三軒茶屋で飲食店を開業「新旧店舗が共存し、老若男女誰もがお気に入りを発見できる街」三軒茶屋駅 part1
今回訪れたのは三軒茶屋。古くからの共住者も多い反面、都心へのアクセスが抜群なこともあり、オフィスビルやマンションなども増えているエリア。昔馴染みの居酒屋からネオ系酒場、ブーランジェリーにかき氷店など、注目店も多いのが特徴。食に精通するプロも注目の三軒茶屋エリアを国道246の南北に分けて調査していきます!
三軒茶屋・基礎情報
乗り入れている路線▼
東急田園都市線
東急世田谷線
近辺の主な主要都市▼
渋谷駅(5分)
商業施設・チェーン店情報▼
・商業施設…カラオケビッグエコー
・飲食店チェーン店…マクドナルド、KFC、モスバーガー、ミスタードーナツ、ガスト、ジョナサン、デニーズ、日高屋、鳥貴族、餃子の王将
イベント▼
・三茶ラテンフェスティバル(8月)
・世田谷パン祭り(世田谷公園)
・ボロ市(12月 世田谷駅・上町駅徒歩3分「ボロ市通り」)
まずは三軒茶屋駅周辺を散策!
三軒茶屋は東急田園都市線と都内では珍しくなった路面電車である世田谷線が乗り入れるターミナル駅とも言える賑やかさ。
バスも目黒方面や等々力方面、渋谷方面などに出ているために、都心からも郊外からもアクセスが良い点も魅力の一つそんな三軒茶屋のシンボルとも言えるのがキャロットタワー。1996年に建てられた、商業・オフィス・ホールからなる複合ビルで、その中にはレストランや公共手続きが可能な行政窓口、銀行などもあり、そして600席を有する世田谷パブリックシアターや、小劇場のシアタートラムといった文化施設も入っていて、近隣住民だけでなく他の街からも訪れる人が多いのも特徴。また、地上124mからの眺望が楽しめる無料の展望台もあって、憩いの場としても人気。
駅のすぐそば、キャロットタワーのお膝元にはスーパーマーケットの西友があり、近隣住民や飲食店にはとても重宝されている様子。
このエリアは居酒屋やカフェなどが混在し、通りを行き交う学生さんが多い印象。
「カフェ・マメヒコ」や「RAINBOW」などは女性客も多く、日中から賑わいを見せている。このエリアには「すずらん通り」という、飲食店の連なった通りもあって、夜はサラリーマンや学生、デートで訪れるカップルなどが行き交う場所となっている。
中でも1968年創業ののれんを掲げる「味とめ」は、クオリティの高いつまみメニューと良心的な値段設定から、古くからの常連客だけでなく多くのサラリーマンにも愛される名店。
老舗店だけでなく、チェーン店の居酒屋やラーメン店、寿司屋、オムライス専門店など、さまざまな店が軒を連ねていて、ランチタイムの人通りも多い。
駅前にはビーカープリンとして有名な「MARLOWE」が。三軒茶屋には省スペースを活かした店舗も多く、こういった手土産やテイクアウトの専門店なども多くみられるのも特徴の一つ。世田谷通りに出るとすぐに肉汁餃子の看板が。じゅわ〜っと出てくる肉汁が人気のお店で、こちらは居酒屋使いもできるのが嬉しい。
また、三軒茶屋の餃子として忘れてはいけないのが「東京餃子楼」。スタンダードな餃子だが、肉の旨みを十分に感じられる人気のお店だ。また、この通りを少し歩けば、入店の行列ができることもあるベーカリー「濱田家」が。その裏手には銭湯などもあって、多くの近隣住民に愛されている。
茶沢通りへ出てみよう
茶沢通りは三軒茶屋から下北沢を結ぶ魅力的な通り。左右に連なるのは古くからの店を構えるノスタルジックな店舗からネオ居酒屋まで混在しているのに、なぜか街全体に馴染んでいる。徒歩でも下北沢まで20分ほどなので、散歩がてら歩いて下北沢に向かう人も多い通り。
茶沢通りのスタート地点ともいえる場所にあるのが「GEMS三軒茶屋」。1Fはボリューミーな本格的アメリカンバーガーで人気の「Ten Fingers BURGER」が。B1Fには寿司とワインが楽しめる「サンチャモニカ」、3Fには「富士屋本店グリル&バー」などが入っており、デートや女子会にも使えるお店が。
