飲食店の顔！繁盛するお店にする看板の役割についての基礎知識

飲食店を開きたいと思っている人は、看板についても考えなければなりません。
看板には「お客さんに店舗を知ってもらうための広告」としての役割があります。それはつまり「お店の顔」ということであり、お客さんが来てくれるかどうかを決める要素のひとつと言えます。
しかし、看板の重要性を理解していなかったり、集客アップにつながるポイントを知らなかったりすると、せっかく看板を設置しても費用がかかるだけで意味がありません。
今回は看板を設置する目的や看板の種類などの基礎的なことから、看板制作のポイントについて解説していきます。

飲食店に看板を設置する目的

お店に看板を設置する目的は、大きく分けて2つあります。

1.店舗の存在をお客さんに知ってもらうため

当然のことですが、お客さんがお店の存在を知らなければ店内に入ってはくれません。看板はお客さんに店舗の存在を認知させることが最大の目的です。
しかし、街には一見すると何を書いてあるのかよく分からない看板もあります。そのような看板では先に述べた「最大の目的」が果たせません。

2.店舗のコンセプトや特徴などを提示する

看板はお客さんに店舗を認知させるために役立つだけではなく、お店の料理やサービスなどの特徴をお客さんへ伝えることにも生かすことができます。

具体的な看板の種類

先に述べた点を踏まえ、代表的な看板の種類や役割を見ていきましょう。以下で解説する看板のなかから複数の種類を選び、これらを同時使用することが望ましいと言えます。
ただ、その際は看板ごとに複数の情報を載せるのではなく、あらかじめ情報を絞り、目的に応じて看板を設置すると集客効果が見込めます。

袖看板

建物の壁面に取り付け、道路側へと文字面を突出させる看板です。主に通路を歩く人や、車の運転手などにお店を知ってもらうために取り付けられます。

スタンド看板

多くは移動可能な自立式の看板のことを言います。店舗前の路上に置かれている場合はお店のメニューや価格などを紹介するために使われます。

懸垂幕

布地で作られた「旗」のような看板で、主にポールに取り付けてフェアーや季節商品などの告知に使用されます。

ポール看板

1、2本の支柱の上に看板を掲げるタイプのものです。構造の違いから「串刺し式看板」、「盤上式看板」、「二柱式看板」に分けられます。
主に道路や駐車場沿いに設置し、歩行者やドライバーへ店舗の存在を知らしめるために使われます。

看板を設置するときの注意点

看板を設置するときは、いくつか注意すべきことがあります。

法令に基づき、申請を行う

「屋外広告物条例」は景色の美観・風致の維持と公衆への危害波及の防止のために設けられたもので、条例の基準は自治体によって異なります。また、屋外へ看板を設置するときには、建築基準法や道路法も関係します。
そのため、看板を設置するには以下の順番で許可を受ける必要があります。

工作物確認申請
道路占用許可申請
屋外広告物許可申請

工作物確認申請と道路占用許可申請は、屋外広告物の許可を申請する前に必ず確認するようにしましょう。

遠くからでも見える大きさにする

看板は遠くから見てもそれと分かるように、なるべく大きいものを設置しましょう。

他店と似たデザインにしない

飲食業は競合店が多く存在する業種です。他店と同じようなデザインの看板だと、複数ある同種店舗のなかで埋もれてしまい、お客さんから選ばれないということも考えられます。
競合店のなかでも目立ち、なおかつこちらの方が優れていると示せる看板を掲げれば、視認性が上がります。

看板を作る際のポイント

看板を作るときの要点は以下の通りです。

店舗のコンセプトやおすすめ料理、特徴を示す

看板は自店舗の特徴やおすすめ料理を明示するのに適した媒体です。特に個人店においては、店名だけが書かれている看板よりも、おすすめ料理や特徴を載せた方がお客さんも足を運びやすくなります。そうした方がお店の業態が顧客へ伝わりやすくなるのです。

誰が見ても分かる表記にする

看板は販促ツールです。ひと目でそれが飲食店だと分かるようなものや、読みやすい表記にするよう心掛けましょう。
ひと目見るだけで、お店の業種が分かる看板にしましょう。

より印象的なものを採用する

看板に印象的なキャッチコピーや料理の写真などを載せると、さらなる効果が見込めます。

まとめ

お店の集客率を上げたり、新規顧客を呼び寄せたりするためには看板を使った宣伝が大事です。目的に合わせて看板の種類やデザインを決定し、製作してみてください。

飲食店開業応援マガジン［RESTA（レスタ）］編集部

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