日本で2番目に人口密度の高い街
中野区は、東京都23区の西部に位置し、新宿区・渋谷区・杉並区・豊島区・練馬区に囲まれています。約15.6平方キロメートルの面積に約34万人が暮らしています。この人口は23区で14番目と中ほどですが、人口密度では23区で2番目、全国の自治体で見ても2番目の高さです。
このように人口の密集する中野区は、その大半が住宅地です。なぜ中野区は住宅地として発展し、多くの人が住む人気の区となっているのでしょうか。
その理由のひとつが、副都心・新宿を始めとした都心部へのアクセスの良さです。区内には中央線・総武線・丸ノ内線・東西線・都営大江戸線・西武新宿線が走り、都心部のどこへでもつながっています。これらの路線合わせて16もの駅があり、区内のどの場所も便利に暮らせる環境が整っています。
このように、交通の便がよく日常生活に困らないことが、中野区が都内屈指の住宅密集地となっている理由でもあります。また、大きな川がなく公園面積が少ないこともあり、日本で2位の高い人口密度となっているのです。
再開発地区とサブカルの聖地
中野区では2000年以降、坂上地区において再開発が進み、超高層ビルが複数並ぶ街となりました。その中には、コンピューター・ソフトウェア・アニメ関連の会社が多いのも特徴的です。
その後は中野駅周辺を中心に再開発が進んでいます。その象徴ともいえるのが「中野四季の都市」(なかのしきのまち)です。オフィスビルや公園、大学のキャンパスや病院などが集合し、複合的な機能を持つ街として生まれ変わっています。
その一方で、中野区は「サブカルの聖地」としてのイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。「中野ブロードウェイ」はサブカルチャー発信地として有名で、サブカル目当ての観光客が中野区を訪れるのは、この中野ブロードウェイが目的といっても過言ではありません。建物の1階から4階まで、マンガやアニメ、それらのグッズやフィギュア、写真やコスプレ用品などのお店がぎっしりと詰まっています。まさにサブカル好きにはたまらない空間として、全国から多くの人が訪れる中野区の観光スポットとなっています。
この中野ブロードウェイと並んで有名なのが、中野サンモール商店街です。中野駅北口からすぐという立地と、商店街の努力によって活気あふれる商店街として全国的にも知られています。リーズナブルな食料品店や衣料品店など、生活に密着した店舗が並んでいます。
また、中野区は一風変わったスイーツやグルメストリートがあることでも知られており、例えば、デイリーチコのメガ盛り8段アイスクリーム、コアラのマーチ焼きなど、それを目的に中野区を訪れる人が多いスイーツ店があります。
また、落ち着いた空間でご飯やお酒を楽しみたい人におすすめなのが、中野駅南口川にあるレンガ坂です。デートや女子会に使えるおしゃれなお店がたくさんあります。また帳がおりる頃には温かみのある光でライトアップされ幻想的な空間を作り出していることも人気の要因になっています。
このように、中野区は独特で濃い文化が魅力の街です。これは、一分野に特化したビジネスや、一部の人にのみ支持されるようなショップが受け入れられる街であることも表しています。
サブカル分野と地域密着型ショップが溶け込んだ街
中野区の特徴と、中野区が持つ魅力と見どころをご紹介しました。
中野区はサブカルの聖地として全国的に知られる一方で、そのすぐ横には地域に密着したお店が並ぶ、独特の雰囲気を持つ街です。また、杉並区と並びアニメ関連企業の多さでも知られています。一風変わった不思議な魅力が眩しいほどに輝いている場所、それが中野区なのです。