神奈川県のほぼ中央に位置する大和市
大和は、「大きく和する」という意味を持ち、明治24年に大和村と名づけられたのが始まりです。その後、昭和34年に大和市になり、平成21年には市制50周年を迎えました。
神奈川県のほぼ中央に位置し、横浜市、相模原市、綾瀬市、座間市、藤沢市と東京都町田市などに囲まれています。地形的には高低差がほとんどありません。住民でもっとも多い年齢層は、45~49歳、ついで、50~54歳、40~44歳、55~59歳と比較的高めですが、高齢者にとっても安心して暮らせる場所といえるでしょう。
大和市を走る鉄道は、小田急江ノ島線、相模鉄道本線、東急田園都市線の3本。駅は、中央林間駅、つきみ野駅、相模大塚駅、南林間駅、鶴間駅、大和駅、桜ケ丘駅、高座渋谷駅の8駅です。また、道路は、国道16号線、246号線、467号線が走っています。ほか、県道4線があり、どこへ行くにも交通の便がよいです。
中央林間、大和、桜ケ丘とそれぞれ違った魅力が
▶︎ 中央林間駅エリア
市上部にある中央林間エリアは、東急田園都市線の終着駅と小田急江ノ島線と始発駅である、「中央林間駅」が中心です。中央林間自然の森やさくらの散歩道など豊かな自然がある一方、駅周辺は、「中央林間東急スクエア」「ラプラ中央林間」などのショッピングモールがあります。
また、駅構内にも飲食店を中心とした商業施設「etomo(エトモ)中央林間」がありますが、駅を少し離れるとほぼ住宅街で商店は少ないため、うまく場所を選べば飲食店出店のチャンスがあるのではないでしょうか。
▶︎ 大和駅エリア
市の中央部分にある大和エリアは、散策路があり、野鳥観察やキャンプなどが楽しめる「泉の森」や、地域の歴史を知れる「深見歴史の森」などがあります。また大和駅には、芸術文化ホールや生涯学習センター、屋内こども広場など複数の機能が融合した滞在型図書館「大和市文化創造拠点シリウス」があり、2016年のオープン以降、毎年300万人以上が来館しています。そのため、大和市は “日本一の図書館の町” とも呼ばれています。
大和駅は、小田急江ノ島線と相模鉄道本線が交わる大和市最大の駅ですが、小田急マルシェのほかは、相鉄ローゼン、マルエツ以外に目立つ大きなスーパーがありません。ただ、商店街が多く、古くからの常連客が集まる居酒屋、飲食店も多くあります。シリウス周辺にカフェや雑貨店などの需要が期待できます。
▶︎ 桜ケ丘駅エリア
市下部の桜ケ丘エリアは、温水プールや野球場、野外音楽堂などがある「引地台公園」から千本桜を楽しむルートがあり、春には多くの観光客が集まるエリアです。自然が多く残る一方で、大型の商業施設のイオンや高座渋谷駅前には大型のスーパー銭湯「おふろの王様」があり、老若男女問わず多くの人が集まる場所となっています。大型の商業施設は少ないものの商店街は多く、大和駅周辺と同様に古くからの常連客が集まる飲食店も多いです。このエリアの駅周辺は、まだ出店のチャンスは多いのではないでしょうか。
古くからの商店街や歴史、文化を楽しめる大和市
2022年現在、市制63年と決して古い町ではありませんが、多くの神社仏閣を遺す大和市は、歴史散策を楽しめる町でもあります。大型の商業施設はそれほど多くないもののその分、古くからある商店街があり、それが町の活気にもつながっているのではないでしょうか。そうした意味では、これから新たに発展する町として、飲食店や雑貨店など出店のチャンスが大きい町ともいえるでしょう。