)。各テーブルにもポップを設置して案内をしましょう。
 
そして、既存のお客さまで今は来店できないお客さまへも案内を。
メールマガジンやline公式アカウントで案内をしたり、ニュースレターやDMでも案内をしたりしましょう。SNSで案内をしましょう。お電話できる関係性ならお電話でも案内をしましょう。SNSなどで個人的なつながりがあるなら、個人メッセージでも案内をしましょう。
今来て下さっているお客さま・既存のお客さまに案内をする。これが第一です。とことんやり切れるかどうかが、初速が上がるかどうかの境目になります。最大限にやりましょう。
 
SNSやメールマガジン、line公式アカウントの場合は、あまりお金をかけずに何度も案内ができます。「はじめました」という案内だけでなく「新しい商品が加わりました」「お客さまの声を頂きました」「このメニューの味の秘訣をお知らせします」などといろんな切り口で案内をすることをおすすめします。
 

2:近隣のお客さまに “人を見せる” 広告で知らせる

デリバリチラシ案 前編
 
次に広告です。今つながっていないお客さまに情報を届けるには広告(またはクチコミ)が必要になります。Uber eatsなどのサービスを利用するのも素晴らしい方法です。
さらには地域限定でのチラシポスティングも有効でしょう。テイクアウトやデリバリーは地域密着の商売になりますので、商品をメインで見せるだけでなく「人」も見せることでより安心感や親近感を得て頂けるはず。特にご家庭向けの場合は、スタッフさんやコックさんの人がらが伝わるチラシの方がいいと思われます。コックさんの写真やプロフィール、得意な料理やちょっとドジをしたエピソードなどを踏まえて表現すると、お客さまも感情移入してくれやすくなります。地域密着ならではの方法です。
 
また、地域を絞ってのSNS広告やWEB広告も有効になると思われます。個人の飲食店オーナーは、そのあたりを苦手にしている方も多いので、きちんと取り組むことでチャンスは大きそうです(1注文当たりの広告費は計測しないといけません。競争が激しくなるほど難しくなる)。
 

3:美味しさ以外に “安心情報” をしっかりと伝える(大事)

今、このタイミングでテイクアウトやデリバリーに参入するお店がかなり多いようです。あまり想像したくはないですが、衛生管理の基準が伴わないままに始めてしまうお店もあるかもしれません。正直なところ食中毒などの発生が怖い状況です。絶対に起こさないよう最大限の管理体制が必要です。ニュースでそういったニュースが数件報道されると、お客さまはお店の衛生管理に対してさらに敏感になることが予想されます。きちんと管理をしているなら、それを正直に正確に伝えることはお客さまの安心につながります。それもWEBページやチラシに記載をしておくと、お客さまも安心して注文をしてくれるでしょう。
 
「まな板など調理器具の管理方法」「キッチン内の殺菌消毒体制」「調理しているキッチンの様子」「野菜など生ものの管理方法」「調理スタッフの衛生管理状況」あたりでしょうか。このように注文しづらい理由を排除することも販促につながります。
 
■注文時にSNS拡散しやすくなる秘策

4:パッケージ(包材)や同封する販促グッズで “写真スポット” を作り出す

ご注文頂いて1回売上になったらおしまい?そんなことはありません。
ご注文下さったお客さまに期待以上の喜びを得て頂くのはもちろんですが、そこにしかけを加えてSNS拡散が狙えたらお店も嬉しいです。「SNSネタになる」と判断をして頂けたなら、それはお客さまにとってもメリットになっていると思ってOKです。SNSネタを探している人はたくさんいるので、それを提供できたならとてもいいことですよ。
 
そのためになにか「しかけ」ができないでしょうか?
テイクアウトした商品をご自宅で拡げた時、デリバリーで届いた商品のパッケージを見たときに「これはオモシロい!」「なんだこりゃー!」「ワクワクするっ!」ってなるようなグッズのしかけを用意できるといいですね。
 
たとえば、お届けした商品に「覚悟してから開封してください」というようなシールで封がしてあったらドキドキしますよね?写真にとって拡散したくなるしかけです。
また、お子さま向けのお弁当で流行った「デコ弁」のように、動物やキャラクター、メッセージが隠されていても楽しいです。目玉焼きをハートのカタチにするのも楽しいですね!写真を撮りたくなるでしょう。
 
ということで前編はここまで。後編に続きます。
 
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 しかけ販促プランナー
2008年に起業し、中小企業や個人商店を対象とした販促企画会社を経営。
「いい品ならば、いい品以上の喜び濃度に」をモットーに、商品の真価/潜在価値をカタチにする企画やグッズ制作。
執筆実績:ビジネス書7冊/日経MJ/近代食堂/販促会議/日本政策金融公庫など
講演実績:商工会議所・商工会・法人会・企業研修など
◆代表的な著書
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77
・販促の教科書
・リピーターをつくる35のスイッチ
・お客さまが動く!しかける販促術
 
◇繁盛店への道 最新記事はこちらから
 

「ニュース・特集」の関連記事

関連タグ

「開業ノウハウ」記事の一覧