茶沢通りから一本入れば、手打ち蕎麦店「安曇野」や、ちゃんぽんで有名な「來來來」のような、古くから三軒茶屋で愛される名店も、まだまだ元気。
タイ料理の「ISAN Kitchen」や、インドカレー店として人気の高い「シバカリーワラ」など、本格的な海外のメニューが楽しめるお店が多いのも嬉しいところ。特にシバカリーワラは、カレーが2種類、3種類から選べるランチが人気で、日によっては行列ができることも。
美味しいパンが食べたい時は、老舗の「ブーランジェリーボヌール」や「ミカヅキ堂」が人気。子供連れの親子が店頭で美味しそうなパンを頬張る姿や、犬の散歩ついでにパンを買いにくるマダムなどに遭遇することが多い。
ギャラリーとカフェを併設したブックショップ「twililight(トワイライライト)」や、世界の農園からセレクトした豆を使ってサイフォンで抽出したコーヒーを提供してくれる「Obscura Laboratory」などもあり、散歩にはうってつけの道とも言える。
駅近な場所から移転した「GUUUTARA COFFEE」は、サンドウィッチやケーキなども充実なカウンターカフェで、映える美味しいメニューが魅力的。「nukumuku」は2016年に練馬より移転した人気ベーカリーで、2階にはアメリカンな雰囲気が楽しいバール的なイートインスペースが併設された、オーナーのこだわりが詰まったお店。
そして注目の「ネオトーキョー大衆酒場」や「comaru」があるのもこのエリア。駅から少し距離はあるものの、その立地を活かして下北沢からの来店客も多いという。その先には大きなスーパーなどもあって、生活するのにとても魅力的なエリアだ。
通称「三角地帯」って?
駅から246方向に渡ると、これまたある意味三軒茶屋のシンボルとも言える「カラオケビッグエコー」。駅前での待ち合わせ場所としても使われることが多く、夜の帳が下りる頃には多くの人が出没してくる場所。
ビッグエコーの左右には世田谷通りと国道246が走っているのだが、その2つの道路に挟まれた形で形成されているのが通称「三角地帯」と呼ばれるエリア。
あれ?新宿に来ちゃったかな?と思わせる小路には、古くから続く店とニューウェーブの店が共存。地元の常連さんと肩を並べて楽しく飲める飲食店が多く、有名人が経営する店舗も。
「GYOZA SHACK」は、山小屋をイメージ。店内では創作餃子とワインが楽しめる新しいスタイルを提供。また、一頭買いの但馬牛を堪能できる「かんてき」は、お忍びで通う芸能人も多いのだとか。
小路を抜けても、まだまだ美味しいエリアが続いている。「串焼串揚仙太」は、串料理はもちろん、酒の肴が豊富でアットホームな雰囲気にファンも多い人気店。「あじと」は本場鹿児島の黒豚しゃぶしゃぶや鹿児島の味が堪能できる、こちらも予約必須店。
釜山の郷土料理が楽しめる韓国料理の「ナッチャン」には、都内でなかなか味わうことのできないタコの踊り食いが。世界各国の自然派ワインと和フレンチが楽しめる「trois」は、3月生まれの3人でオープンさせたオシャレなビストロ。
このエリアの老舗も、まだまだ健在。「長崎」は1976年創業の長崎ちゃんぽん専門店で、カウンターのみの狭い店内はいつも満席。野菜たっぷりボリューミーな長崎ちゃんぽんは、訪れる人々の胃袋を満たしてくれる。そして、日本酒好きに愛され続け、全国各地から日本酒愛好家が訪れるのが「赤鬼」。こちらは1972年創業で、常時100種類の日本酒が並び、他店では飲むことのできない銘柄なども取り揃えられている。
兎にも角にも、酒と肴には困らない、そんなエリアだ。次回は246方面に足を伸ばしたレポートをお届けしたい。
文・飲食店開業応援マガジン[RESTA(レスタ)]編集部
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