14路線が乗り入れる交通の要所
さいたま市大宮区は、さいたま新都心としての位置づけにあります。
JR線、埼玉新都市交通伊奈線、東武野田線と合わせて14の路線が乗り入れる交通の要所であり、新幹線だけでも東北・北陸・上越の3線の利用が可能です。大宮区内の駅には、さいたま新都心駅、大宮駅、鉄道博物館駅、大宮公園駅、北大宮駅の5つがあります。
大宮区のあるエリアは、古くから氷川神社の門前町、中山道の宿場町として栄えた場所です。現在は鉄道の町、商業の町、業務都市など多彩な顔をもっており、関東圏における「住みたい街ランキング」や「住み心地ランキング」では常に上位に位置します。観光地としても、居住地としても、さいたま市屈指の人気エリアであるといえるでしょう。
構造的には全国でも有数のターミナル駅を中心に、商業・業務地区があり、周辺には閑静な住宅地が広がるバランスの良い町並みです。
人口は2022年調査時点で約12.2万人。高齢化率は22.1%と全国平均の28%と比較すると、大幅に下回っています。平均年齢は44.3歳で、働き盛りがメインのエリアです。
大宮区は病院・教育施設が充実しており、交通事情と合わせて非常に利便性が高く、商業都市としての魅力に富んでいます。若い世代も多く居住し、活気に満ちた雰囲気が感じられます。
再開発事業が進行中!さらなる進化が期待できる街
大宮区では、多路線を有する大宮駅を中心に巨大な商業エリアが形成されています。周辺は歴史上でも古くから発展を遂げており、現在は物販から飲食までなんでもそろう商業地となっています。
「そごう大宮店」「ビックカメラ大宮西口そごう店」「大宮マルイ」「DOMショッピングセンター」「大宮情報文化センター(JACK大宮)」「大宮アルシェ」など大規模商業施設が林立し、多くの人出でにぎわいを見せています。
現時点でも東口と西口の再開発事業が進行中で、特に西口に比べて整備が遅れている東口には新たなランドマークとなる複合ビルの建設が予定されています。
商業施設だけではなく、「ソニックシティ」「シーノ大宮」などオフィス系施設が入る複合ビルも林立。ビジネスマンが終日行き交う街でもあります。
鉄道博物館、県立・市立博物館など文化施設も充実しており、地域文化の拠点としての役割もあります。さらに野球場、大宮アルディージャのホームグランドであるNACK5スタジアム大宮といったスポーツ施設、自治医科大学附属さいたま医療センターを始めとする医療施設も多数存在しています。
由緒ある「武蔵一宮 氷川神社」には遠方からの参拝客も訪れ、氷川神社に隣接して広がる「大宮公園」は「日本さくら名所100選」にも選ばれている名所で、春は花見客でにぎわいます。
大宮公園駅から徒歩約15分の「大和田公園プール」には競泳プール、幼児用プール、人工波プール、流水プール、スライダープール、アドベンチャースライダープールなどがあり、夏には子どもたちの元気な声が聞かれます。
大宮区は大商業都市として都会的な魅力と、居住地としての利便性・生活環境がそろうエリア。比較的高齢化率が低く、町全体が元気な印象です。
出店場所として見た場合、子育て世代・ビジネスマン・若年層世代と幅広いターゲットにアプローチが可能な理想的な候補地といえます。
特に商業施設が集結する駅周辺では、ランチ需要から夜遅い業態までさまざまな展開が考えられるでしょう。
駅から離れた場所にもスポーツ施設や行楽向きの施設が多数あり、健康志向・ファミリー層向けの店舗計画が向くエリアも多く見いだせます。また、文化的なスポットもあり、歴史や渋さを感じさせる店づくりがしたい方にもおすすめです。
一方で落ち着いた住宅地を候補地ともできます。その場合には、洗練された大人や通好みの店舗計画に商機がありそうです。
すべてがそろい無限の可能性を感じる街、大宮区
大宮区はもともと大宮市として埼玉県の中でも際立つ存在でしたが、さいたま市に移行してからもあらゆる分野の中心地となっています。全国的にもまれに見る交通利便性の高さと、東京都心とは一味違った穏やかな環境が、独特の魅力を作り出している街。多様な層が行き交い、暮らす場所であり、その分出店の可能性も広がります。再開発計画が各所で進行中のため、今後ますます楽しみなエリアといえるでしょう。