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ラーメン店開業の初期費用完全ガイド|居抜きが選ばれる理由とは?

ラーメン店を開業しようと考えたとき、多くの人が最初につまずくのが「初期費用はいくらかかるのか」という問題です。
自己資金はいくら用意すべきか、融資はいくらまで受けられるのか、そもそも資金は足りるのか──初めての独立開業者にとって、お金の不安は非常に大きいものです。
特にラーメン店は、厨房設備が多く、設備工事、内装工事費も高額になりやすい業態です。開業後に「思っていたよりお金がかかった」「資金が足りずにスタートから苦しい」という声も少なくありません。
本記事では、ラーメン店開業に必要な初期費用の全体像を整理しながら、「居抜き物件」と「スケルトン物件」の違いを具体的な金額感とともに解説します。これから開業を目指す方が、現実的な資金計画を立てるための参考になれば幸いです。
目次
◆ラーメン店開業に必要な初期費用の全体像
まず、ラーメン店を開業する際の初期費用は、大きく以下の3つに分けられます。
1.物件取得費
2.内装・設備費
3.その他の諸経費・運転資金
この3つを合算した金額が、開業時に必要な初期費用となります。
◇物件取得費
物件取得費には、主に以下が含まれます。
・保証金(敷金)
・礼金
・仲介手数料
・保証会社保証料
・火災保険料
・前家賃
・造作譲渡契約手数料
都心部の場合、家賃の10〜15か月分程度が目安になるケースが多く、家賃15万円の物件でも初期に200万円前後が必要になることがあります。
◇内装・設備費
ラーメン店の初期費用で最も大きな割合を占めるのが、この内装・設備費です。
・厨房設備(寸胴、ゆで麺機、冷蔵冷凍庫など)
・設備工事費(電気・ガス・水道・給排気・ダクト工事など)
・内外装工事(床・壁・天井・カウンター・看板)など
・客席設備(テーブル・椅子・サービス台など)
・設計デザイン費
選ぶ物件の状態によって、費用は大きく変わります。
◇その他の諸経費・運転資金
・調理器具・食器・消耗品
・券売機・レジ・パソコン・電話・音響設備など
・販促費(ホームページ・チラシなど)
・その他(ユニホーム・求人費など)
・開業後1〜3か月分の運転資金
開業直後は売上が安定しないことが多いため、運転資金を含めて考えることが非常に重要です。
◆居抜き物件とスケルトン物件の初期費用比較
ラーメン店開業において、初期費用を大きく左右するのが「物件の状態」です。ここでは、スケルトン物件と居抜き物件を比較してみましょう。
◇スケルトン物件の初期費用感
スケルトン物件とは、内装や設備が何もない状態の物件です。
【費用の目安】
内装・設備工事:坪単価60〜80万円
15坪の場合:900万〜1,200万円程度
一から理想の店づくりができるメリットはありますが、その分、初期投資は高額になります。
初めての独立開業者にとっては、資金的なハードルが高い選択肢と言えるでしょう。
◇居抜き物件の初期費用感
居抜き物件は、前の店舗の内装や設備が残っている物件です。
【費用の目安】
内装・設備工事:100万〜400万円程度
厨房設備や排気設備がそのまま使えるケースでは、大幅なコスト削減が可能になります。
特にラーメン店は設備投資が重いため、居抜きとの相性が良い業態です。
◇どちらが向いているのか?
・資金に余裕がある/ブランド重視 → スケルトン物件
・初期費用を抑えたい/初めての開業 → 居抜き物件
多くの個人開業者にとって、居抜き物件は現実的な選択肢となります。
◆初期費用を左右するポイント
同じ居抜き物件でも、初期費用には差が出ます。主なポイントは以下の通りです。
◇坪数と席数
坪数によって内装費用は増額します。
ラーメン店は高回転率の業態なので20坪以下の物件でも十分開業が可能です。
◇厨房設備の状態
・ゆで麺機が使えるか
・冷蔵庫・冷凍庫が残っているか
・排気ダクトがラーメン店向きか
設備の残り具合で数百万円変わることもあります。
◇給排気・給排水
ラーメン店では特に重要なポイントです。
これが不十分だと、追加工事が必要となるので注意が必要です。
◆【実例】居抜き活用で初期費用を抑えたケース
都内で15坪のラーメン店を開業したAさんの例です。
居抜き物件取得費:約120万円
内装・設備改修費:約250万円
その他費用:約80万円
合計:約450万円
もしスケルトンで開業していた場合、900万円以上かかっていた可能性があり、居抜きを選んだことで自己資金を抑え、運転資金に余裕を持たせることができました。
◆自己資金と融資の考え方
日本政策金融公庫などの融資を活用する場合、自己資金は総額の3割程度あると審査が通りやすい傾向があります。
例:開業資金600万円(自己資金200万円+融資400万円)
初期費用を抑えれば、融資額も現実的になります。
◆居抜き市場で初期費用を抑える物件探しのコツ
居抜き市場では、
・ラーメン・中華居抜き
・厨房設備付き
・即営業可能
といった条件で絞り込むことで、初期費用を抑えやすい物件を探すことができます。
初めての開業では「理想の店」よりも「長く続けられる店」を意識した物件選びが重要です。
◆まとめ|初期費用を制する者が、ラーメン店開業を制する
ラーメン店開業において、初期費用は避けて通れない重要なテーマです。
しかし、居抜き物件を上手に活用することで、資金面のハードルは大きく下げることができます。
本当に大切なのは、いくらかけるか・どこを抑えるか・開業後に余力を残せるか、この3点を冷静に判断することです。
初期費用を抑えて生まれた余力は、スープや麺の改良といった商品開発への投資や、オープン告知・SNS運用・販促ツール制作などの集客・PR施策に充てることができます。
つまり、資金配分を最適化することは、単に開業しやすくなるだけでなく、開業後に「選ばれる店」への成長にも直結します。
初期費用を抑え、運転資金と成長投資の両方に余裕を持たせること。
それこそが、短期的な開業成功ではなく、長く続くラーメン店づくりへの第一歩です。
開業前にどれだけ資金計画を磨き込めるかが、そのまま開業後の安定度と成長スピードを左右します。
RESTAは店舗専門の不動産業者「レスタンダード株式会社」が提供するWEBマガジンです。飲食店の開業のノウハウから新規出店情報、飲食店経営に関わるヒント等役立つ幅広い情報を発信しています。
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川瀬 亮太
飲食店開業応援マガジン「RESTA」編集者。店舗プロデュースやブランディング、飲食店の開業・営業支援などを行うROOTage株式会社 代表取締役。主に小規模飲食店の支援を行いがなら、取材・執筆も行う。現場経営者との交流を通じて、実践的なノウハウを発信している。
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