富士見市は令和4年4月で市制50周年
富士見市は、人口11万2,817人(令和4年3月31日現在)と埼玉県でも中規模の人口ですが、面積は19.77平方キロメートルと比較的小規模な市です。南西は武蔵野台地、北東は荒川や新河岸川が流れる低地ですが、比較的起伏の少ない平坦な台地が中心となっています。
富士見という地名ができたのは昭和31年9月30日、鶴瀬、南畑、水谷の3村が合併して富士見村になったのが最初です。その後、昭和39年4月1日に富士見町になり、昭和47年4月10日に市制を施行し、富士見市となりました。令和4年4月10日で市制50周年となる比較的新しい市です。
富士見市を走る鉄道は、東武東上線のふじみ野駅、鶴瀬駅、みずほ台駅の3駅です。面積の小さい市ですが、市の中央を縦に走る国道254号線と、北を横に走る国道463号線があるため、交通の便は良く移動に困ることはないでしょう。
住民で最も多い年齢層は、50~54歳、ついで45~49歳、40~44歳、25~29歳と比較的住民の年齢層は低いといえます。
富士山以外にも魅力の多い富士見市
富士見市の最大の魅力は、市名の由来にもなっているとおり、市内のさまざまな場所から富士山が眺められる点です。特に、南東のびん沼川、南畑排水機場、北東の羽根倉橋付近、そして北西の富士見橋付近から見る富士山の絶景は、多くの市民を魅了しています。
昭和52(1977)年、富士見市は、「富士見市スポーツ振興健康増進都市宣言」を行い、スポーツの振興にも力を入れています。例えば、自然と親しみながら健康増進を目指すため、3つのサイクリングコースを設置。多くの市民が季節の動植物や田園風景を眺めつつ、サイクリングやジョギング、散策などを楽しんでいます
市制50年と新しい市ではありますが、歴史に親しめる施設も少なくありません。市の北側にある水子貝塚公園は縄文時代のムラを再現した公園で、敷地面積約4,000平方メートルのなかに多くの竪穴式住居が復元されています。
ほかにも、荒川の近くにある難波田城公園は、敷地面積約17,000平方メートルのなかを「城跡ゾーン」と「古民家ゾーン」に分けた歴史公園で、古い城や民家に実際に触れて楽しめる施設です。
どちらも見学が中心の施設のため、園内には店舗がほとんどないことから、周辺に休憩ができる飲食店やカフェなどの需要は高いといえるでしょう。
市の中央、市役所前に平成27(2015)年に大型商業施設、ららぽーと富士見がオープン。ファッション、雑貨、ホビーなどのほか、ファーストフードから和洋食、焼き肉、ラーメン、居酒屋などあらゆる飲食店があり、曜日を問わず常に多くの市民でにぎわっています。
また、面積が小さい市ながら、駅周辺をはじめ17の商店街があるのも富士見市の魅力の一つ。それぞれの商店街でのイベントも多いです。鶴瀬夢灯り商店街では「夢灯り大市」、つるせセーフティロード商店街では「七夕飾り」や「クリスマス飾り」、鶴瀬駅西口通り商店会、鶴瀬西銀座商店会、つるせ西商店会、権平山商店会では、「つるせよさこい祭り」などが行われています。
商店街ごとに特色や集まる客層も同じではないため、実際に訪問してみて自分に合う商店街で出店のアイデアを考えてみてはいかがでしょう。
若者が多く、さらなる発展に期待が高まる富士見市
ベッドタウンとして人気の高い、富士見市。東京に近い場所にありながら自然も多く残されているうえ、サイクリングコースも整備されているため、週末はスポーツや散策を楽しむ人も多く見られます。もちろん、市内のさまざまな場所から富士山の絶景を楽しめるのも大きな魅力の一つです。
面積が小さいながらも大型商業施設や17の商店街があるなど、すでに日常的な買い物や飲食は事足りていると思われるかもしれません。しかし、20~30代の若者が多く、これからさらに発展する期待も高い市であるため、若者を引き付ける魅力があるアイデアさえあれば、出店のチャンスはまだまだあるといえるでしょう。