飲食関係の知人が何名も感想をつぶやいていたことから、気になっていた寿司店「SUSHI AGORA（スシ アゴラ）」へ行ってきました。場所は東急東横線・学芸大学駅東口商店街をまっすぐに歩いた先の、隠れ家的な落ち着いた雰囲気のお店です。2025年7月にオープンしたというこちらのお店は、訪問時に知ったのですが、なんとあの焼肉店「ニクアザブ」が手掛ける寿司屋だったのです。
 
この店は、鮨通も唸らせるクオリティの鮨がリーズナブルに味わえるのが魅力で、洋風の薬味やソースを取り入れた創作鮨のおまかせコースがメイン。なんと、コースは全品17品 6,600円（税込）で、飲み放題が3300円（税込）で楽しめます。お酒好きな仲間との会食には、ビール（赤星）、日本酒、ワイン、焼酎、サワーなど、種類も豊富な飲み放題がおすすめですね。
 
■コンセプトは“次世代の鮨体験”
店名の「AGORA（アゴラ）」は“人が集う広場”を意味していて、「もっと気軽に寿司を楽しんでほしい」という思いが込められているそう。まさにその言葉通り、カウンターで職人の手さばきを眺めながらも、堅苦しさのないリラックスした空間が印象的でした。人数によっては、テーブル席の予約もおすすめです。
 

 
大きな炊飯器で炊かれるコメは、北海道産「ななつぼし」。硬めに炊き上げ、赤酢を合わせた酢飯が握りを支えています。
 
■一品メニューが5品、握りが12品の豪華なおまかせコースで季節のネタを堪能

 
この日の「おまかせコース」の最初に供されたのは、旬の秋刀魚をあぶったひと品。間違いないおいしさに、この先の期待度が上がります。続いてすぐに握りが登場するのが、これまたうれしかったです。いか、熟成のどぐろなど、旬のネタが次々と続きます。どれも丁寧な下処理と絶妙なシャリの温度で、口に運ぶたびに“寿司って奥深い…”と唸ってしまうほど。
 
握りは、ソースや薬味で味付けはすでにされているので、醤油をつけるというシーンの出番がないまま口の中へ。センスの良さを感じる組み合わせばかりでどれを食べても、なくなってほしくないと思ってしまいます。
 

 
和洋フュージョンに感動した逸品は、甘鯛の松笠焼き＆ブイヤベース。フレンチの要素が
こんなにマッチするなんてと驚きました。そして次に続く、握りの中トロには、ピリッとした山わさびアクセントが最高のマリアージュです。
 
■カウンター越しの演出と距離感が絶妙

 
モダンなカウンター越しに軽く説明してくれる大将のトークが心地よく、過剰でもなく、そっけなくもないちょうど良い距離感。寿司ネタによって使い分けされる、小鉢に入ったオリジナルのソースと調味料、薬味もすべてオープン。目の前で仕上げられる一貫一貫が、まるでライブのように楽しめるのも魅力です。
 

 
凛とした、タスマニア産マスタードを乗せた鮪の組み合わせ。口の中に、至福の味が広がります。横に添えられたザーサイのおいしさにも唸ってしまったほど。
 

 
握りの間の1品料理のひとつ一つにも、こだわりが感じられるのですが、この蟹のクリームコロッケには特に感動。サクッとあげられたコロッケの中には蟹身がぎっしり、上にはほぐした蟹身、下には蟹味噌がたっぷりと。日本酒がどんどん進んでしまいます。
 
■〆には、華やかなばらちらし

 
その日によって、乗ってくる魚介は様々。まずは、そのままいただきましょう。その後、一緒に提供される、出汁スタイルのあら汁をかけて、だし茶づけスタイルで。
 

 
そして、ほうじ茶とともに登場したのが、映えてしまう、たまご焼き。最後のデザートとしても、お酒のおつまみとしても最高の味わいでした。
 
「どうしてこんなに心地が良いのか」と思いを巡らせてみると、料理の味わいやバランスはもちろんのこと、食器のセンス、接客の良さ、そして食事を楽しんでいる来店客の笑顔、すべてがそろっているからだと感じました。
 
これだけのコース料理と満足感を得て、9900円の明朗会計。もちろん、敷居の高い寿司屋の良さもありますが、気軽にカジュアルに楽しむ寿司店としては最高のお店です！
 
最近の学芸大学エリアには、このようなスタイルの寿司店が多くなってきていることもあり、それぞれの個性で戦いが行われています。「SUSHI AGORA」の今後の進化にも注目していきたいと思います。
 

 

SUSHI AGORA

住所：東京都目黒区鷹番2-4-7 本間ビル 1F
TEL：050-5456-5799
営業時間：18:00 – 00:00　L.O. 料理23:00 ドリンク23:30
定休日：月曜　※月曜祝日の場合は営業、翌日火曜がお休み
Instagram：https://www.instagram.com/sushiagora2025/
 

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