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「緊急事態宣言」受けても、休業しない個店の奮闘!-新型コロナウイルス緊急企画-

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2018年8月1日オープンで、ニュースにも登場した「シシニイク」の高橋祐介さん。
新型コロナウィルス対策にて、いち早く様々なチャレンジを開始されています。個人店、小規模店オーナーが自店を守るために、どのように動かれているのか?現状を伺うべく、今回はオンラインでインタビューを慣行しました。
聞き手は、編集責任者の川瀬亮太氏(ルーテージ株式会社)

シシニイク Zoom

―(川瀬氏)今回のこの大変な状況の中、お時間いただきありがとうございます。まずは、お店の現状を教えていただけますでしょうか。
(高橋さん)はい、弊社は2013年の4月にオープンした、まぐろ専門店「MEGRO」と、以前取材にきていただいた燻製バル「シシニイク」の2店舗と、通販サイト(たかはし商店)の運営を行っています。
まずは、コロナの影響についてですが、もちろん影響を受けています。
具体的には、「MEGRO」は2月~徐々に影響を感じていたんですが、3月の1週目にTV「アド街ック天国」に出たことも有り、歓送迎会の200名近くのキャンセルがでたものの3月は昨年対比10%減で着地しました。
私自身、年々大規模宴会は減っているということも感じていましたので、これからは大人数の宴会集客に期待しないほうがいいですね。
3月の中旬にご予約いただくお客様は、2-3名の予約がほとんどでしたが、第4週くらいから4名様が増えてきたので、「あっ好転してきたな」と思っていた矢先、あの志村けんさんの訃報があり、都知事からの夜の外出自粛要請が発表され、流れが一気に止まりました。そのまま、4月1日にあった3件20名の予約が全キャンセルでしたね。

―なるほど、タイミングよくTV番組への出演があったことが3月は功を奏したんですね。4月に入ると、いよいよ緊急事態宣言発令のカウントダウンが始まったと思いますが、どのような動きをされましたか?
(高橋さん)そうですね、4月に入り、1日の売り上げがゼロでした。いよいよヤバイなという空気になっていたので、店内環境、販促、従業員、資金繰りについて、頭を働かせました。すぐに社内MTGをするために、店を閉めたので2日の売り上げもゼロです。
そこで決めたことは、4月6日からディナー営業からランチ営業へ舵を切ることでした。
元々のディナー営業は23時30分まででしたが、11時~20時の通し営業にすることにしました。

―緊急事態宣言の発令前になんですね
(高橋さん)はい、恐らく「夜の自粛」が焦点になるなと思っていたので。「シシニイク」も10時~20時までの通し営業にしたんです。
そして、これからはテイクアウト、デリバリーの需要が高まると感じたので、メニュー開発に取り掛かりました。持久戦ということも想定していたので、サイドメニューの+として1品でも買ってもらえればという考えで。

シシニイク メニュー1
シシニイク メニュー2

―流石ですね、夜営業がなくなるという点で、従業員対応はどのようになされたのでしょう。
(高橋さん)はい、弊社はもともとアルバイトがほぼいないんです。唯一1名いた子は他のアルバイトと掛け持ちだったので、素直にシフトについて話をしたところ「大丈夫です」との声を聞けました。安心しました。

―資金繰りについては、どのように動かれたのでしょうか。
(高橋さん)3月7日か10日に発令された「新型コロナウィルス感染症特別貸付」に申し込むことにしました。
まずは、推薦状をもらって銀行へ(保証協会)行き、手続きを踏みました。その後、日本政策金融公庫から電話があり、1週間後に具体的な金額をTELで伝えられましたね。1年猶予(増資だけ据え置き)、2週間くらいで降りたのが助かりました。

―かなり早いタイミングで動かれたんですね。
(高橋さん)はい、周りの方々からアドバイスをもらいつつですね。最近では、信用金庫が1千万の融資を(1年元本据え置き、8年率ゼロ)しているという話も伺ったので、アプローチをする予定です。

―緊急事態宣言が発令され、自粛要請に入りましたが、その後はいかがですか?
(高橋さん)全部がはじめてのことなので、手探りではありますが、とにかく間口を広げようと活動をしています。営業を認められているとはいうものの、やはり席の距離は気にされるので、テイクアウトのほうが現実的ですよね。
「シシニイク」では、燻製が売りなので、燻製サンドウィッチを販売しています。「たまごサンド」「さばサンド」など。
作り置きではなく、オーダーテイクなので、おいしさをそのままお届けできていると思います。

―デリバリーについては、ご自身でも配達されているとか。
シシニイク Uber
(高橋さん)はい、UBER eatsは、すでに応募殺到のようで申請まち状態になっています。であれば、出来る限りお届けにあがろうと自分で配達を試みました。すると、様々な理由があって、デリバリーを頼まれる方がいることにも気が付きました。何事も体験ですね。
テイクアウトPRとしては、先日メニュー株式会社さんに申し込みました。

―動くことで新しい発見もあるということですね。
(高橋さん)とにかく、思考をストップしないように気を付けています。ただ、「どうしよう」という考えを巡らせていても現実は変わらないので。「新しいことへどうチャレンジしていくのか」という意欲を持ち続けたいですね。

―大変な時期にインタビューに対応いただき、本当にありがとうございました。様々な飲食店の方への力強いアドバイスになっていると思います!

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飲食店開業応援マガジン[RESTA(レスタ)]編集部

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