上福岡市と大井町から受け継ぐ歴史と魅力
埼玉県南西部に位置するふじみ野市は、富士見市、川越市、三芳町に隣接しています。武蔵野台地のほぼ平坦な地勢を持ち、南北に新河岸川が流れる市です。
人口は114,253人(令和4年5月1日現在)と埼玉県のなかでも中規模で、面積は14.64平方キロメートルと小さいながらも常に活気が感じられます。
平成生まれの新しい市ではありますが、もともとあった上福岡市は昭和30年代半ばから団地建設や企業誘致による宅地化が進み、人口が急増。そして、昭和50年代に入ってからは、複数の地区で土地区画整理が開始され、平成5年には隣接する富士見市に急行停車駅「ふじみ野駅」が開業し、発展を続けています。
ふじみ野市を走る鉄道は東武東上線の「上福岡駅」のみですが、上述したように隣接する富士見市にある、「ふじみ野駅」もあるため、特に不便はありません。
また、鉄道と平行して幹線道路である川越街道(国道254号線)、関越自動車道などが走っているため、非常に交通の便が良い市です。
住民で最も多い年齢層は、45~49歳、ついで50~54歳、55~59歳、40~44歳と40~50歳代が中心の比較的若い層が多い市です
桜、歴史的建造物、祭りなど多彩な魅力を持つふじみ野市
多くの自然を残すふじみ野市では、「大井弁天の森」「福岡中央公園」「地蔵院のしだれ桜」「大井総合支所付近の桜通り」など桜の名所も多く点在しています。毎年、3月から4月にかけて市内外から花見客でにぎわうスポットとして人気です。
また、川越と江戸を結ぶ新河岸川舟運の船着き場だった福岡河岸では、江戸後期から明治時代まで回漕問屋として栄えた福田屋を記念館として公開しています。当時の舟運と問屋の暮らしが垣間見られるとして人気です。ほかにも、長宮氷川神社、大井氷川神社、徳性寺などの神社仏閣、権現山古墳群、大井戸跡などさまざまな歴史的建物があり、市内の散策コースとなっています。
隣接する富士見市ほどではないものの、ふじみ野市にも富士山を楽しめるスポットは少なくありません。そのなかでも、「大井武蔵野」「上福岡駅西口付近」「新河岸川堤防」は絶景の富士山を楽しめます。
ふじみ野市で最も盛り上がるイベントとして毎年開催されているのが、「上福岡七夕祭り」です。上福岡駅周辺を彩る300本近い竹飾り、200店以上の露店には例年2日間で15万人以上が集まり、阿波踊りや盆踊りなども催されています。
市内には令和2(2020)年11月に開業した大型商業施設「イオンタウンふじみ野」があり、ショッピング、グルメのほか、銀行や郵便局、スポーツクラブなど多くの施設が集合しています。また、11もの商店街(会)があるため、買い物や食事に困ることはほとんどないでしょう。
新たな歴史を刻み続けるふじみ野市の魅力
上福岡市、大井町としての歴史を受け継ぐ新しい市、ふじみ野市。都心から30km圏内ながら多くの自然を残し、のんびりと暮らすにも最適な市だといえるでしょう。
イオンタウンふじみ野が開業してから、ショッピングやグルメの楽しみも一気に増えましたが、以前からある商店街も活発で、それぞれに魅力を持ったスポットです。
上福岡駅周辺は再開発もあってかなりのにぎわいを見せていますが、出店のチャンスとしては、駅から少し離れた地域に多く残っています。イオンタウンふじみ野が開業して、若い層も増えていることから、若い層を狙ったビジネスや、市内の散策を楽しむ高齢者向けビジネスなど、新たな需要を探ってみてはいかがでしょう。