飲食店開業者インタビュー VOL.22 「きりん珈琲」廣瀬明日香さん
岐阜の喫茶店文化を伝えたい
京急本線「梅屋敷」駅から少し歩いた商店街に「きりん珈琲」がオープンしたのは、2019年の10月10日。このお店は、27歳女性の熱意がこもった喫茶店。
高校生のころから、“いつかは自分のお店持ちたい”と思っていたそう。念願かなって、夢の喫茶店をオープン。まだオープン間もないですが、オーナーの廣瀬明日香さんにお話しを伺いました。
―とても可愛いお店ですね。まずは、喫茶店というスタイルを選ばれた理由を教えてください。
(廣瀬さん)はい、私は岐阜県出身でして。地元には喫茶店がたくさんあります。週末の朝は必ずモーニングに家族で出かける文化も地元では当たり前でした。大人になるにつれて、そんな文化を振り返り、この東京でも同じような喫茶店を開店しないなという想いが強くなったからです。
―まだ、27歳の廣瀬さんですが、いつごろから独立志向に?
(廣瀬さん)実は、高校の進路を決めるころから、漠然と将来はお店を持ちたいなと。その考えから、商業高校を選択したのです。
―と、いうと中学生のころには独立願望があったんですね、すごいです。
(廣瀬さん)はい、でもまだ考えが固まっている感じではなく(笑)商業高校を卒業したあとは、ショップデザインの専門学校に入ったのですが、学んでいるうちに分野を絞ろうと思いまして、カフェの専門学校へ入りなおしました。
―その後はどのように進んだのでしょうか。
(廣瀬さん)まず、珈琲ショップに5年勤めました。そこで、焙煎の方法などもすべて学び、珈琲豆に対する知識をすべて叩き込んでもらいました。そしてその後2年間務めた居酒屋が蒲田にあったことがきっかけで、周囲を見渡すと意外に珈琲文化が根付いているなという印象をもっていました。そんな中、この物件と出会い、すぐに決めました。
―お店のコンセプトは、どのように決めていかれたのですか?
(廣瀬さん)先ほどもお話しましたが、まさに岐阜の珈琲文化でもある、モーニングというスタイルをやりたくて。「朝、おいしいコーヒーと食事を楽しんでから1日を始めるとこんなに気分がいいんだよ」という。そこから、自家焙煎のコーヒー豆の販売も進めたいなと、前職と同じ焙煎機を導入したのです。
―内装はどのあたりを?
(廣瀬さん)もともと居酒屋さんだったので、床と壁紙は変えています。
カウンターはそのまま生かしている感じですね。
―「きりん珈琲」というお店に名前も可愛いですね。
(廣瀬さん)大人から子供まで一度で覚えていただけるネーミングがいいなと。
すでに、「きりんさんのところにいこう」というように呼ばれているのが幸せです。
実は、珈琲豆の形は、きりんの足跡に似ているということもあって付けました。
―最後に、このお店にかける思いを教えてください。
(廣瀬さん)まずは、長く続けられるように安定経営を目指します。
私は80歳まで働きたいんです(笑)
これから独立する方へ アドバイス 3箇条
- 其の1. 覚悟を決めること(続ける覚悟を決めること 強い意志 悪い時もポジティブに考えること)
- 其の2. 遠慮しないこと(物件の内見の時前テナントがまだ営業していたので遠慮してしまい細かいところまでチェック出来なかった)
- 其の3. 興味がある色々なところに顔を出してみるべき(開業の無料セミナーで施工業者などを紹介してもらった)
お店ができるまで
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開業費内訳
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<おすすめ料理>
モーニングセット
紫蘇とハイビスカスのクリームソーダ
店舗情報
店主経歴岐阜県出身、高校卒業後、ショップデザインの専門学校へ。 |
取材・文 青山友美 食専門のPR企画&編集・ライターとして活動中
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