繁盛店への道

2020年、小さな忘年会予約を得る!事前アンケート作戦

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「今年は忘年会予約が厳しそうだ」と悲観している飲食店オーナーさまも多いのではないでしょうか?新型コロナウィルスの影響で、今年の忘年会シーズンはかなりダメージがありそうです。ただ、なにもしないよりは、何かアクションを起こした方がいい。そのための作戦を考えたので共有させてください。
 
今年はだれも正解を知らない状況ですので「これをやれば確実」とは言えませんが「やった方が期待できそう」という内容にはなっていると思います。10月から取り組む作戦です。参考になればしあわせです。
 
多くのお客さまが今年の忘年会回数は例年より少なくなると思われます。1度もしない方も多くいるでしょう。その数少ない忘年会をどこでするか。どのお店を選ぶかとなると「気になるお店・好きなお店」になるでしょう。
 
「好きなお店」に入るにはこれまでの関係性が大事ですので、今からの対策では難しい。でも「気になるお店」であれば今からでも入れるかもしれません。その狙いで、10月11月に来店されたお客さまに「今年の忘年会に関するアンケート」をお願いしてみましょう。
 
今年は状況が違うので、アンケートの理由づけがしやすいです。「今年は例年と違うので、お客さまの忘年会状況を教えて頂きたいのです。簡単なアンケートに協力をお願いできないでしょうか?」などと理由付けすれば、協力してくれるお客さまも少なくないでしょう。
 
アンケート内容は「今年、忘年会をするとしたら、どんな点に気を付けますか?」という主旨のものをメインにします。
選択肢には「料理のおいしさ」「飲み放題があるかどうか」といった通常の項目以外に、コロナ関連の項目を入れます。「参加人数を少なくする」「参加メンバーを意識する(自社・他社など)」「個室を利用できるかどうか」「料理を一人ずつ個別の皿に盛ってくれるか」「ソーシャルディスタンスの対策がとれているかどうか」「換気はされているか」「スタッフのコロナ対策はどうなっているか」「直前のキャンセルや人数変更はできるか」などを入れておくといいかと思います。
お客さまがどんな点に意識をしてお店選びをするのか把握できるので、極力の対策をとることができます。
 
お店での対応策が決まったら、お客さまにお知らせをしましょう。アンケート結果に加えて、お店が実施する対策をホームページやぐるなび・ホットペッパー・食べログなどのポータルサイト、SNSや店内に掲載します。既存のお客さまにはDMやLine公式アカウントなどでもお知らせしましょう。忘年会の選択肢に入れてくれる方も現れるでしょう。
 
この「アンケート作戦」の狙いは下の3つです。
 
1:お客さまが気にする点(要望)を知ること・対応すること
2:「お客さまの要望を知って、対応しているお店」だと認知していただくこと
3:事前にお客さまとの関連性を作っておくこと
 
です。冒頭に書いた「気になるお店」に入るには、目的の3つ目「関係性を作ること」が生きてきます。アンケートに答えたお客さまは、アンケート結果も気になるでしょう。そこで「私が要望したことが取り入れられた!」と感じてくれたら、予約する可能性も高まるはず。
 
このアンケート作戦が「確実に忘年会予約を伸ばす」とは言えません。そもそも、今年の忘年会数が多くないでしょうから。でもお客さまが気にしている点の対策ができれば、安心して利用できるようになるはずです。
 
いかがでしょうか?
厳しい状況下ですが、少しでも希望を持てる作戦になっていれば嬉しいです。最後まで読んで頂きありがとうございました!がんばりましょう。
 
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 しかけ販促プランナー
2008年に起業し、中小企業や個人商店を対象とした販促企画会社を経営。
「いい品ならば、いい品以上の喜び濃度に」をモットーに、商品の真価/潜在価値をカタチにする企画やグッズ制作。
執筆実績:ビジネス書7冊/日経MJ/近代食堂/販促会議/日本政策金融公庫など
講演実績:商工会議所・商工会・法人会・企業研修など
◆代表的な著書
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77
・販促の教科書
・リピーターをつくる35のスイッチ
・お客さまが動く!しかける販促術
 
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