開業ノウハウ

開業時に必ずいる!自分でメニューブックを作るときに大事なこと

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飲食店を開業するときには、メニューブックが必要です。なければお客さまが注文できませんから。本記事では、業者さんに依頼せずに自分でメニューブックを作る方のために、大事なポイントとして「メニューブックの目的」「体裁」「紙面づくりのポイント」「記載事項」「手書きとパソコンどちら?」の5項目からまとめます。

 

メニューブックの目的は何ですか?

メニューブックを作る前に、目的を整理しておきましょう。業種やオーナーさんの想いによって多少違ってくると思いますが、概ね下記になるかと思います。

メニューブック目的を整理

  • ●顧客満足の高まる注文をして頂くこと
  • ●イチオシ商品の注文を促進すること
  • ●バランスよく注文して頂くこと
  • ●注文点数を増やすこと・追加注文を促進すること
  • ●高単価メニューの注文を促進すること
  • ●お店のこだわりを理解して頂くこと
  • ●スタッフに質問して頂き、コミュニケーションをとること

 

きっとクチコミが増えさらに集客にもつながりやすくなります。ぜひチャレンジしてみて下さい。

 

特に大事にしたいのが「顧客満足の高まる注文をして頂くこと」です。お店はお客さまに楽しんで頂いてこそ価値が生まれます。そのために、イチオシ商品の注文やこだわりを理解して頂くことなどが入るのです。お客さまが満足して楽しめる注文ができるような構成を目指しましょう。

 

メニューブックの体裁はどうするか?

お店のスタッフさんが自分で作るメニューブックですので、業者さんが作るようなキレイなデザインは難しいでしょう。とはいっても体裁は大事です。自分で作るとしてもいくつか選択はできますのでお店に合うものを選びましょう。

 

メニューブックの種類

    • ブック形式

      「既成の革製のブックに、メニュー紙面を差し込むタイプ。A4サイズや細型ものなどがある。

    • クリアブック形式

      既成ブックで、表紙も透明なタイプ。

    • お店でラミネート形式

      印刷したメニュー紙面をラミネート加工したもの。

    • プラスチックケース形式

      「印刷したメニュー紙面を透明のプラスチックケースに差し込んだもの

    • 紙面そのまま形式

      印刷した紙面をそのままテーブルに置くもの

    • その他

      アルバム形式や三角スタンド形式など。

 

上に記載されているものほど高級感が出ますが、お金もかかります。革製ブックは内側にビニールページを購入すると1部で2000円を超えますので、お店の全テーブル分を用意するとそれなりの額になります。ラミネート形式は、お店にラミネート機があれば多額はかかりませんね。ページ数は増やしづらいので1枚または裏面も使った2面に収めるようにしましょう。プラスチックケースは100円ショップでも販売されています。紙面をそのままテーブルに置くとすぐに汚れてしまうので、プラスチックケースが一番お手頃かと思います。

メニューブック紙面づくりのポイント

メニューブックの紙面づくりで押さえておきたいポイントを5つ紹介します。パソコンで制作をする方も、手書きで制作する方も、この点は意識して作ってください。

  • ●イチオシメニューを大きく目立たせること
  • ●カテゴリーを分けること
  • ●「人気」「店長のおススメ」など強調すること
  • ●写真を大きく・多く使うこと
  • ●写真はシズル感のあるものを使うこと

 

まず、イチオシメニューを目立たせること。これが何より大事です。お客さまはメニューブックをみて一番目立っているメニューをあなたのお店のイチオシだと判断します。もちろん注文もしやすい。だからこそ、一番注文してほしいメニューは、「これがウチのイチオシです」と一目でわかるように一番大きく、一番目立つように配置しましょう。

次にカテゴリーを分けること。「すぐ出る」「サラダ」「刺身」「揚げ物」…など。メニューブックではカテゴリーを分けて記載しましょう。お客さまはカテゴリーごとに1品ずつ注文してくれることも多いので、バランスのよい注文や注文品数の増加にもつながります。

「人気」や「店長のおススメ」などの強調は、メニューの中から数点を選んで記載しましょう。これがあると迷っているお客さまが選びやすくなります。

写真は、極力多く大きく使いましょう。お客さまは文字を読むよりも写真を見る方が負担が少ないのです。写真があれば一目でパッと判断できるのです。特に注文して頂きたいメニューの写真は必ず掲載しましょう。また写真撮影については、できるならプロに撮影をお願いしましょう。料理写真で湯気が出ていたり、肉汁が滴っていたりとシズル感が出ているかどうかでお客さまの「食べたい意欲」が変わります。個人のカメラでも機能は高くなっているようですが、シズル感のある写真撮影はプロに任せる方が安心です。自分で撮る場合は、ネットで写真の撮り方のコツなどを調べてから行いましょう。

 

メニューブックには何を書けばいいのか?

メニューブックはお客さまが満足できる注文をしてもらうためのものですから、それに十分応えられる内容を盛り込むのですが、基本的には下記ポイントを盛り込みましょう。

 

1商品名 2価格 3キャッチフレーズ 4ひとこと説明 5写真

 

メニューブック5項目 1.商品名  2.価格 3.キャッチフレーズ 4.一言説明  5.写真

手書きがイイの?パソコンがイイの

どう制作するか、迷うかもしれません。パソコンが苦手な方もいるでしょう。どちらがいいというわけではありません。どちらにもいい面がありますから。

手書きで制作するメリットは、温かみが表現できることです。ちょっとイラストを加えたりすると更に温かいものになるでしょう。メニューの写真は別に印刷して切り貼りするといいでしょう。手書きイラストで表現するのもいいでしょう。デメリットは、毎回書き直さないといけないことです。

パソコンで制作するメリットは、「ちゃんとしている感」が出せることと、一度作ると転用が簡単なことです。活字の印刷になるので、文字も読みやすいですし写真も印刷できます。次回ちょっとメニューが変わった際にも修正しての印刷が簡単です。デメリットは、あまりに不慣れだとその不慣れ感がチープに見えてしまうことがあることです。

お店の雰囲気に合わせて選んでください。

 

今回は、開業時に自分で作るメニューブックのポイントをまとめました。もっと作り込んでいくと、メニューのネーミングとかレイアウトとか、お客さまからあえて質問されるようなしかけをいれるとか、もっと工夫ができます。それは開業後落ち着いてからさらに工夫していけばいいでしょう。メニューブックは開業時には必ずいるものですので、まずは最低限のポイントを押さえて作ってみて下さい。

 

執筆:株式会社はぴっく しかけ販促マン眞喜屋実行

 

 

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