NEW ニュース・特集

もろみ醤油から、醤油を作るパフォーマンスが新鮮!地域にこだわる「熟成魚場 福井県美浜町 日本橋本店」の体験レポート

画像

東京日本橋タワーの地下1階にある、「熟成魚場 福井県美浜町 日本橋本店」は、日本橋駅直結という利便性も兼ね備えているため、平日はまさに仕事帰りのオフィスワーカーが集う酒場です。厨房を囲むように配置されたカウンター席とテーブル席を合わせると36席。
 
訪問した金曜日の夜は、ほぼ満席という状態の中、カウンター席に2名で滑り込みました。スタッフの方々の「いらっしゃいませ」の元気な声と笑顔で第一印象がとてもよかったです。その後、ファーストドリンクの乾杯にあわせ、「一週間お疲れさまでした~!」とのスタッフの掛け声でディナーがスタートです。
 

 
やはり、手書きの本日のおすすめメニューがあるところは、オーダー意欲があがりますね。こちらのお店は、店名のまま、福井県美浜町の新鮮な食材を使ったメニューが特徴。名物の「熟成魚と鮮魚の刺身盛」は迷わずオーダー、ほかに、「美浜産 煮穴子の炙り」「永平寺お揚げ焼き」「上庄里芋の唐揚げ」など、福井ならではの美味がラインナップ!
 

 
まずは、「美浜産 煮穴子の炙り」が登場です。きゅうりと穴子をわさび、山椒の薬味とともに、海苔で巻いて食べるおつまみは、アルコールとの相性がぴったりで、大満足の味わい。しっかりと味がしみ込んだふわふわの穴子は、そのまま食しても美味。
 

 
次に、スタッフの方が運んできてくれたものは、「搾る醤油・越前源醤」とかかれたボトルとコーヒードリップセット。「さあ、この場で新鮮な醤油を抽出しましょう!」とのこと。思わず、「楽しい!」と声が出てしまいました。
 
まずは、原材料説明や、醤油になるまでの過程についてなどを教えていただきつつ、抽出パフォーマンスに。抽出はスタッフの方が対応してくれるので、わたしたちはその様子をしっかりと目に焼きつけます。搾りたてのフレッシュな醤油をつけて食べるのは、名物「熟成魚と鮮魚の刺身盛(1人前1500円)」。
 

 
しっかりと寝かせ旨みを引き出した熟成魚と新鮮な魚、それぞれの食感と味の奥深さを堪能できました。しかも、1種1切れなので、じっくりと大切に味わうということも、いっそうのおいしさに出会えたポイントかもしれません。
 
※福井の醤油について 引用:https://www.fukui-syoyumiso.jp/soysauce
全国的に見ても北陸地方の醤油は“甘い“と表現されていますが、実は隠し味として「甘味の成分」と「食塩分」の割合で調和のとれた微妙な旨みを出しているのです。つまり、“甘い“のではなく“旨い“醤油なのです!また、北陸の奥地では、そばや山菜料理、海辺では新鮮な刺身や魚料理などに合うよう醤油の生産者は、常に地域に密着した特徴を醸し出そうと懸命に取り組んでいます。総じて他の調味料を殆ど使わなくても、美味しい煮物やいろんな料理を簡単に作ることが出来るのも大きな特徴と言えます。
 

■メニューに福井らしさが溢れている

 
こちらの「春菊のナムル」の上には、福井の昆布がさりげなくのっていて、なんだか嬉しくなりました。コンセプトにあったメニュー作りがきちんとなされているなと実感すると、お店への信頼度が上がります。
 
おいしすぎて、写真を撮りわすれてしまった、焼きナスの奥に見える「上庄里芋の唐揚げ」。小ぶりであるものの、肉質が非常に緻密でぎゅっとしまっており、食べるともちもちとした食感が味わえます。もちろん、この焼きナスも絶品! 薄味のお出しでいただきました。
 

 
※上庄(かみしょう)さといも 引用:https://www.fuku-e.com/feature/satoimo
福井県東部の奥越地方に属する大野市、勝山市は、里芋の生産が盛んです。特に、大野市の上庄地区で栽培される「上庄さといも」は、福井が全国に誇るブランド食材の一つで、2017年には地域の産品ブランドを国が保護する地理的表示(GI)保護制度に登録されました。
 

■名水で作られる福井の地酒

さて、おいしい料理に合わせて、お酒は進みます。最後に落ち着くのはやはり福井の日本酒。
日本有数の米どころでもあり、日本を代表とする白山を含む山々から雪解け水が流れ込む湧き水や川がいくつもあり、良質な水に恵まれた地域である福井県では、古くから川のそばで酒造りが盛んにおこなわれてきました。現在も30を超える酒蔵が存在しているそうです。
 

 
ネーミングの響きに惹かれてオーダーした「紗利(さり)Sari」。酒名は、サンスクリット語で「米」を意味し、お鮨の酢飯“シャリ” の語源なんだとか。そのアナウンスをスタッフの方に伺い、ますます興味がわきました。
 
すると、現れたボトルのラベルも洗練された書で表現されており、日本から世界へ羽ばたくことも意識されていて、とても素敵でした。テイストは、さらりと飲みやすく、のど越しもすっきりしており、夏にぴったりなお酒です。なんと、酒蔵である「毛利酒造」のHPによると、魚介に合う食中酒として世界的に有名な三ツ星レストランのシェフ、アラン・デュカス氏にも注目されているんだそうです。
 

 
続いて「黒龍酒造」の「九頭龍 逸品」をオーダー。こちらは、まろやかな味わいで、うまみがシッカリと感じるお酒です。そんなお酒にあわせて、〆には「焼きサバの押寿司」をセレクト。
 
福井県酒造組合
「越前若狭の水でつくる」だから地酒といわせてもらう。地元の酒は、地元の水で造っています。だから、地酒といえるのです。
 

 
お腹も十分に満たされていたので、一瞬オーダーを迷いましたが、ハーフサイズがあったことが、後押しになりました。2名での食事の際、すこし単価があがったとしてもハーフサイズは嬉しいのです。この「焼きサバの押寿司」、福井県の郷土料理として広がりを見せていますが、なんと2000年以降にできたメニューなんだそうです。
※参考:https://fuku-iro.jp/feature/detail_223.html
 
東京・日本橋で、福井の美食が味わえて大変豊かなひとときでした。運営している、株式会社ファンファンクションは、「ご当地酒場を拡げることで全国的に知られざる町の産品に注目を」を掲げさまざまな地域の酒場を展開されているので、他のお店にも足を運んでみようと思いました。
 

熟成魚場 福井県美浜町 日本橋本店

住所:東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワーB1
営業時間:
月~金・祝前日:11:30~14:00(L.O.13:30)/17:00~23:00 (フードL.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
土:17:00~23:00(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
定休日:日・祝
公式サイト: https://www.funfunction.co.jp/shopinfo/mihama-nihonbashi/
 

 

「ニュース・特集」の関連記事

関連タグ

「ニュース・特集」記事の一覧