値上げの不安を減らす!お客さま満足を高める伝え方3つの切り口2025

「仕入れ値が上っているから値上げをしたいけど、お客さまが離れてしまわないか」という不安を抱えていませんか? 日本中でいろいろな物の価格が上っているのに賃金の上昇は追いついていない状況です。お客さまは値段に敏感ですから、値上げが来客数の減少にも影響することは大いにありえます。
とはいえ「このまま同じ価格を続けるのは難しい」状況もあるでしょう。AIやデジタルツールが進化して、業務が効率的になっているとは言え、価格設定はデリケートな課題であり続けそうです。
そこで今回は、お客さまの満足感を高める伝え方を3つの切り口で紹介させてください。お客さまの満足感が高まるならば、値上げをしても顧客離れを防げますから(すべてとはいきませんが)。新しいメニューを開発しなくても、伝え方の工夫や演出の工夫などで、価値を高められる余地はまだまだあるはずです。ぜひチャレンジしてみてください!
【切り口1】引き出し法 今、伝えきれていない価値を引き出して、満足感を高める!
あなたのお店のメニューの素晴らしさはお客さまに伝わっていますでしょうか?多くのお店はNOです。せっかくのメニューなのに伝えきれていないお店が多い。言葉づかいを変えて伝わるようにできればいいのですが、コピーライターでない我々には難しい。そこで「ビジュアル」を活用して伝える方法を紹介させてください。
●こだわりや魅力を4コマ漫画化する

4コマ漫画は、シンプルで読みやすい形式です。読む負担もないので自然と伝わりやすいです。
●店長のキャラクターを作ってPOPで伝える

「キャラクター+セリフ」は注目を集める組み合わせです。セリフはできるだけ文章を簡潔に短くしましょう。せっかく注目を集めても、文章が長すぎると読む気が失せますから。
【切り口2】上乗せ法 今持っている価値を活用して、演出で更なる価値を作り出す!
できあがった料理をそのまま提供するとだけだと、価値づくりで損しているかもしれません。同じ料理でもお客さまの目の前で演出を加えることで、お客さまの体感価値を上乗せすることも可能です。たとえば下記のような演出はいかがでしょうか?
●初めは隠しておき、お客さまの目の前に置いてから拡げる

隠されていたものが暴かれる瞬間に人の感情は動きます。見栄えのする料理であれば、あえてお客さまの席の近くについてからお披露目するのも価値を高めます。
●お客さま自身で仕上げをしてもらう仕掛けにする

例えば、オムライスのケチャップソースをお客さまが自分でかける(書ける)ようにすると、何かしらの絵やメッセージを書く方もいるでしょう。これも商品を変えずに、それ以上の価値を生み出します。
【切り口3】横付け法 メニューなどとは別の所から、新たな価値を付け加える!
メニューはそのままでも、価値を横付けして高める方法もあります。少し難度は高まりますが、うまくいけば「食べる」以外の満足感を生むことができます。
●ネーミング募集企画
新メニューを開発した時に可能な方法です。「試作品A」などと仮名をつけたメニューを提供し、食べて下さったお客さまからネーミングを募集します。お客さまはただ食べるだけでなく、ネーミングを考えるためにいつもよりもじっくりと味わってくれるはず。そしてネーミングを考えてくれたら、そのメニューは他とは一線を画すものになります。採用されたら、生みの親として大喜びしてくれることでしょう。
●おみくじ付きメニュー
メニューに別のグッズをつけることで、物理的に価値を高める方法です。おみくじだけでなく、お守りやステッカーなどをおまけにつけて価値づけを試みてはいかがでしょうか?
いかがでしたでしょうか?仕入れ値だけでなく、水道光熱費や家賃、人件費なども上がっていく状況で、価格改定は避けられない状況だと思います。その中では価値=お客さまの満足感を高めることも避けられません。今回の切り口が少しでもお役に立てたら幸いでございます。
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 アナログ販促クリエイター
■人間味の価値でお客さまが増える!アナログ販促革命
https://kikakuman.com/
■オリジナルおみくじ製作所
https://original-omikuji.com/
◆代表的な著書
・お客さまが動く!しかける販促術
・お客さまがお店のことを話したくなる!クチコミ販促35のスイッチ
・販促の教科書(3刷)
・お客さまの記憶に残る店のリピーターをつくる35のスイッチ(4刷)
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77(6刷)
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