江ノ電が走りサーファーが集まる町、鎌倉
神奈川県の南東部に位置する鎌倉市は、その一辺が駿河湾に面していて、夏になると関東を中心に多くの海水浴客やサーファーが訪れます。また、海を離れると鎌倉大仏を代表として数多くの禅寺や神社が点在し、年間を通して観光客が集まる町として全国的に有名です。
そんな鎌倉市は、古くからある歴史がある町といったイメージがあるかもしれません。しかし、実際には昭和14年に当時の鎌倉町と腰塚町が合併して誕生。その後、昭和23年に深沢村と大船町を編入し、現在の鎌倉市となっていることからもわかるように比較的新しい市です。
鎌倉市を走る鉄道は、JR東海道本線、根岸線、横須賀線、湘南新宿ラインのほか、江ノ島電鉄、湘南モノレール江ノ島線の6本。駅は、大船駅、北鎌倉駅、鎌倉駅、和田塚駅、由比ケ浜駅、長谷駅、極楽寺駅、稲村ケ崎駅、七里ヶ浜駅、鎌倉高校駅、腰越駅、富士見町駅、湘南町屋駅、湘南深沢駅、西鎌倉駅、片瀬山駅、の16駅です。交通の便が良いのはもちろん、江ノ島電鉄は観光としても高い人気です。道路は、海岸線を走る国道134号線と南北に走る国道32号線があり、ほかにも多くの県道が走っています。
鎌倉市の人口は約17万人(令和4年2月現在)。年齢層でもっとも多いのは、45~49歳、次いで50~54歳、70~74歳、40~44歳(令和2年1月現在)と比較的若い人が多いといえるでしょう。
歴史がある街並みとおしゃれな店舗が融合する鎌倉の魅力
鎌倉市の大型商業施設は、禅寺や神社が多く景観を重視していることもあり、鎌倉駅周辺よりも少し離れた地域にあります。特に大船駅周辺は商業施設が多く、「松竹大船ショッピングセンター」「アトレ大船」などがあります。
全体的には大型商業施設がない分、小さな商店街が多いのも特徴の一つです。地元の人向けはもちろん、観光客向けのおしゃれなカフェや飲食店のある商店も多くそろっています。
鎌倉エリアでは、鶴岡八幡宮、長谷寺、高徳院、銭洗弁財天、円覚寺など全国的に有名な禅寺や神社があるため、全国から観光客が集まり、土産や飲食店もにぎわっています。また、隣の藤沢市に江ノ島があることから、鎌倉から江ノ電に乗ってお寺を巡りつつ、江ノ島を目指すコースが人気です。
観光地であることから、飲食店は多く、和食・洋食・フレンチ・中華・イタリアンなど種類も豊富です。年間を通して観光客が集まるため、新しいアイデアがあればまだまだチャンスの多い地域であることも確かでしょう。飲食だけではなく、新しい土産品を考えても人気が出る可能性は十分にあります。
また、地元に住む人に密着したお店やサービスを提供し、そこから観光客に広がっていく可能性もあります。散策を楽しめる鎌倉広町緑地や、家族で楽しめる鎌倉中央公園、鎌倉山の公園など地元の人が集う場所も多く、観光客を意識し過ぎず、地元の人が喜ぶ食べ物、サービスを考えてみるのもよいでしょう。
観光だけではなく商業地域としても魅力的な鎌倉市
大型施設の開業で大きく発展をし始めた大船駅のように、鎌倉市は観光地であることはもちろん、商業地域としても魅力的な町です。鎌倉に住む人の年齢層を見ても比較的、40代が多いことからファミリー層に向けた飲食やサービス需要も伸びていく可能性を持っているといえるでしょう。
禅寺や神社が多く点在する鎌倉エリアは国内外から有名な観光地ですが、公園が多く交通の利便性も良いことから、住みやすい町としても大きな魅力を持った町といえます。だからこそ、地元密着のサービスを行えるビジネスがあれば、出店の大きなチャンスかもしれません。