利便性が魅力的な「日暮里駅」
日暮里駅にはJR東日本、京成電鉄、東京都交通局の3社が乗り入れており、JR山手線、京浜東北線、常磐線、京成本線、京成スカイライナー(成田スカイアクセス線)、日暮里・舎人ライナーの6路線が利用でき、1日の平均乗降客数は約18.8万人です。
近隣には東京藝術大学や日本医科大学など多くの大学があるため、学生の街としても知られていますが、教育機関のほかにも日暮里繊維街やエキュート日暮里などの商業施設、谷中銀座商店街などの下町風情を残す商店街、夕やけだんだんなどの観光スポットなど、さまざまな集客施設があります。
そのため日暮里駅の利用客層は幅広く、通勤・通学客、観光客、学生、買い物客など多様性に富むのが特徴です。
駅を挟んで風景が変わる街
日暮里駅の東には都会的な風景が広がります。近代的なタワーマンションが立ち並び、「日暮里繊維街」などがあるため、人の往来が盛んです。駅前東口にある「サンマークシティ日暮里」は、駄菓子屋問屋街などの跡地に建てられました。低層部は商業施設など、高層部は都市型住宅となっています。
今後もこうした大型マンションや複合施設の建設計画が続き、近代化と新たなビジネスの可能性が期待されます。
一方の西側は、人気の散策エリアの谷根千の一角として有名な「谷中銀座商店街」があり、お寺が点在する下町情緒漂う住宅エリアです。以前から多くの観光客が訪れていましたが、近年は日本文化の味わいを求める外国人観光客の姿も目立ちます。
国の内外から人を引き寄せる集客スポット
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谷中銀座商店街
全長約800メートルの商店街で、昭和レトロな雰囲気を残しており、約170店舗が軒を連ねています。
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夕焼けだんだん
谷中銀座商店街の先にある階段で正式名称は「夕日坂」。夕暮れ時に美しい夕焼けが眺められることから、この名前で親しまれています。
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ZAKUROらんぷ家
国内唯一のトルコランプ専門店です。店内には色鮮やかで美しいトルコランプが多数展示されおり、現実離れした異国の世界へと誘います。
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根津神社
今から千九百年余の昔に日本武尊が東夷征定の途中、武神須佐之男命の御神徳を仰ぎ千駄木の地に創祀したと伝えられる古社です。緑豊かな境内には、重要文化財や天然記念物が数多く存在します。
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谷中霊園
多くの文人や芸術家が眠る歴史ある霊園で、桜の季節は知る人ぞ知るお花見スポットとしてにぎわいます。
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経王寺
江戸時代から続く歴史ある寺院で、山門に上野戦争時の弾痕が残ります。藤の花の名所でもあります。
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日暮里繊維街
約1㎞の通りに約500店舗が軒を連ねており多種多様な生地や服飾材料を購入でき、ファッションのプロから手芸愛好家までに広く知られる有名スポットです。
日暮里駅周辺の飲食店事情
日暮里駅周辺の飲食店のターゲット層は、エリアによって異なります。
開発が進む高層マンション群のある東側では、ビジネスパーソンやファミリー層に向けた需要が期待できます。駅周辺にはチェーン店が多く見られ、幅広い年齢層の客層をターゲットにしている一方で、昔ながらの個人経営店も健在です。
シニア向けの和食店、若者やファミリー層に人気の洋食店・中華店のほか、タイ、ベトナム、韓国、インドなどのエスニック・アジア系の飲食店、おしゃれなイタリアンやスペイン料理店など、 あらゆるジャンルの飲食店がそろっています。
また夜には、ビジネスパーソンや一人飲みの客をターゲットとする立ち飲み屋も人気です。
谷中・根津方面では、女性や観光客をターゲットにしたカフェ、落ち着いた雰囲気を求める客層向けの和食店も目立ちます。
多様性と将来性が注目される日暮里駅周辺エリア
複数路線が乗り入れ利便性に恵まれた日暮里駅。その周辺にはさまざまな目的の人たちが行き交います。また、ターゲットの多様性に合わせ、飲食店のジャンルも多彩です。日暮里の特徴は、近代化が進められる反面、多くの観光客を引き寄せる下町の景観が健在であること。飲食店出店を検討する際には、あらゆる方向への展開が可能であるだけに、ターゲット層と立地を見極めたうえでのコンセプト作りが重要です。